家族で行きたい「ポケモン能登めぐり」。のと里山ポケモン・ウィズ・ユー空港から公園、観光スポットまでポケモン尽くし!子どもと学びながら感じたい能登の「いま」【前編】

今年7月7日にオープンし、大きな話題となった石川県の「のと里山ポケモン・ウィズ・ユー空港」。羽田空港から約1時間、ポケモンの名を冠した空港から巡る、1泊2日の能登のファミリー旅をお届けします。能登半島には、2024年に震度7を記録した地震からの復興途上のなかでも、ポケモンたちと共に前を向く人々の姿がありました。この記事では、見どころがいっぱいの新空港から、家族で楽しめる1日目のモデルコースを紹介。遊び場やグルメスポットなど、能登の「いま」をたっぷりレポートします!

世界初!ポケモンの名前がついた空港ではたくさんのポケモンたちが迎えてくれる

旅の始まりは、能登空港です。正式名称は「のと里山ポケモン・ウィズ・ユー空港」。2026年7月7日に、ポケモンの名を冠した世界初の空港としてリニューアルオープンしました。

羽田空港からは約55分。1日2往復が運航していて、10/25~1/31の便は、羽田発9時、能登着10時です。

1階到着ロビー

1階の到着ロビーで迎えてくれるのは、復興応援アート「あかるいみらい」をモチーフにしたウォール。2024年の能登半島地震で被災したすべての方に、ポケモンがいつもそばにいることを伝えたい、という思いが込められており、到着してすぐに明るい気分に包まれます。

2階 出発ロビー、保安検査場、売店

2Fホールにあるカイリキーのオブジェ。

2階の出発ロビーにも多くのポケモンが。階段から吹き抜けを臨むと、ピカチュウバルーンの周りを、たくさんのポケモンが飛んでいます。

吹き抜け部分に見えるヒトカゲ、ニャオハ、タツベイ。
3階から下を見ると、イラストで描かれたポケモンたちも!

3階見学者デッキ、レストラン

3階の見学者デッキは「ピカチュウのさとやま」。たくさんのピカチュウに会えて、望遠鏡で空のポケモンを探す「ポケモンウォッチング」も楽しめます。

無料の双眼鏡を覗くと、遠くにあのポケモンが!
たくさんのピカチュウが豊かな自然のさとやまで遊んでいます。よくみるとピカチュウ以外のポケモンも紛れ込んでいるのですが、探すのはなかなかの難易度!

レストラン「あんのん」では、空港オリジナルのポケモンメニューも用意されています。

「ポケモンと一緒!のと里山カレーパンケーキ」1800円(税込)、「ピカチュウのパチパチしおサイダー」800円(税込)、「ボーマンダの青空しおサイダー」800円(税込)。
子どもたちに大人気の「お子様ランチ」1300円(税込)。

建物の外にも、見どころがあります。仮設飲食店街「NOTOMORI」の外壁には、きのみを頬張るポケモンたちが描かれています。

空港併設のレストラン「NOTOMORI」は地元の方々や観光客、どちらにも大人気。

また、空港内のトイレ、売店などのピクトグラムもよく見るとすべてポケモン!気づいた子どもたちが大喜びしそうなうれしい仕掛けがいっぱいです。

また、2027年3月7日まで開催している「おいでよ!ポケモンのとめぐりスタンプラリー」は空港からスタートするのがおすすめ!「ポケふたスタンプ」計7個、「観光地スタンプ」計20個が能登半島全域に設置されており、集めた数に応じてプレゼントももらえます。

のと里山ポケモン・ウィズ・ユー空港は④のところにスタンプをおして。1階の能登の旅情報センター内にあります。

売店では、空港限定のオリジナルグッズも買うことができます。ポケモン空港の限定グッズは、空港だけの販売。ランチョンマットやおしぼりまでオリジナルデザインで、細かなところまでポケモン尽くし。子どもたちが大喜びしそうです。

7月7日のオープン以降、搭乗率は好調で、昨年より約10%アップしたそう。この夏までに約29万人が訪れ、空港の利用者は昨年の約4倍になったといいます。ファミリー層や女性のお客さんも増え、新たな層を呼び込めています。
能登はまだまだ復興中ですが、玄関口である空港は、確かに盛り上がっていました!

のと里山ポケモン・ウィズ・ユー空港情報

住所: 石川県輪島市三井町洲衛10-11-1
営業時間:8:30〜17:30、年中無休。レストランや売店の営業時間は店舗ごとに異なります。
公式HP:のと里山ポケモン・ウィズ・ユー空港 / 特設サイト おいでよ!ポケモンのとめぐり

2週間で町の人口を超える14,000人が来場! ポケモンなかよしハウス(能登町)

空港を堪能し、その足で向かったのは、能登町の「ポケモンなかよしハウス」です。この室内遊び場は、やなぎだ植物公園という30ヘクタールの広大な敷地内にある「ふれあいハウス」が、屋内遊具エリア「ポケモン なかよしハウス in のとちょう」としてリニューアルオープンしたもの。

広い敷地内に遊具やトレーラーハウス、食事処などを備えたやなぎだ植物公園。

ポケモンの遊具がそろう室内遊び場は、足元にやわらかなマットを敷き詰め、赤ちゃんから幼児まで安全に楽しく遊べるつくり。

広々とした室内遊び場にポケモン遊具が。

もともとここには、震災で崩落してしまったバーベキューハウスがありました。それが復興を果たし、子どもたちの遊び場として生まれ変わったのです。

オープンからわずか2週間で、能登町の人口を超える14,000人が来場したそう。

震災後、学校は避難所に、校庭にもテントが並び、子どもたちの遊び場はなくなってしまいました。また、ほこりなどの関係で外遊びも困難に。そんな子どもたちの遊びの場としても人気となったこちらはなんと、入場無料。天候に左右されず遊べる室内遊び場はとても貴重な存在なのです。

オープンから2か月ほどたったいまも、県外からのお客さんが多いそう。

さらに、この公園は星空の明るさ等級で日本3位以内に入るほど空が暗いとのこと。ポケモンと星の両方を楽しめるのが魅力ですね。

ポケモンなかよしハウス

「本業の店舗を復旧するまで」 すずなり食堂(珠洲市)

お昼は珠洲市の「すずなり食堂」へ向かいました。

震災直後は、復興のために地元を訪れた工事業者の方々の憩いの場だったそう。

地震で被害にあった4つの事業者が合同会社をつくり、2024年9月から開業した仮設店舗です。この店舗を営業しながら、それぞれのお店が、本業の店舗の復旧を目指しています。

いただいたのは福幸丼と名前の付いた海鮮丼です。日替わりの新鮮な海の幸がたっぷりのったそこには、能登復興への願いが込められているそうです。おいしさとともに、地元の人たちの思いも味わえる一杯でした!

すずなり食堂の「福幸丼」小鉢、味噌汁、漬物付き 2750円(税込)

また、すずなり食堂の隣には道の駅すずなりも。昔ながらの揚浜式製塩法で作られている珠洲市の天然塩を使った「揚げ浜塩ソフト」も絶品!

道の駅で購入できる「揚げ浜塩ソフトクリーム」400円~ ※トッピングによって値段が異なります。
道の駅のおみやげ物には、珠洲市の天然塩を使用したスイーツや日本酒、いしるという名前の魚醤などがずらり。

スポット情報:すずなり食堂

  • 住所:石川県珠洲市野々江町シの部15番地
  • 営業時間:10:00~17:00
  • 公式HP:https://notohantou.jp/

見附島ポケモンえんむすびーち

  • その後、珠洲市の見附島にも立ち寄りました。見附島はもともと、軍艦島とよばれ、まるで船のような形をしていました。この島も震災によって土砂崩れが起こり、島の形まで変わってしまったそうです。
  • こちらには「ニンフィアwith LOVE」というモニュメントや、♡のモチーフがかわいいラブカスのベンチなどもあります。
等身大のむすびつきポケモン・ニンフィアがお出迎え。

見附島

住所:石川県珠洲市宝立町鵜飼見附島前
営業時間:見学自由
公式HP:https://noto-pokemon.pref.ishikawa.lg.jp/spot/95/

手作業での米作りを行う千枚田は守り継ぐ方々に支えられて

続いては輪島市の名所、日本海を臨んで1004枚の田んぼが段になっている白米千枚田(しろよねせんまいだ)へ向かいました。ここではいまも、機械が入れないため、田植えから稲刈りまで作業は手作業で行われています。昔ながらの手仕事の技が、脈々と受け継がれているのです。

訪れた10月下旬は、稲刈りを終え、草刈りを終えた状態でした。

この千枚田は震災だけでなく、豪雨災害でも崩れた箇所があり、いまも修復が終わっていない田んぼが残っています。私たちが訪れた日にも、重機が忙しく稼働していました。

千枚田では実際にこの田んぼの手入れをされている堂下真紀子さんにお話を伺うことができました。堂下さんはおばあさまから聞いた田んぼの話に魅せられ、生まれ故郷の輪島にUターン。千枚田を守り継ぐ「愛耕会」の一員として、米作りをしながら、千枚田の魅力を観光客の方々に発信されています。

ご夫婦で「愛耕会」の活動を行う堂下真紀子さん。

震災前は1004枚だった田んぼは、今年の段階でまだ480枚までしか復活していません。自然災害が残した爪痕は大きく、いまも努力して復興に励む人たちの存在を、子どもたちも伝えていく必要があると感じました。

千枚田にいるのはルカリオとホゲータ。

白米千枚田

  • 住所:石川県輪島市白米町八部99‐5
  • 営業時間:10:00~15:00(道の駅千枚田ポケットパーク)
  • 公式HP:https://senmaida-monogatari.com/

道の駅「ふらっと訪夢」で輪島塗を堪能

輪島市の道の駅ふらっと訪夢では、職人の技がこめられた蒔絵の輪島塗で制作されたダルマッカとゲッコウガを間近で鑑賞。こちらには、伝統的な輪島塗のお土産も多くそろっています。

道の駅ふらっと訪夢

ポケふたを探しに行こう!

ところで、「ポケふた」って知っていますか?ポケモンが描かれたマンホールの蓋のことなんです。それぞれが世界で1枚だけのオリジナルデザインで、ポケモンと地域の魅力を発信するため、日本のあちこちに設置されています。絵柄とポケモンは、場所ごとに異なります。カラフルで、見つけると思わずうれしくなる緻密なデザイン。

今回の能登の旅で出合ったポケふたをまとめてみました!

家族で「どのポケモンがいるかな?」とクイズみたいに探すのもおすすめ。スタンプラリーのスタンプと同じデザインになっていて、見比べるのも楽しいですよ。

ポケふたに出合えるスポット

  • 能登空港(輪島市)
  • やなぎだ植物公園(能登町)
  • 見附島(珠洲市)
  • 道の駅ふらっと訪夢(輪島市)
  • 世界一長いベンチ(志賀町)
  • 湯っ足りパーク わくらポケモン足湯(七尾市)
  • 穴水駅(穴水町)
  • 織姫の里なかのと(中能登町)

後編ではポケモンの足湯や、のと鉄道の終着駅でえある穴水駅などを訪れました。お楽しみに!

「おいでよ! ポケモンのとめぐり」特設サイトでは、能登各地のポケモンスポットを紹介しています。旅の様子は「#ポケモンのとめぐり」で発信していただくこともできます。

旅の後編はこちらから>>

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取材・文/HugKum編集部 撮影/上田順子

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