
長男が4月から1年生になるのですが一人っ子のせいか、幼稚園の生活とガラッと変わる小学校生活のイメージが湧きません。落ち着きのない息子が授業をちゃんと受けられるのか、不登校になったらどうしよう、など悩みがどんどん膨らんでしまって不安な日々です
違う環境に馴染むのは、おとなより子どもの方が上手。目の前にない心配はやめましょう
この質問、特に自由な雰囲気の幼稚園(保育園・こども園)に行っているお子さんのお母さんたちから出ることが多いですね。
具体的には、「小学校に行って、ちゃんと座っていられるか」「授業をきちんと聞くことができるのか」というのが大方の心配。
不登校になっている子どもは36万人近くいて、大きな社会問題になっている時代だから、学校教育に馴染むか馴染まないかっていうことが、入学前から親の大きな不安材料になっているのね。
「もし、学校が合わなかったらと考えて、フリースクールも見ておいたほうがいいでしょうか」っていうお母さんも少なからずいるのよ。それで、「子どもが学校に行きたくないって言ったら、子どもを尊重して行かせないでいいんでしょうか」って聞いてくるのね。
親としてどうあるべきか、親としての正解を教えてほしいということなんでしょうね。
でもね、まだ始まっていないことに、心配の先回りをして悩むのはやめましょうよって言いたい。
「学校に行きたくな~い」って子どもがふてくされた感じで言うのと、夜も寝てないみたいだし、食欲もない、笑顔もない、っていう様子がおかしいというレベルと、全然違うじゃない。その子の表情と体全部が語ると思うんですよ。そういう子どもに関しての「勘」みたいなものは、親がもっているはず。
でも、親としての「勘」よりも、そうなったときにどうしたらっていう、正解を事前に準備して持っておかないと落ち着かないんでしょう。
心配なことは、心配なことが起きてから心配しましょう
教室で座っていられるかっていう心配は多いけど、幼稚園で自由に遊びこんだ経験があるからこそ、集中力もちゃんとついているはずですよ。
長いこと保育をしてきて、「心配なことは、心配なことが起きてから心配しましょう」って言ってきたんだけど、親はそれができないんだっていうのがよくわかりました。親は子どもに関しては何かしら心配をしているんですよね。
こんなふうに考えてみるのはどうですか?
自分が初めて行く外国で暮らすことになった。言葉も通じないし、食べ物も違う。でも生活していかなきゃならないんだから、3か月もすれば慣れますよ。違う環境で生きる術を見つけるのは、おとなより子どもの方が上手です。
子どもの力をもっと信じて、目の前にない心配をするのはやめにしませんか。
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記事監修

保育者。自主幼稚園「りんごの木」代表。子どもの気持ち、保護者の気持ちによりそう保育をつづけて半世紀。小学生ママ向けの講演も人気を博している。ロングセラー絵本『けんかのきもち』(ポプラ社)、『こどものみかた 春夏秋冬』(福音館書店)、『あなたが自分らしく生きれば、子どもは幸せに育ちます』(小学館)など、多数。親向けの最新刊に『保育歴50年!愛子さんの子育てお悩み相談室』(小学館)がある。
