【カリスマ小児科医に聞く!アトピーの完治】子供のアトピー性皮膚炎、完治はあるの?治まる前兆は?肌の色素沈着の治し方

慢性的なかゆみを伴うアトピー性皮膚炎は、完治することはあるのでしょうか。完治の診断基準や、アトピー性皮膚炎が治まる兆候、治まった後の肌の色素沈着を治す方法はあるのでしょうか。

子供に関わるあらゆることの相談口として、子育てママの強い味方になってくれる、北浜こどもクリニック院長でカリスマ小児科医の北浜直先生に、子供のアトピーの完治についてお話を伺ってきました。

北浜こどもクリニック 北浜直院長
北浜こどもクリニック 北浜直院長

アトピーは完治するのか?完治の方法は?

アトピー素因は一生持つもので、消えることはありません。では、どんな状況を完治と言うのでしょうか。アトピー性皮膚炎の完治について説明します。

アトピーは完治ではなく寛解(かんかい)

アトピー素因は消えることがないので、それがなくなることを完治としたいのであれば、アトピーに完治はありません。アトピーにおいては、症状が発症せず抑えられた状態が続くことを寛解といいます。

病院での寛解の診断基準

寛解の診断基準としては、暑さによる汗や寒さによる乾燥などの四季ごとのリスクを乗り越え、一年を通して薬も使わず、治療がなくても発症が抑えられ、肌が良い状態でキープできていれば寛解と言ってよいと思います。

アトピーを寛解させる方法は?

アトピーの治療法としては、「原因・悪化因子の除去」と「スキンケア」と「薬物療法」があります。医師の適切な診断のもと、この3つを継続して行えば、アトピーを寛解に向かわせることができます。

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アトピーが治まる前兆

アトピーが治まる前兆には、どんなものがあるのでしょうか。

アトピーは治る(なおる)ではなく治まる(おさまる)

先にもお伝えした通り、アトピー素因はなくなりません。治るのではなく、症状が発症せず抑えられた治まる状態を保つことが重要です。

アトピーが治まっていく前兆はある?

定期的に受診している中で、肌の状態が落ち着いていて、薬の量も減ってきているようであれば、治まっていく兆候にあると言えると思います。

アトピーが治まる過程

痒みが減ってくることも、アトピーが治まる過程のひとつと言えます。痒みが減ってくるということは、皮膚の慢性的な炎症が収まっているということです。炎症によりかゆくなり、かくことによってまた炎症する。これの繰り返しがアトピーの代表的な症状なので、炎症がだんだん収まってくると、当然、寛解に近づくことになります。

赤ちゃん・子供・大人で治まる過程は違うの?

赤ちゃん・子供・大人で、アトピーの症状が治まる過程の違いはありません。以下のようなプロセスを経て、アトピーの症状は治まっていきます。ただし、治まったあとの肌の修復力は、赤ちゃんや子供のほうが優れていると言えます。

かゆみが減る

炎症のひとつのサインとして痒みがあります。慢性的なかゆみが収まってくるということは、炎症も治まってきているということです。

肌の赤みが治まる

炎症が治まると、肌の赤みも治まってきます。

赤ちゃんや子供の場合は、肌がつるつるに戻る可能性も

赤ちゃんや子供の場合は、修復力が高いので、ほぼつるつるのお肌の状態にまで持っていくことが可能です。大人の場合は、色素沈着や肌の硬化などを治すことは難しいです。

アトピーが治まったあとの色素沈着は治る?治らない?

アトピーが治まったあとの色素沈着は治るのでしょうか。色素沈着の症状や原因、直し方を紹介します。

アトピーの色素沈着とは?

色素沈着は肌がうす黒く、あざのようになることです。色素沈着は炎症の慢性化から引き起こされるものです。炎症が治まらないからかきむしってしまい、また炎症します。炎症を繰り返すことによって肌の色が変わり、皮膚が硬くもなってしまいます。

色素沈着の治し方とは?

色素沈着の治し方としては、まずアトピーをきちんと寛解に持っていく必要があります。肌の炎症がぶり返してしまうと、色素沈着を引き起こしてしまうので、症状を完全に抑えこんだ状態を保つことが重要です。また、色素沈着に作用するとうたった市販薬などがありますが、塗り薬では消えません。寛解の状態を保ち、スキンケアをしっかりを行うことが大切です。

症状を抑え、肌の良い状態を継続すること

アトピーは、発症すると生涯にわたってケアが必要な疾患です。肌の良い状態を保つために、継続してスキンケアをしっかり行うことが重要です。

記事監修

北浜 直|小児科医

神奈川県川崎市・北浜こどもクリニック院長。
1976年生まれ、埼玉県出身。2002年聖マリアンナ医科大学卒業。2006年からは山王病院の新生児科医長務める。2010年に北浜こどもクリニックを開院。2012年医療法人社団ペルセウス設立。The Japan Times誌の「アジアのリーダー100人」に、2015年から3年連続選出されている


文・構成/HugKum編集部

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