子育て世帯の車選びのポイントは? スマートキー、自動ブレーキ、ウォークスルー…おさえたい機能搭載のおすすめ車種21選

妊娠・出産、入園・入学のような、出産や育児に関するイベントは、車の購入&買い換えの格好のタイミングです。そこで本記事では、子育てが快適になるファミリー向け車選びのコツをご紹介! おすすめの車種や外せない機能、メリット・デメリットも解説します。

子育て世帯にピッタリの車選びのポイント

そもそも子育て世帯にピッタリの車(ファミリーカー)は、どのように選べばよいのでしょうか。まずは、車選びのコツをピックアップしました。

乗る人数で決める

子どもが生まれ、家族が増えることによって、車に対して求めることも夫婦ふたりのときとは変わってきます。家族全員でのおでかけのために購入するなら、家族全員で乗れることが必須条件に。

また、子どもが小さいうちはチャイルドシートの設置は義務になります。チャイルドシートを取り付けると狭く感じる場合もあるので、快適に乗れるかどうかを念頭に車内スペースをチェックしましょう。

予算で決める

ほしい車が決まっていたとしても、ついつい気が変わったり、予算がどんどんアップしていってしまうのはよくあることです。けれども、予定よりも高すぎる車を買って、車での外出ができなくなるほど家計が圧迫されては元も子もありません。

車を買いに出かける前に、予算は上限を決めておくようにしましょう。その際、購入後の維持費も想定する必要があります。

どのくらい荷物が積めるかで決める

車を買う際は、実物を見て試乗してから購入することをおすすめします。写真やカタログで確認していても、実際に見てみたら「少し小さかった」と感じることもあるかもしれません。

育児中はなにかと荷物が多くなりやすいですよね。トランクや、荷物スペースなども合わせてチェックしておきましょう。

機能で決める

昨今では、車の性能がさらに向上し、自動ブレーキシステムなど、便利で安全な機能が搭載されている車も増えました。たとえば、子育て世帯なら、抱っこしたままでも開け閉めが楽にできる自動スライドドアがあると便利です。自分の家庭には何が必要かを考えながら探してみると◎

ファミリー向けにおすすめの機能は、次章で詳しくお伝えします。

燃費で決める

購入後の維持費の中で、家計の一番の負担になるのが燃費です。燃費の良さを基準に車を決める人もいるほど、燃費は重要なポイント。ガソリン代は日々変動しますが、月々どのくらいかかるのかをざっくりとシミュレーションしておきましょう。

子育てが快適に!ファミリーカーに外せない機能

技術の進化により、車の性能・機能はどんどん向上しています。では、ファミリー層にはどんな機能があると便利なのでしょうか。子育てが快適になる機能をピックアップしました。

スマートキー

最近では、標準装備されている車が多いですが、まず欲しいのがスマートキーです。

スマートキーは、鍵をカバンやポケットに入れたままでも開け閉めが可能なだけでなく、エンジンをかける操作も鍵を使用しないでできます。カバンの中から鍵を探し出さなくてもよいので、出発時のイライラを軽減できます。

スライドドア

乗り降りする時に子どもが勢いよくあけてドアを壁にぶつけてしまったり、抱っこする時に隣の車に当ててしまったり……狭い駐車場では、ドア関連のトラブルが起こりやすいもの。けれども、スライドドアタイプなら、うっかり壁や隣の車にぶつけてしまうことはありません。加えて、開放部が広いので乗り降りも楽。

車種によっては、扉付近の車体下にセンサーがついており、足をかざすだけでドアを開けられるハンズフリー機能付きのものもあります。

ウォークスルー

お子さんが小さいと、オムツを替えたりミルクをあげたりするために、お世話で車内を移動しなければならないこともあります。その際、前席と後席の間で車内を移動できるウォークスルータイプなら、なにかと楽です。さらにスライドドア付きであれば、前席に座っていても後部座席から降りることができるので便利。

後部座席モニター

家族で外出した際に、渋滞にはまってしまうこともありますよね。長い時間車に乗っていると大人も疲れますが、子どもが飽きてしまいぐずぐずしてしまうのも大変です。後部座席にモニターがあれば、DVDやテレビを見せることができ、少しの時間は静かにしてくれるはず。

タブレットやスマホは充電が気になったり、車酔いしてしまうなどの心配もあるので、備え付けのモニターがおすすめです。

自動ブレーキシステム

小さなお子さんが乗っている場合、運転中に子どもがぐずってしまって、運転だけに集中し続けられない場合があります。自動ブレーキシステムが付いていれば、「まさか」「うっかり」を防止することができ、安全に快適に運転することができるのでおすすめです。

▼下記記事も参考に

子育て「おすすめファミリーカー」選び方ガイド!ママに人気の軽、SUVに外車まで!車種別、選んだ理由は?
子育てに車があると便利ですよね。特に田舎暮らしをしている人や公共交通が充実していない土地に暮らす人の場合、車は必需品とも言えるかもしれません...

子育て世代が乗りやすい『ミニバン』5選

車内は広くスライドドア式で、小回りも効くミニバン。車の重量が少し重く、燃費が悪いというデメリットもありますが、ファミリー層にとってはうれしい機能がいっぱいです。ここでは、ミニバンのおすすめ車種をご紹介!

日産 セレナ

子育て世帯に大人気のミニバンと言えば、セレナ。広い車内、自動スライドドア、駐車に便利なバックモニターなど、ミニバンの良いところが全部盛り込まれています。
その上、足元のセンサーでドアの開け閉めができるハンズフリー機能もいち早く搭載。ゆったりと快適な広さで、見晴らしが良いのも魅力です。3人以上のお子さんがいる大家族におすすめ。

日産:セレナ [ SERENA ] ミニバン/ワゴン Webカタログ トップ – 日産自動車

ホンダ フリード

価格も手ごろでハイブリッドの種類が選べる人気のフリード。グレードによってはコンパクトながら最大7名まで乗車可能で、家族に合わせた適度なサイズ感と車内スペースの広さが人気のポイントです。
安全運転支援システム「Honda SENSING」をオプションで搭載でき、誤発進抑制機能や、車線をはみ出ない機能など、街乗りでも長距離でも安心して運転できます。
オプションでは、両側の電動スライドドアに、足をかざすだけで自動開閉する機能を付けることも可能。

フリード|Honda

トヨタ シエンタ

可愛らしいボディカラーが人気のシエンタ。前方の視界がスッキリ見えるワイドビューや、駐車時の味方・パノラミックビューモニターなど、運転しやすい装備が充実しています。家族の人数や用途に合わせて、2列シートタイプ(5人乗り)と3列シートタイプ(7人乗り)から選べるのが魅力です。
両側スライドドア式で、オプションとして荷室にカップホルダー付きの「ラゲージテーブル」や、自転車用の「サイクルホルダー」、釣り竿用の「ロッドホルダー」を付けることもできるカスタマイズ性の高さもポイント。

トヨタ シエンタ | トヨタ自動車WEBサイト

トヨタ ノア

ノアは7~8人乗りの中間サイズのミニバンですが、小回りがききやすく、運転しやすい点が特徴です。いかつすぎず、可愛すぎないので、ママパパふたりで運転するご家庭におすすめ。
さらに、両側スライドドアや乗り降りしやすい低床設計など、ファミリー層にうれしい機能も満載です。価格設定が比較的安価な点も、人気のポイント。

トヨタ ノア | トヨタ自動車WEBサイト

ホンダ ステップワゴン

ホンダのステップワゴンは、なんといっても室内が広く、ステップが低いため、小さなお子さんでも乗り降りしやすいのが特徴。
グレードによってはオプションで「ハンズフリースライドドア」を選べるので、手を使わずにドアを開けることもできます。ファミリー層にとって使い勝手が良く、パワフルな加速感が味わえる点も魅力。

ステップ ワゴン|Honda公式サイト

収納力とコンパクトさを兼ね備えた『ハイトワゴン』4選

ハイトワゴンは、ミニバンと同様レベルの収納力とコンパクトな運転しやすさを兼ね備えたタイプ。なかには燃費が良く、ミニバン以上の人気を集めている車種もあります。
ただし背が高い分、重心が高く風の影響を受けやすいというデメリットも。アウトドアや高速よりも、街乗りに向いているハイトワゴンのおすすめ車種をご紹介。

ホンダ N-BOX

ホンダの軽自動車では初めてとなる、安全運転支援システム 「Honda SENSING」が全タイプに標準装備された車種。人を中心に考えた広さと使いやすさを誇り、乗り心地は運転席もほかの席も抜群。
小回りもきき、運転しやすく乗り心地も良いと定評があります。

N-BOX|Honda

ダイハツ タント

ダイハツ・タントには、ダイハツの運転支援機能である「スマートアシスト」が全グレードに標準装備されています。
グレードによって、ターボ付きとノンターボから選べたり、カスタムができる点も特徴のひとつ。軽スーパーハイトワゴンと呼ばれ、車軸間の長さと全高の高さから、圧倒的な車内空間の広さを誇ります。

【公式】タント トップページ|ダイハツ

三菱 eKワゴン

内装から外装まで、自在にアレンジできるカスタマイズ性の高さが特徴の車種。車内空間は広く、大人が4人乗っても悠々と使え、荷室も十分なスペースを備えています。家族用の大量の買い物や大きな荷物を入れることも可能。
くわえて低燃費なのもうれしいポイントです。男性からも女性からも人気の一台。

eKワゴン | 軽自動車 | カーラインアップ | MITSUBISHI MOTORS JAPAN

日産 ルークス

日産の軽スーパーハイトワゴンであるルークス。こちらも広い室内空間と、低燃費な「スマートシンプルハイブリッド」を搭載している点が特徴的な車種です。荷室スペースも広く、48Lスーツケースなら4個も積載できるのだとか。
さらに、運転支援技術「プロパイロット」を装備できるので、先行車との距離を維持しながらの走行をサポートしてくれます。長距離運転が多いご家庭におすすめ。

日産:ルークス [ ROOX ] 軽自動車 TOP

コンパクトで維持費も安い『軽自動車』4選

本体自体も安価で、燃費や自動車税などの維持費も比較的安く抑えることができる軽自動車。車体が小さく、排気量が少ないので、パワフルさに欠けるというデメリットもありますが、気軽に扱える点は魅力です。

スズキ ハスラー

見た目の可愛さで人気急上昇中のハスラー。ニューカラーが続々と登場するので、見ているだけでもつい目うつりしてしまうかも。
軽ワゴンとSUVを融合させた軽クロスオーバーで、軽自動車の使いやすさと、スポーツやレジャーなど、アクティブに動くご家庭にピッタリです。

ハスラー | スズキ

ダイハツ・ムーヴキャンバス

ダイハツのムーヴキャンパスは、なんといっても丸みある可愛らしいシルエットが人気のポイント。ドアはスイッチを押すだけで開くパワースライド式なので、お子さんを抱っこしているときや、荷物が多いときの出入りも簡単です。カラーバリエーションが豊富なのも魅力のひとつ。

【DAIHATSU】ムーヴキャンバス – ムーヴキャンバス

日産 デイズルークス

デイズルークスの大きな特徴は、後部座席の快適性を追求している点。エアコンの風が後部座席にも届く機能も装備され、大人数で乗っても快適!
踏み間違い衝突防止アシスト「エマージェンシーブレーキ」付きも、うれしいポイントです。

日産:デイズ ルークス [ DAYZ ROOX ] 軽自動車 Webカタログ トップ

スズキ スペーシア

スペーシアは、スライドドアと大きな荷室が人気の軽自動車です。運転席周りに収納がたくさんあるので、買い物用に良く乗るご家庭におすすめです。
全グレードがハイブリッド式で、いつも通りの運転をするだけで、いつのまにか電気が貯まり、モーターによるアシストでガソリン消費を抑えてくれるというタイプ。見た目もかわいくパワフルな一台です。

スペーシア | スズキ

小回りがきき、燃費もよい『コンパクトカー』3選

コンパクトカーとは、普通車のなかでも小型の車のことを指します。小回りがきき燃費が良く、ファミリー層から人気です。ここでは、おすすめのコンパクトカーの車種もお伝えしていきます。

スズキ ソリオ

スズキのハイブリッドカー・ソリオは、運転しやすいコンパクトさでありながら、車内ウォークスルーかつ室内空間が広く、収納力も抜群。家族でのおでかけも悠々とできる車種です。
くわえて、ロールサンシェードが標準装備でついており、まだ肌が弱い赤ちゃんとのお出かけも安心。後席は、自動オープンのスライドドアとなっていて、育児家庭の味方ともいえる車種です。

ソリオ – スズキ

ホンダ フィット

ホンダフィットは小回りがきき、狭いスペースへの駐車や細道での運転が得意なコンパクトさが魅力。外観はシンプルで、車内は落ち着いた雰囲気の内装に加えて広々としており、収納が多い点も育児家庭にうれしいポイントです。
安全運転支援システム「Honda SENSING」搭載で、子どもを乗せていても安心して運転できます。

フィット|Honda公式サイト

日産 ノート

日産独自開発のハイブリッドシステム「NISSAN e−POWER」搭載で、心地良い走行感と、静かな室内空間を実現した一台です。
360°セーフティアシスト機能がついており、先行車のみならず、2台前の車両の急減速も感知。コンパクトながらゆったりとした空間を実現しつつ、玉突き事故の防止をサポートしてくれます。

日産:ノート [ NOTE ] コンパクトカー Webカタログ トップ

アウトドア派ファミリーにおすすめ『SUV』5選

とにかく見た目がかっこいいSUV。車高が高く、防水や汚れに強いので、スポーツやアウトドアにもぴったりです。ただし、お子さんが幼いうちはひとりで乗り降りすることが難しい点というデメリットも。
ドアもスライド式のものがなかったり、車高制限のあるパーキングには停められなかったりという難点もありますが、アクティブなご家庭からの人気を誇る車です。ここでは、SUVのおすすめ車種をピックアップしました。

日産 エクストレイル

値段が300万円程度から購入できる人気のSUV。オフロード、雪山などの走行もこなすタフな車種です。静粛性を高めた第2世代e-POWERに、発電効率を高めるVC-TURBOを搭載しており、力強く、なめらかに走ることができます。
ホテルのラウンジのような高級感ある内装も特徴的。

日産:エクストレイル [ X-TRAIL ] スポーツ&スペシャリティ/SUV TOP

トヨタ ライズ

容量369Lもにもおよぶ、コンパクトSUVの中ではトップクラスのゲッジスペースを備えたトヨタライズ。力強い走行を誇るSUVでありながらも、コンパクトで取り回しがよく、低燃費性能に優れた点が人気のポイントです。
最新のスマートアシストを搭載しており、安全面においても満足度の高い車種です。

トヨタ ライズ | トヨタ自動車WEBサイト

ホンダ ヴェゼル

SUVの力強さを持ちつつ、スタイリッシュな見た目が美しいと定評のある車種です。開放感にこだわった内装で、大人も子どもも心地よく乗ることができます。
エンジン走行とモーター走行を効率よくスイッチするハイブリッドシステム「e:HEV」搭載で、タフで安定した走行感を味わえます。

ヴェゼル|Honda

ダイハツ ロッキー

車体に対して大きめのタイヤを採用したデザインが「かっこいい」と好評のダイハツロッキー。SUVならではの力強い走行感で、アウトドアにも◎。
優れた低燃費性能を誇り、小回りもきくので街乗りでも活躍します。コンパクトSUVとして、バランスのよい車種です。

【公式】ロッキー トップページ|ダイハツ

スズキ クロスビー

可愛さとかっこよさのバランスが取れたデザインが魅力的なスズキクロスビー。ワゴンのような広さがあり、大人5人でもしっかり乗れるSUVです。
4タイプのシートアレンジが可能で、アレンジによってはベビーカーを立てて積み込むこともできます。パーソナルテーブル付きで、車内での食事がしやすいのもうれしいポイント。

クロスビー – スズキ

ファミリーにうれしい車種多数!「わが家」に合った快適な車を選びましょう

今回は、子育て世帯の車選びのポイントや、おすすめの車種をご紹介してきました。ファミリーにうれしい機能が満載の車種が多数あることがわかりましたね。

子育て世帯の車選びは、単なる移動手段ではなく、広さや乗り降りのしやすさ、快適性がポイントとなります。試乗や比較検討をしっかり行い、ご家庭に合った一台を見つけてくださいね。

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構成・文/羽吹理美・HugKum編集部

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