赤ちゃんの食物アレルギーとママの食べ物には関連はあるのでしょうか。また、粉ミルクと赤ちゃんのアレルギーにはどんな関連があり、アレルギー対応の粉ミルクにはどんなものがあるのでしょうか。今回は、気をつけるべき三大アレルゲン、アレルギー予防に役立つこと、食物アレルギーが疑われる症状が出た場合の対処方法を解説します。
ママの食べ物が赤ちゃんのアレルギーの原因になる?
アレルギーとは、体内に入ってしまった異物を除去しようとする防御機能のことを言います。体に害のあるものに対して反応するはずが、影響のないものにまで過剰に反応していることをアレルギー反応と言います。では、アレルギーと妊娠中の母親や母乳には、何か関係があるのでしょうか。
妊娠中の母親や母乳との関連
アレルギーを起こす原因は、両親からの遺伝によるものと言われており、妊娠中の母親や母乳そのものは関係ありません。アレルギーを持ったお母さんが、アレルギーをうつしてしまうのではないかと心配になり、特定の食材を避けたり制限する方もいますが、それはかえって逆効果になってしまう場合があります。
むしろ、子供のアレルギーを予防したいなら、いろいろな食べ物を食べた方が予防につながります。アレルギーの原因となり得る食材を少しずつ食べることで、アレルギーへの耐性がついていくと言われています。
授乳中に特定の食品を避ける必要はない
また、シナモンなどの刺激物は妊娠中の場合、摂取しないようにと言われた方もいるかもしれませんが、授乳中は特に問題ありません。一つの食材を大量に食べなければ、他の食べ物と同じように過剰に気にする必要はありません。
粉ミルクと赤ちゃんのアレルギー
赤ちゃんのアレルギーを心配する場合、母親の食事や母乳を気にするよりも、赤ちゃんが直接飲む粉ミルクに注意が必要です。粉ミルクの中にはアレルギー関連の成分を除去したものがありますが、何がアレルゲンになるかは個人によって違うので、医師と相談してから利用を始めましょう。
ニューMA-1
アレルギー性を著しく低減した良質の乳たんぱく質消化物とアミノ酸を配合し、母乳のアミノ酸バランスに近づけてた粉ミルクです。乳糖、卵成分、大豆成分を含まないので、これらのアレルギー症状をもつ赤ちゃんに安心して与えることができます。また、下痢や便秘などで乳幼児の負担にならないよう、調整乳の浸透圧を調整しています。
明治ミルフィーHP
飲みやすさを追求し、風味と溶けのよさを実現したミルクアレルギーの赤ちゃんのための粉ミルクです。風味の良い乳清たんぱく質分解物(低分子ペプチド)を使用。乳児の成長・育成に必要な脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルが消化吸収しやすい形でバランスよく配合されています。乳糖および卵、小麦、大豆のアレルゲンを含んでいないので安心です。
明治エレメンタルフォーミュラ
たんぱく質を使用せず、精製アミノ酸のみをアミノ酸源とした、ミルクアレルギーの赤ちゃんのためのアミノ酸ミルクです。乳、卵、小麦、大豆のアレルゲンを含みません。ミルクアレルギーや先天性乳糖不耐症、ガラクトース血症、または一過性に乳糖不耐症を呈する赤ちゃんに使用できます。スティックタイプなので調乳しやすく、1本で100ml調乳できます。
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