【調査概要:調査期間/2025年7月9日~7月31日 調査対象/HugKumメルマガ会員 0歳~12歳のお子さんがいる526人】
目次
子育て家庭の約8割が「車あり」! 人気は軽自動車とミニバン
子育て家庭の車保有率は約78%
まず、現在の車の所有状況について尋ねてみたところ、約78%の家庭が「車を所有している」と回答しました。過去に所有していた人を含めると、約8割以上が車を所有したことがあり、子育て世代にとって「当たり前の移動手段」となっていることがわかります。
送迎や買い物、通院など、日々の生活を支える存在として、多くの家庭が車を活用しているようです。

1番人気は「軽自動車」、次に「ミニバン」
次に、現在所有している車のタイプを聞いてみると、「軽自動車」が167人ともっとも多く、次いで「ミニバン」が107人、「コンパクトカー」が87人という結果になりました。
「狭い道でも運転しやすい」「維持費が安い」といった実用性を重視して軽自動車を選ぶ家庭が多い一方で、「より多くの人数が乗れて、荷物もたっぷり積める」ことでミニバンを選ぶ様子もうかがえます。家庭のライフステージや家族構成によって、車の選び方や、重視するポイントが変化することもありそうです。

送迎や買い物、通院にも…暮らしを支える“第二の足”
では、子どもの送迎や家族での外出に、どのくらいの頻度で車を使っているのでしょうか。
アンケート結果では、「ほぼ毎日」と答えた人が171人でもっとも多く、ついで「週に数回」が141人、「月に数回」が48人という結果になりました。
自由回答では、「保育園の送迎で毎日使っている」「買い物が一度で済む」「子どもの体調が悪いときにすぐ病院へ行ける」などの声も多く見られました。週に複数回以上の利用が当たり前になっており、すでに生活の一部として定着している様子がうかがえます。家族の予定や子どもの体調にあわせて柔軟に移動でき、まさに日々の暮らしを支える心強い存在といえるでしょう。

車選びで重視されるのは「安全性能」
では、車を選ぶ際、どのような点を重視する方が多いのでしょうか。
もっとも重視するポイントを聞いてみると、いちばん多く回答を集めたのは「安全性能」となりました。子どもを乗せる機会が多い家庭では、万が一の事故に備え、安全面への意識が高いことがわかります。近年では、衝突回避システムやバックモニターなど危険から守る機能が充実しており、より安心して運転できる環境が整いつつあります。
また、2位には「価格」、3位に「燃費」がランクインしました。日々の生活に欠かせない車だからこそ、家計への負担を考えた選択をしている家庭が多いようです。また、「車内の広さ」を重視する回答も多く、毎日の送迎やおでかけで運転するママ・パパにとって、快適さも欠かせないポイントとなっています。

子育て中のカーライフ、よくある悩みとは?
アンケートでは、車を利用する際の「リアルな困りごと」が多数寄せられました。車内の快適性の問題や、長距離移動での子どものぐずり、シートの汚れや掃除の手間など、子どものいる家庭ならではの悩みが目立っています。
今回は、寄せられた声の中で特に多かった4つの傾向に分けて紹介します。ちょっとした工夫や対策を取り入れることで、子育て中のドライブを少しでも快適にするヒントが見えてくるかもしれません。
夏の暑さ・車内環境の不快さ
「車内が暑い」「後部座席にエアコンの風が届かない」「チャイルドシートが熱くて座れない」など、夏の車内環境に関する悩みが多く寄せられました。
・夏の暑い車内がつらい。(神奈川県/女性)
・夏場はチャイルドシートが、熱を持って座るとき非常に熱いこと。火傷が怖いです。(京都府/女性)
・エアコンが後ろにないので、後部座席の子どもたちは暑く、前の座席の親は寒い。(神奈川県/女性)
◆解決ポイント◆
子どもは体温調節が苦手なため、炎天下での車内は大人以上に負担が大きくなります。
サンシェードや、通気性のよいチャイルドシートカバーを使う、出発前にあらかじめ車内を冷やしておくなど、ちょっとした工夫で快適さを保つことができます。子どもが安心して乗れるよう、季節や気温ごとの温度対策が必要です。
チャイルドシート・シートベルト問題
チャイルドシートやジュニアシート、シートベルト装着にまつわる悩みも多く寄せられました。
・子どもがチャイルドシートを嫌がる。(東京都/女性)
・子どもがシートベルトを嫌がって外してしまうことがある。(北海道/女性)
・チャイルドシートの脱着に時間がかかる。(宮城県/男性)
◆解決ポイント◆
車に乗るたびに泣いて嫌がる子どもへの対応や、毎回のチャイルドシート装着に手間がかかることに、ストレスを感じる保護者も少なくありません。最近では、チャイルドシート用のおもちゃも販売されており、車内で遊べるアイテムを用意しておくと、子どもも楽しめて、保護者のストレスも軽減できそうです。
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子どものぐずり・車酔い・飽き
特に長時間のドライブの際には、子どものご機嫌対策に苦労する声も多く寄せられました。
・子どもが遠出や長時間運転にどうしても飽きてしまい、騒ぎになる(山梨県/男性)
・車での旅行の際に、渋滞につかまったときに子どもたちが飽きてしまう。トイレに行きたいと急に言い出したときに困る。(神奈川県/女性)
・兄弟喧嘩が勃発する。車酔い。子どもが飽きてぐずりだす。(福岡県/女性)
・暇を持て余す。(京都府/男性)
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◆解決ポイント◆
移動中は、好きな音楽を流したり、ビデオやDVDを準備したりと、飽きずに過ごせる工夫があるとスムーズです。
また、車酔いを防ぐには、こまめな休憩が欠かせません。長距離ドライブでは、あらかじめ余裕をもったスケジュールを組むことで、親子ともに気持ちにゆとりが生まれます。 子どものペースに合わせたドライブが、快適な移動時間をつくるカギになりそうです。
車内の汚れや掃除の問題
お菓子の食べこぼしや泥だらけの靴、シートの掃除の大変さなど、車内の清掃に苦労する声も多くあがりました。「子連れカーライフあるある」に共感するママ・パパも多いことでしょう。
子どもの靴裏でシートなどを汚してしまう。(三重県/女性)
車の中でおやつの食べかすが散乱していて、掃除機かけが大変。(宮城県/女性)
シートがすぐ汚れる。また、掃除がしにくい。(島根県/女性)
◆解決ポイント◆
簡単に取り外せるマットを敷いたり、収納バッグやミニごみ箱を設置したりすることで、掃除の手間をぐっと減らし、車内をすっきり保つことができます。ちょっとした工夫で、子どもとの移動時間をより快適にしつつ、車内のメンテナンスも楽にできそうです。
悪天候や大荷物…家族が実感する「やっぱり車があってよかった」瞬間

最後に、「どのような場面で、車があってよかったと感じたか」を聞いてみました。
雨や雪、猛暑などの悪天候や、荷物の多い買い物、子どもの習いごとへの送迎、さらには急な体調不良など、さまざまな場面で車のありがたさを実感している家庭が多いことがわかりました。
雨・雪・猛暑など、悪天候時の移動
多くの声が寄せられたのは、「天候が悪いとき」でした。
・雨の日や天候不良の日。(東京都/女性)
・雨の日や酷暑の日等は車があって良かったと思います。(香川県/女性)
・雨が降っているときや買い物の荷物が多い場面でとても助かります。(山梨県/女性)
雨の日の送迎や真夏の猛暑、大雪の日の移動など、天候に左右されず安全に目的地まで行けることは、親にとって大きな安心感につながります。
特に小さな子どもを連れての移動では、傘やレインコート、暑さや寒さへの対策など、準備の手間がかかることも多くなります。しかし車があれば、こうした負担をぐっと減らし、快適に移動することが可能です。
荷物・送迎・家族での外出時
「子どもの習いごと」「買い物」「旅行」など、荷物が多い場面では、車の便利さが際立ちます。
・何か所も寄らざるを得ない場所があったときに、小回りが利く車があったからこそスムーズだった。(埼玉県/男性)
・ベビーカーでのおでかけや荷物が多いとき。(東京都/女性)
・子どもが寝てしまってもそのまま移動できるので、無理なくスケジュールを調整できるのも大きな安心ポイント。(兵庫県/女性)
赤ちゃんや幼児を連れている場合は、ベビーカーや荷物、着替えなどを持ち歩くことも多く、公共交通機関では負担が大きくなりがちです。しかし、車があれば、荷物をまとめて運べて、時間にも余裕が生まれるのです。
また、赤ちゃんが寝ても安心して帰れることや、車だからこそ柔軟に移動しやすいことも、大きなポイントです。
子どもの急な体調不良・緊急の際の移動
急な発熱や夜間の受診、交通機関の少ない地域での移動など、いざというときにも車のありがたさは大きく感じられます。
・コロナやインフルが流行っているときに発熱した子どもを病院に連れて行くとき。(香川県/女性)
・病院や急用などのとき。(新潟県/女性)
・急な用事ができて目的地まで行かなければならなくなったとき。(静岡県/女性)
公共交通機関の時間に縛られず、必要なときにすぐに使える安心感は、子育て中の家庭にとって非常に心強いものです。また、夜間での移動が必要な場合でも、車があればスムーズに対応でき、親の負担をぐっと減らすことができます。
“小さな工夫”で快適な家族ドライブに

今回のアンケートから見えてきたのは、子育て家庭にとって車は単なる移動手段ではなく、「家族を守り、生活を支える大切な相棒」であるということです。一方で、車内の暑さやチャイルドシートの扱いにくさ、シートや床の掃除の大変さなど、日常の小さなストレスも多く寄せられました。
しかし、家庭で少しの工夫を取り入れるだけで、快適さや安全性はぐっと高められます。車の力とわたしたちの工夫を組み合わせれば、ただの移動時間も、家族で安心して過ごせる「ゆったりとした時間」に変わります。
子どもとのドライブをもっと楽しく、もっと安心に――。ちょっとした工夫を積み重ねて、家族の時間をより心地よいものにしていきたいですね。
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構成・文/牧野 未衣菜
