【医師監修】アレルギーを持つ子供の衣類の選び方や注意点、かゆがったときの対処法からおすすめの下着・小物まで

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子供のアレルギーには、かゆみを伴うものが多くあります。そこで当記事では、かゆみが発症する子供のアレルギーにはどのようなものがあるのか、衣類の素材とアレルギーのかゆみは関係があるのかを、和歌山駅前つじもと内科・呼吸器内科アレルギー科の辻本直貴先生に教えていただきました。

また、アレルギーの子供の衣類の選び方や注意点、アレルギーの子供がかゆがったときの対処法、編集部おすすめのアレルギーの子供向けの衣類・下着・小物などもご紹介しましょう。

子供のアレルギーでかゆみが発症するものは?

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子供の衣類選びではアレルギーのことも考えておきたいもの

子供が肌にかゆみを感じると、ムズムズと落ち着きなくなったり、皮膚に赤みが出たりして、ひどい場合には、掻きむしって皮膚に炎症が起きてしまったりすることも。そのようなかゆみの原因のひとつに、アレルギーがあります。

アレルギーには、植物アレルギーや金属アレルギーのように、特定のものに触れたりすると、それが刺激となってかゆみが発生する接触アレルギーがあります。また、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎、花粉症などもかゆみを引き起こす場合が多いでしょう。

衣類の素材とアレルギーのかゆみは関係ある?

子供にアレルギーが見られるとき、ぜひ考えておきたいのが子供の衣類について。衣類は全身の肌に直接触れるものなので、肌に合わない衣類は、かゆみを引き起こす刺激となってしまう場合があるかもしれません。

しかし、これまでの研究報告などでは、かゆみを生じさせる原因として、衣類の素材そのものよりも、衣類を着たときに感じる肌触りが影響を及ぼしているのではないかとも考えられています。

アレルギーの子供の衣類の選び方

子供の皮膚のかゆみには、衣類の肌触りが大事と言っても、肌触りに大きく関係するのは、やはり素材の種類なのではないでしょうか。アレルギーの子供の衣類を選ぶときは、次のような素材の特徴を考慮してみましょう。

肌着は綿などの天然素材を選ぶ

子供が着る衣類の中でも、肌着は直接肌に密着するため、慎重に考えたいもの。綿や絹、オーガニックコットン、麻のようなやさしい素材は、比較的刺激が少なく、安全性が高いと言われています。しかし、肌触りが悪く、着たときにチクチクするようなものは、やさしい素材であっても控えたほうがいいでしょう。

合成繊維は肌への刺激が強くなってしまう場合も

吸湿性がよくない合成繊維は、汗をたくさんかく子供が肌ムレを引き起こしやすくなる可能性があります。肌がムレるとかゆみも起きやすくなるため、吸収性にすぐれない合成繊維は避けたほうがいいでしょう。

繊維が太い・固いものは避ける

生地の繊維が太かったり固かったりするものは、それが皮膚に刺激となる場合があります。体を動かすたびに皮膚にこすれて、それがかゆみを引き起こしかねません。

加工処理が少ないものを選ぶ

衣類には、「紫外線カット加工」「抗菌加工」など、「〇〇加工」と名前のつく処理が施されているものが多くあります。そのような衣類は、さまざまな加工剤を使って処理されているため、それらが原因となって皮膚にかゆみをもたらすことがあるかもしれません。子供の衣類選びでは、そのような加工処理が行われていないものを選んでみるのもいいのではないでしょうか。

表示を確認する

アレルギーの子供の衣類選びでは、生地の素材や加工処理などをチェックするために、表示を必ず確認しましょう。デザインや色などの見た目だけで判断せず、衣類の表示と直接手で触れて肌触りを確認することが大切です。天然素材であっても、漂白剤や塗料などが使われていれば、それがかゆみを悪化させることにつながるかもしれません。

アレルギーの子供の衣類の注意点

アレルギーの子供の衣類の注意点
アレルギーの子供の衣類の注意点

子供にアレルギー症状があるとき、衣類の洗濯や着用など、どんなことに気を付ければいいでしょうか?

新品は一度洗ってから着る

お店で売られている衣類は、のりづけされていたり、さまざまなホコリなどが付着していたりするもの。そのため、買ってきた衣類をそのまま着るのではなく、一度家庭で洗濯して着用するのがおすすめです。洗濯することで、さまざまな付着物を落とし、肌への負担も軽減することができるかもしれません。

肌着の上から衣類を着用する

アレルギーの子供には、肌に直接衣類が触れる部分を少なくしましょう。そのためには、肌への刺激が弱く肌にやさしい肌着を着用して、その上から衣類を着ることが有効です。

しめつけのある衣類は避ける

体をしめつけるようなタイトな衣類は、そのしめつけ部分が刺激となる場合があります。衣類全体がゆったりとしたデザインであることはもちろん、ウエストのゴム部分や袖口、首回りなども、タイトすぎないか確認するようにしましょう。

汗をかいたら着替える習慣をつける

子供は体温が高く、活発に活動するので、よく汗をかきます。しかし、汗をかいてそのままにしていると、ムレたり、汗の成分が肌に残り、かゆみが増してくるものです。普段から皮膚を清潔にすることが、かゆみを引き起こさないためには大切。汗をかいたら衣類を替える、こまめに手洗いを行う、入浴で肌をきれいに保つといった心がけを忘れずにしましょう。

次のページではかゆがったときの対処法、おすすめ衣類をご紹介します。

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