おむつはいつまで?テープ・パンツタイプの切り替え&トイレトレを始めるタイミング

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赤ちゃんから幼児へと成長する1~3歳ごろの育児では、おむつを外すことが大きな課題の一つです。子どもの体重・体格・発達などは個人差が大きいものですが、一般的なおむつの使用期間の目安やパンツに切り替えるタイミングなどを紹介します。

おむつのサイズアップの時期

おむつは赤ちゃんの成長に合わせて、小さなサイズから大きなものに変えていく必要があります。「サイズはいつ変えたらいいの…?」そんなママに知ってほしい、サイズアップのタイミングを確認する3つのポイントを説明します。

年齢や体重を目安にする

まずは、赤ちゃんの月齢・年齢と体重を目安にすることです。おむつのサイズ表示は、通常は新生児用・S・M・L・ビッグやそれ以上のサイズに分かれます。

パッケージには、例えば新生児用なら生まれてすぐから生後3カ月まで、体重は5kgまでなど、だいたいの目安が書かれています。パッケージに書かれた目安に近づいたタイミングで、赤ちゃんとおむつの大きさが合っているのか確認するとよいでしょう。

注意したいのは、例えば同じSサイズでも各メーカーによって少しずつ大きさや推奨体重・月齢が違う点です。複数ブランドを併用する場合には、それぞれの表示を確認しましょう。

お腹や足回りを確認

体重や年齢を目安にしても、やはり身長・体重・お腹回りと足回りの太さは個人差が大きいものです。きちんと赤ちゃんの体にフィットしているか、必要な部分をカバーできているかどうかを確認しましょう。

サイズがピッタリのおむつをはいているときには、ウエストに指が2本入る隙間がある、おへそがきちんと隠れている状態になります。
逆に太ももやお腹周りがきつくなり、ゴムの跡が付いたり肌が赤くなったりしている場合や、お腹のテープの貼付部分がいちばん外側になった場合には、サイズアップが必要なサインです。

漏れるようになったら

赤ちゃんのおしっこの量も個人差があります。1回ごとの量が多い赤ちゃんの場合は、おむつの吸収量を上回ることもあるでしょう。そのため、おむつが年齢・体重・体型に合っていても頻繁に漏れが生じます。おむつが水分を全て吸収しきれず漏れ出すことが多いなら、サイズアップのサインかもしれません。昼間は問題ないけれど夜は漏れてしまう場合には、夜だけ1サイズ大きなものを使うという手もあります。

おむつのタイプを変える時期

紙おむつは、大きくテープタイプとパンツタイプの2種類に分けられます。

・テープタイプ

テープタイプは、平面状のおむつでぐるりと赤ちゃんのお尻から股ぐら・お腹までを包み、ウエスト部分をテープで固定するタイプです。

・パンツタイプ

対してパンツタイプは名前の通り普通のパンツのような形状で、赤ちゃんの足を通してはかせます。

通常はテープタイプから使い始め、ある時点でパンツタイプに切り替える場合が多いようです。上手に使い分けることでおむつ換えの負担を減らすことができます。ここでは切り替えるタイミングについて見ていきましょう。

テープタイプはいつまで?

テープタイプは、新生児期からねんねのころ(2~3カ月)まで、赤ちゃんがあまり動かず寝ていることが多い時期に便利な仕様です。
赤ちゃんを寝かせた状態で、平面状のおむつをサッとお尻の下にくぐらせて包むので、赤ちゃんを大きく動かさずに交換ができます。赤ちゃんが成長してくると、バタバタと動き回るせいで寝かせながらのおむつ換えは大変な作業です。こうなってくると、パンツタイプの方がはかせやすくなります。

テープからパンツに変える目安

5ヶ月〜半年ごろ

寝返りが上手にできるようになる生後半年ごろから、パンツに切り替えるママが多いようです。または生後5カ月以前でも、足をバタバタとさせ動きが活発になってきたら切り替えるママもいます。

活発に動くようになるころ

月齢や体重と同時に赤ちゃんの動きの活発度を目安にするとよいでしょう。特に足をバタバタさせる、寝返りする・ハイハイするようになると、テープタイプではスムーズなおむつ換えは難しくなるものです。しきりに赤ちゃんが動くので、おむつがずれて何度もテープを留め直したり、きちんとお尻の下に敷くことが難しくなったりが増えると、おむつ換えに多くの時間・労力を取られます。
ポイントはママのおむつ換えのしやすさです。「テープタイプではおむつが上手に換えられないな」と感じた時が切り替え時といえるでしょう。

おむつはいつまで使う?

ここからは、おむつはいつまで使うか、卒業までのプロセスについて見ていきます。
赤ちゃんから幼児へと成長していく中で、おむつを卒業するためにトイレトレーニングを開始します。一般的にはいつごろまでおむつを使い、いつごろからトレーニングを始めるのでしょうか。やはり発達・体格・体重など個人差が大きいので、あくまでも目安として時期をとらえましょう。

卒業年齢の平均

2歳半〜3歳ごろ

昼間のおむつを卒業する年齢は、2歳半から3歳ごろが多いようです。ただし、完全におむつが外れるのではなく、たまに失敗したり、昼寝時や夜間はおむつをしていたり、うんちはおむつでないとできなかったりする子も多くいます。
4歳くらいになると、完全に日中はパンツで過ごせる子が増えてきます。しかし、成長には個人差が大きいものです。早い場合は1歳でおむつが取れる子もいれば、時間がかかる場合は小学校入学ぐらいまでかかることもあります。

体験談

HugKumでは、お子さんのおむつ卒業についてアンケート調査。寄せられた体験談をご紹介します。

「おしっこは保育園でトイレトレーニングをしてくれたおかげで、特に苦労はしませんでした。うんちはなかなか、うまくいかず、少し調子悪い日はパンツ内でしてました。トリアエズ1時間ごとに声をかけることを心掛けて、できる様になりました。」(30代・愛知県・子ども2人)
「『トレーニング』ということに抵抗があったため、ある程度物事が理解できるようになってからいきなりパンツを履かせてトイレに連れて行くようにしたら、排せつがどういうことなのかすぐに理解できたようで、なんの苦労なくおむつを卒業できました」(40代・愛知県・子ども2人)
「3歳になってすぐにトイトレを始めた。 YouTubeで他の子供たちのトレーニング動画を見せたらやる気が出てすぐに慣れることができた。」(40代・千葉県・子ども1人)

トイレトレーニングを始める目安

トイレトレーニングも個人差があるため、いつから始めなければならないという決まりがあるわけではありません。あくまでも目安として、次のような成長が見えたら始め時でしょう。まずは立って歩けるようになることです。足腰がしっかりしてくると、おまるに座ったり立ったりできるようになります。

おしっこの間隔があくことも大切です。2時間ほどおむつが濡れない状況が増えると、膀胱がある程度の時間おしっこを溜めておけるまで発達した証拠です。「座って」「立って」など、ママの簡単な言葉を理解できることも、サインの一つといえます。

パンツにするタイミングは?

トレーニングが進みトイレでおしっこができる回数が増えてきたら、おむつからパンツへと切り替えます。いきなり普通のパンツではなく、まずはトレーニングパンツをはかせるママが多いようです。トレーニングパンツは、おむつに比べて吸水力が少ないため、おしっこをした後の濡れた感じや不快感を子ども自身で自覚しやすい工夫がされています。

トレーニング段階では、まだまだ失敗はつきものです。子どもの「トイレでおしっこしたい」というやる気を養いつつトレーニングを続け、上手にできたらたくさん褒めてあげましょう。

トイレトレーニング中の外出はどうする?

「外出時にはトレーニングを続けるべき?それともいったん休止すべき?」と疑問に思うママも多いでしょう。

ここでは先輩ママはどうしているのか、また外出先のトイレトレーニングに役立つツールについて紹介します。

おむつを使用してもOK

結論からいえば、各家庭や状況次第でしょう。近くか遠くか、短時間か長時間か、また徒歩なのか車・飛行機などを使うのかにもよります。

大切なことは、子どもの意思を尊重することです。「トイレのことでピリピリしていてはせっかくのお出かけが楽しめない」というならば、トレーニングをお休みしておむつで出かけることもアリです。
子どもが自分で頑張ると言うならトレーニングパンツで出かけましょう。そのときにはトイレを意識的に確認して促し、着替えも多めに用意します。あらかじめ外出先のトイレの場所を確認しておくことも有効です。中には、トレーニングパンツの上におむつを重ねる方法をとるママもいます。

携帯補助便座を用意

外出先でもトイレトレーニングを続けたいけれど、トイレが大人用しかなかったり、出先のトイレは汚く感じて使いたくなかったりということもありがちです。そのような場合は「携帯補助便座」がおすすめです。コンパクトに折りたたむことができ、楽に持ち運べます。

特に大人用の便座では、子どもは座る姿勢が不安定になったり、怖がったりするものです。携帯用補助便座を使うと、大人が支えてあげなくても安定して座れます。普段から家でも使い慣らしておくと、子どもも「いつものトイレ」だと認識でき、外出先でも安心して使えるでしょう。

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脱ぎやすい服装や着替えの準備を

トイレトレーニングの期間にも、里帰りや旅行・親戚や友人宅へのお呼ばれなど、長時間の外出をすることもあるでしょう。
その際には、失敗に備えて着替えを最低2枚以上は持っていきましょう。掃除用の古いタオル・除菌クリーナーなども携帯しておくと、いざというときに役立ちます。車で長時間移動する場合には携帯トイレも便利です。

また、ボトムスが濡れると肌に貼り付いて着替えも手間取ります。デニムなど厚手の生地は避け、脱ぎ着がしやすいスエット地などにするとよいでしょう。サイズも一つ大きめのサイズにしておくと、急におしっこに行きたくなったときにもサッと脱げます。

おねしょの対策は?

日中の長時間の外出もできるようになり、昼間のおむつは完全に卒業した子でも、夜のおねしょは別問題です。

ここからは夜のおねしょ対策について見ていきましょう。

おねしょパンツやシートを活用

昼間はもうおむつなしで大丈夫という子どもでも、夜間のおねしょはめずらしくありません。あまりに頻繁でママの洗濯が大変であれば、夜間はおむつをはくのもアリですよ。
しかし、子どもにも自尊心はあります。夜間のおむつを選んでも「全然恥ずかしくないよ」と一言伝えておくと安心するでしょう。

また、一度卒業したおむつを再度はきたがらない子も多くいます。その場合はおねしょパンツやシートを活用することもよいアイデアです。いずれも防水加工がされており、寝具の汚れ防止、さらには洗濯物を減らすことにもつながります。

夜のおむつはずしは、あせらないこと

寝ている間におねしょをしてしまうのは無意識の行動であり、本人にもどうしようもありません。トレーニングすれば直せるというものではなく、子どもの身体機能が成長するのを待つ必要があります。

おねしょの後始末は大変ですが、イライラして子どもを叱るのは避けるべきでしょう。「またおねしょするかも」という不安から子どもの眠りが浅くなったり、ストレスが原因となってさらにおねしょが増えたりする原因にもなりかねません。5歳ごろまでには体も発達し、おねしょも減っていくことが多いため、あせらずにゆっくり見守ってあげることが大切です。

子どものペースに合わせてOK

子どもが早くおむつを卒業できたら、おむつ代の節約になったり、ママとしては少し鼻が高い気持ちになったりしますよね。逆に「同じクラスの〇ちゃんが卒業したのに、うちの子はまだ・・・」という場合は、遅れているようであせってしまうかもしれません。

しかし子どもには1人1人の成長ペースがありますし、誰かと勝ち負けを競うものでもありません。最終的にきちんと卒業できればOKなのです。子どもの成長に合わせたペースで、子どもの気持ちに寄り添いながらトイレトレーニングしましょう。

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文・構成/Hugkum編集部

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