子ども園がお手本!献立づくりと調理のコツ
下に挙げたような体によい食品をそろえた和食のメニューにすると、栄養バランスの整った献立になります。ここでは、子ども園で実際に出されている「まごわやさしい給食」の献立をもとに、子どもが食べたくなる調理方法の工夫ポイントをご紹介します。
秋の献立
・さつま芋のいろどりごはん
さつまいもの「黄」、枝豆の「緑」、ごまの「黒」で、いろどりをよくする
・太刀魚のみそマヨ焼き
みそマヨ焼きにすることで、魚がしっとりした食感になり、味も子どもが好むものになる
・かき玉汁
にんじんや豆腐は子ども用のスプーンに乗るくらいの大きさに切る
・抹茶ミルクゼリーきな粉かけ
成長期に欠かせない栄養を多く含む「きな粉」はデザートで積極的にとり入れる
冬の献立
・ブリ大根
魚のメニューは甘めのタレで食べやすくする
・水菜と油揚げのサラダ
サラダは手づくりのしょうゆドレッシングで味つけする。ドレッシングがなじみやすいように、野菜や油揚げは薄いひと口大に切る
・あんかけ汁
汁物の場合、大根やにんじんは長方形に薄くスライスすると、さっと火が通って食感がよくなる
「まごわやさしい」で栄養満点のごはんに
まめ
大豆や小豆などの豆類、豆腐・納豆・油揚げ・みそなどの豆を使った食品
ごま
ごま・クルミ・アーモンド・栗などの種実類
わかめ
わかめ・こんぶ・ひじき・海苔・もずくなどの海藻類
やさい
にんじん・玉ねぎ・キャベツ・ピーマンなどの野菜類
さかな
さんま・えび・じゃこなどの魚介類、ちくわ・かつおぶしなどの魚介類を使った食品
しいたけ
しいたけ・しめじ・まいたけ・エリンギ・マッシュルームなどのきのこ類
いも
じゃが芋・さつま芋・さと芋などの芋類
記事監修
大久保 博美 先生
東京都中野区の新渡戸文化子ども園で給食の献立づくりを担当。園児たちの調理実習ではみそづくりなどに取り組んでいる。
新渡戸文化子ども園
2歳児からの幼保一体型のこども園。『子どもも家族もぺろり完食! 新渡戸文化子ども園のすごい給食』(新潮社)では給食のレシピを紹介。
『ベビーブック』2019年12月号 イラスト/秋野純子 デザイン/平野 晶 文/安永 美穂 構成/童夢