コロナ禍で公開が延期されていたフジテレビ月9ドラマの劇場版『コンフィデンスマンJP プリンセス編』が、ようやく7月23日に公開され、リモートでの初日舞台挨拶が開催されました。登壇したのは、長澤まさみ、東出昌大、小日向文世、小手伸也 白濱亜嵐、関水渚、古川雄大の7名で、この模様は、全国47都道府県、201の劇場で生中継されました。
「コンフィデンスマンJP」は、長澤さん、東出さん、小日向さんたちが演じるコンフィデンスマン=信用詐欺師が、欲望にまみれた人間たちから大金を騙し取るという痛快エンターテインメントコメディ。『プリンセス編』では大富豪一族の10兆円にもおよぶ遺産を狙い、史上最大のコンゲームを仕掛けます。
7月23日15時時点の動員と週末の座席予約数を考慮すると、大ヒットを記録した前作『コンフィデンスマンJP ロマンス編』(2019年5月17日公開/興収29.7億円)の成績を確実に上回る興行収入40億円突破を見込める大ヒットスタートとなったようです。
長澤さんは「今日この日を迎えることができ、安心したという気持ちと、感慨深い想いでいっぱいです。2か月半くらい遅れての公開になりましたが、『この作品を観たい!』という士気が高まっている気がして、ファンがたくさんいてくれることを感じ、なんだか嬉しい気持ちでした」と感慨深い表情で挨拶。
東出さんも「撮影を振り返って、本当に楽しい現場でした」とコメント。小日向さんは「たくさん(映画を)観ていただくことで、『また来年も(新作が公開)…』ということになりますので、ぜひ友達に宣伝をよろしくお願いします!」と観客に拡散を呼びかけ、笑いを取りました。
また、小手さんも「早くネタバレしたいです!早く副音声をやりたい!作品を届けたいという気持ちがすごく強かったです」とノリノリでした。長澤さんから「今回、小手さんが主役みたいなもんですもんね!」とお約束どおりにイジられると、小手さんは「そういうミスリードは危ないと思いますよ!」と大焦り。やはりコメディという作風からか、7月18日に急死した三浦春馬についてのコメントは出ませんでした。
その後、「『プリンセス編』の魅力を一言で言うと?」というお題を出されたキャスト陣。長澤さんは「FAKE」と答えました。「劇中でいろんな人になりすましてダマしていくのがすごく楽しいので。“嘘” “偽り”という『コンフィデンスマンJP』ならではのものに魅力に感じています」
白濱さんは「ド派手」と回答しました。「キャストも豪華だし、ロケーションもマレーシアで撮影したりと、この映画の規模がとにかくド派手! 僕自身も休みの日、ジェットスキーで島中を回ったり、楽しませてもらいました。見たプール、見た海には全部入りました(笑)」と言うと、長澤さんたちは白濱さんの満喫ぶりに驚きながらも大笑いしました。
小手さんは「マジか五十嵐」と回答。「やっぱり五十嵐としては、自分のことを語らないと。今作の僕は驚くべき立場にいますので」と自身のキャラクターを前面に押し出す。ここでも長澤が、怪訝な顔をしながら「いいんですよ。やっぱり主役は自分のことを語らないとね…」とイジリ倒し、会場を笑いに包みました。
最後に長澤さんは「“愛すべきコンフィデンスマンたち”がみんなそれぞれ、映画の中で頑張っています!その姿をたくさんの人に観ていただきたいと思います。そしてこの世界がいつまでも愛され続けると良いなと思っています。過去作も、今回の作品も、ずっとずっと、たくさんの人に観ていただけるように、これからも“コンフィデンスマン”として頑張っていきたいと思います」と真っ直ぐな眼差しであふれる想いを口にし、笑顔で舞台挨拶を締めくくりました。
監督:田中亮 脚本:古沢良太健 出演:長澤まさみ、東出昌大、小手伸也/小日向文世、織田梨沙、関水渚、瀧川英次、前田敦子、柴田恭兵、北大路欣也、竹内結子、三浦春馬、広末涼子、江口洋介…ほか
公式HP:https://confidenceman-movie.com/movie/
文/山崎伸子