目次
絵本アプリの魅力って?
紙の絵本ならではの良さがあるように、絵本アプリにもアプリだからこそ得られるメリットがあります。絵本アプリが親子の読書タイムをどのように変えるか考えてみましょう。
お手軽にたくさんの絵本が読める
一般的に、読書は子どもの想像力や感受性を豊かにするといわれています。たくさんの絵本を読むことで読解力や語彙力も身に付いていくでしょう。
読書を習慣付けるには、絵本が身近にある環境を整えてあげることが欠かせません。絵本アプリなら子どもが「読みたい!」と思ったときに、すぐに興味のある絵本を開いてあげられます。
また、絵本を読む時間が楽しいほど、次の絵本への興味も湧いていきます。さまざまな機能が付いた絵本アプリは、「読書は楽しい」というイメージ付けにも役立つでしょう。
スマホがあれば何冊もの絵本が読めるので、絵本の管理に困ることもありません。紙の絵本よりも低コストで済む点も、絵本アプリの魅力です。
サポートが手厚い大手の絵本アプリ
絵本アプリを利用するとき心配なのが、「サービスが停止したら本は読めなくなるのでは?」ということでしょう。どうしても不安な場合は、運営元が安定したアプリがおすすめです。
絵本ナビ「絵本アプリ」
子どもに合った絵本を探して、「絵本ナビ」にたどり着いたことのある人も多いのではないでしょうか。絵本ナビは年間2000万人が利用する「絵本ためしよみサイト」です。
絵本ナビが提供するアプリでは、国内外の絵本約3万冊を紹介しています。登録不要の無料版で約9000冊が数ページ試し読みできるため、絵本探しのみに利用してもよいでしょう。
全ページ試し読みは、約2500冊の中から月3冊まで選べます。気に入った絵本を何度も読むには、プレミアムサービスへの登録が必要です。
プレミアムサービスでは絵本約350冊、絵本ムービー約100作品が視聴でき、約1100冊は朗読にも対応しています。気に入った絵本を購入する場合、送料はかかりません。
・アプリ名:絵本ナビ「絵本アプリ」
・価格:無料(App内課金有り)
・App Store:ダウンロードページ
・Google Play:ダウンロードページ
Amazon Kids+
「Amazon Kids+」は、大手通販サイトのAmazonが運営する、3~12歳の子どもを対象にしたマルチコンテンツアプリです。
絵本のほかにも児童文庫・学習系書籍・ビデオ・知育ゲームなどが楽しめます。小学生の子どもなら、勉強を済ませたらゲームや漫画が読める「学習タイム機能」が役立ちそうです。
視聴できるコンテンツや利用時間を制限できるため、保護者の見守り範囲内で使用させられます。子どものプロフィールは4人分まで登録できるので、年齢設定に困ることもありません。
利用開始する場合は、まずは「Amazon Kids+のウェブサイト」にアクセスし、プランの登録を済ませましょう。
・アプリ名:Amazon Kids+
・価格:無料(App内課金有り)
・App Store:ダウンロードページ
・Google Play:ダウンロードページ
読み聞かせ機能付き絵本アプリ
時には、絵本アプリに子守りをしてもらって、時間を捻出したいときもあるでしょう。そんなときは、読み聞かせ機能などのサウンドに力を入れた絵本アプリがおすすめです。
耳で聴いて声で遊べる「みいみ」
「みいみ」でおもしろいのが、絵本の一部を自分の声で吹き替えできる機能です。録音した音声入りの絵本を保存しておけるので、自分だけの朗読絵本を作れます。
ママやパパの声はもちろん、離れて暮らすおじいちゃんやおばあちゃんの声を録音してもよいでしょう。上手にお話できるようになったら、自分でセリフを読む練習もできそうです。
読み聞かせ音声付きの絵本は約100冊あり、有名出版社からも多数の絵本が配信されているので、クオリティーにも問題ありません。
月に2回新作が配信されるため、100冊読み終わってしまっても毎月新しい絵本に出会える楽しみがあります。
・アプリ名:耳で聴いて声で遊べる「みいみ」
・価格:無料(App内課金有り)
・App Store:ダウンロードページ
・Google Play:ダウンロードページ
PIBO(ピーボ)
「絵本アプリを使いたいけど、月額料金を払うのはちょっと…」と思っている人には、無料で360冊以上の絵本が読める「PIBO」がおすすめです。
100人以上の絵本作家によるオリジナル作品のほか、有名なアンデルセン童話やグリム童話など、多彩な作品が配信されています。
無料会員の場合は1日に3回までの制限があり、それ以上は読み放題会員に登録しなければ読めません。子どもの読書量に合わせて、利用方法を検討しましょう。
全ての作品にプロの声優による朗読音声が収録されているので、「読み聞かせるには長いな」と思う絵本も負担なく読み聞かせしてあげられます。
・アプリ名:PIBO(ピーボ)
・価格:無料(App内課金有り)
・App Store:ダウンロードページ
ディズニー マジカルえほんワールド
「ディズニーやピクサーの作品が大好き!」という子どもに一押しの絵本アプリです。
無料でも利用できますが、読み放題コースに登録すると、ミッキー&ミニー・プリンセスシリーズ・トイストーリーなどの人気作が好きなだけ読めます。
臨場感あふれる効果も魅力です。打ち上がる花火や雷のとどろきといった音声に加え、寄せては返す波や日差しのゆらめき、魔法のきらめきといった3Dアニメーションが、物語をよりいっそう盛り上げます。
自動ページ送り機能が付いているので、操作に慣れない子どもでも一人で1冊読み切れるでしょう。文字と音声は日本語と英語に切り替えられます。
絵本を読んだ後は、名シーンを切り取ったパズルに挑戦してみてはいかがでしょうか。9~100ピースまで選べるため、幼児から大人まで難易度を変えて楽しめます。
・アプリ名:ディズニー マジカルえほんワールド
・価格:無料(App内課金有り)
・App Store:ダウンロードページ
・Google Play:ダウンロードページ
おやすみ前のおとえほん
「おやすみ前のおとえほん」は、サウンドにこだわっている点が特徴です。月額360円(税込)で日本・世界昔話全60話を楽しむことができ、南果歩や鶴田真由が、優しい語り口で朗読してくれます。
何より魅力的なのが、物語に合わせて流れるBGMです。映画のサントラのように印象的な音楽が流れたかと思えば、今度は川のせせらぎや木々のざわめきなど自然の音が聞こえてきます。ページをめくるごとにまるで自分がそこにいるかのような気分になり、絵本の世界に引き込まれていくでしょう。
自然音や美しい音楽には、リラックス効果があるといわれています。寝かしつけのときに流しておくと、親子で気持ちよく寝入ってしまいそうです。
・アプリ名:おやすみ前のおとえほん
・価格:無料(App内課金有り)
・App Store:ダウンロードページ
臨場感たっぷりの動く絵本アプリ
あまり絵本が好きでない子どもには、動く絵本を見せてみましょう。よりストーリーを理解しやすくなり、絵本に興味を持つきっかけになるかもしれません。
「ゆめある」動く絵本
「ゆめある」の絵本では、登場人物がかわいらしく動き回ります。絵本の一部が動くというよりは、絵本がアニメーションになったようなイメージです。
桃太郎やシンデレラ、浦島太郎といった有名童話のほか、子どもが楽しめそうなオリジナル童話など、合わせて80作品以上が配信されています。
データ容量を使わずに出先で絵本を読ませてあげたいときや、アニメーションがスムーズに動かないときは、あらかじめ気になる絵本をダウンロードしておくとよいでしょう。
・アプリ名:「ゆめある」動く絵本
・価格:無料(App内課金有り)
・App Store:ダウンロードページ
・Google Play:ダウンロードページ
おやこでスマほん
国内外の名作童話のほか、プロの絵本作家の書き下ろし作品など100作品以上が配信されています。朗読音声も付いているため、読み聞かせを任せておくこともできます。
100冊全て読み放題で利用するには有料登録が必要です。まずは無料のお試し作品で雰囲気をつかんでおくとよいでしょう。
高精細な写真で学べる図鑑や社会学習系の「みんなでつなげっと」など、多彩な知育アプリとしても活用できる点もポイントです。
・アプリ名:おやこでスマほん
・価格:無料(App内課金有り)
・App Store:ダウンロードページ
・Google Play:ダウンロードページ
楽しいゲーム要素がある絵本アプリ
0~2歳くらいまでは理解できる言葉が限られているため、絵本もごく単純なものだけになりがちです。「たまには気分を変えたい」というときは、ゲーム要素のある絵本アプリを取り入れてみましょう。
はらぺこあおむしとなかまたち:あそぼうよ!
世界で一番愛されているあおむしといえば、エリック・カールの「はらぺこあおむし」でしょう。その人気絵本、はらぺこあおむしの3Dポップアップアプリです。
あおむしに果物を食べさせる・迷子の子グマを見つけてあげる・種から花を咲かせるなど、小さな子どもに優しいストーリー性とゲーム要素があります。
ママやパパが「あおむしがおなかをすかせているね」と語りかけながらお話を進める絵本は、決まった文章を読む絵本とはまた違った楽しみ方ができるでしょう。
・アプリ名:はらぺこあおむしとなかまたち:あそぼうよ!
・価格:iOS 730円、Android 480円
・App Store:ダウンロードページ
・Google Play:ダウンロードページ
ゆびつむぎ タッチ絵遊びアプリ
絵本作家やイラストレーターによるクリエイティブな世界で、タッチ絵遊びができるアプリです。
好きなテーマを選んだら、どこでも好きな場所をタッチしてみましょう。すると生き物が現れたり、乗り物が動いたり、何もなかった世界がどんどんにぎやかになっていきます。
難しい操作は一切ないため、0歳の赤ちゃんから絵本やお絵かきの楽しさを感じられます。お試し版だけでも十分に遊べる上、買い切りタイプなので解約する手間もありません。どことなく北欧風デザインを思わせるおしゃれな絵柄は、大人の目も楽しませてくれるでしょう。
・アプリ名:ゆびつむぎ タッチ絵遊びアプリ
・価格:無料(App内課金有り)
・App Store:ダウンロードページ
・Google Play:ダウンロードページ
英語の勉強に役立つ絵本アプリ
今やさまざまなシーンで英語を耳にする時代になりました。本格的に学習が始まってから英語に苦手意識を持たないよう、小さなうちから絵本アプリで英語を取り入れておくとよいかもしれません。
絵本ナビえいご
絵本ナビえいごでは、1000冊以上の英語絵本が読み放題です。海外作品だけではなく、有名な日本作品もあるため、ある程度内容を知っているものから始められます。
英語を小さい頃から耳にしておくと、日本語にはない音を聞き分けやすくなるといわれています。朗読音声を利用して、ネイティブの発音を毎日聞かせておきましょう。
繰り返し聞いているうちに、英語を日本語に翻訳せず直接英語として捉える「英語脳」が育てられるかもしれません。発音ゲームでアウトプットの習慣を付ければ、話す力を伸ばすことも期待できるでしょう。
・アプリ名:絵本ナビえいご
・価格:無料(App内課金有り)
・App Store:ダウンロードページ
・Google Play:ダウンロードページ
トド英語
SNSアプリ「LINE」でおなじみの、ブラウン&フレンズも登場する英語学習アプリです。約500冊の絵本コンテンツ・動画・ゲームが配信され、フォニックスや日常会話も学べます。
「デジタル学習で英語が身に付くの?」と思う人もいるでしょう。トド英語のカリキュラムは世界的に検証された学習方法論に基づいており、学習効果があると評価されています。
全部のレベルを修了すると幼稚園から小学2年生レベルの英語がマスターできるそうです。絵本を楽しんでいるうちに、いつのまにか英語を話せるようになっているかもしれません。
・アプリ名:トド英語
・価格:無料(App内課金有り)
・App Store:ダウンロードページ
・Google Play:ダウンロードページ
A Charlie Brown Christmas
アメリカ発の大人気コミック「ピーナッツ」のキャラクターが登場する、英語字幕・音声付きの絵本アプリです。チャーリー・ブラウンが「本当のクリスマスの意味って?」と悩むところから始まるのですが、クスっと笑えて泣けるシーンもある、実に深い物語となっています。
ナチュラルスピードの英語に戸惑う子どももいるかもしれませんが、タッチで動く仕掛けもあるので、慣れてくれば親子で楽しめるでしょう。
かわいらしい読み上げ音声や、本物の絵本をめくるようなページ送りに、つい大人のほうがはまってしまいそうです。
・アプリ名:A Charlie Brown Christmas
・価格:iOS 610円、Android 240円
・App Store:ダウンロードページ
・Google Play:ダウンロードページ
子どもの読書記録を付けたいときは
読んだ絵本の数が増えると、どれが読んだ本だか分からなくなることもあるでしょう。未読・既読の判断や、読書の傾向を把握するには、読書記録を付けられるアプリを併用すると便利です。
KUMONの読み聞かせ応援アプリ「ミーテ」
「ミーテ」は読んだ本の感想をスタンプやメモで記録できるアプリです。デジタル絵本だけではなく、手持ちの本もバーコードから読み取って記録できます。
年齢に合ったおすすめの絵本がランキング形式で紹介され、既に読んだ先輩ママ・パパの感想を参考にできるため、絵本選びに迷わずに済みそうです。
絵本だけではなく、歌の記録も付けられます。だんだんと絵本や歌が難しくなっていくのを見ると、子どもの成長を実感できるでしょう。
記録はPDFで保存できます。プリントアウトしてアルバムに添えておけば、よい思い出作りにもなりそうです。
・アプリ名:KUMONの読み聞かせ応援アプリ「ミーテ」
・価格:無料
・App Store:ダウンロードページ
・Google Play:ダウンロードページ
絵本アプリで読む力を身に付けよう
絵本は想像力や感受性、語彙力など、子どものさまざまな能力を引き出すきっかけになります。なるべくたくさんの本を読ませたいものですが、紙の本だと準備や管理の手間が増えるのが問題です。その点、絵本アプリは読みたい本を見つけやすく、気が向いたときにすぐ読める手軽さがあります。
試し読み機能があるものも多く、紙の絵本を購入する前の参考に利用するのもよいでしょう。朗読機能が付いているものなら、読み聞かせサポートにも役立ちます。
紙の絵本とはまた違った魅力を持つ絵本アプリで、子どもに読書の楽しさを教えてあげましょう。
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構成・文/HugKum編集部