握って遊ぶだけではない、スクイーズの魅力を余す所なく解説します。スクイーズにもさまざまな種類があるため、人気ブランド情報やおすすめ商品についてチェックしておきましょう。また、親子で楽しめるハンドメイドスクイーズについても紹介します。
人気のおもちゃスクイーズ
「スクイーズ」はやわらかい特殊素材でできたおもちゃで、握ってその感触を楽しみます。子どもだけではなく大人にも「癒しアイテム」として大人気です。多くの人をとりこにするスクイーズの魅力について、くわしく見ていきましょう。
かわいらしい見た目や感触が魅力
スクイーズの最大の魅力は、その「不思議な触り心地」です。低反発のスポンジやジェリーボールなどでできており、握ると絶妙な抵抗を感じながら指が本体に沈み込みます。
ギュっと握ると原型がわからないほどに変形しますが、指を離せば元の形に戻る弾性がやみつきです。低反発のまくらやクッションを想像してみると、その心地よさが具体的にイメージできるでしょう。
感触だけではなく、その「かわいらしい見た目」も人気の秘密です。動物やキャラクターをデフォルメしたものもあれば、本物そっくりに作られたパンやスイーツなどリアルなものもあります。
大人のプチストレス解消にも
子どものおもちゃではあるものの、大人が自分用に購入するケースも少なくありません。スクイーズのように感覚や視覚に心地よい刺激を与えるグッズは、癒しアイテムとしても販売されています。
デスクにかじりついて仕事をしていると、神経がささくれ立ってしまうこともあります。スクイーズ独特のムニュっとした感触は、そんな凝り固まったストレスをほぐしてくれるかもしれません。触って気持ちよく見て楽しいスクイーズは「手軽な癒やしグッズ」といえるでしょう。
スクイーズの用途
ただ握るだけがスクイーズの使い道ではありません。デザインだけではなく、大きさやタイプも多岐にわたり、おもちゃとしてだけではなくさまざまな用途で利用できます。
キーホルダー型はランドセルやリュックに
キーホルダー型を選べば、いつものバッグに付けて出かけられます。おもちゃはNGでも、チャームをランドセルに付ける程度であればOKという学校も多いのではないでしょうか?
お気に入りのスクイーズを付けておけば気分も上がり、よりいっそう学校に行くのが楽しくなるかもしれません。
また、普段使いのリュックに付けておくのもおすすめです。小さな子どもの場合、リュックのデザインを見わけられないこともあります。目印として子どもの好きなスクイーズを付けておくと、自分の荷物がすぐ見つけられるでしょう。
子ども部屋のかわいいインテリアとして
見た目がかわいいスクイーズは、インテリアとしても大活躍します。動物をモチーフにしたスクイーズを並べておくと、子ども部屋が一段と明るくなるでしょう。
食べ物をモチーフにしたスクイーズを使って、ままごと遊びをする子どももたくさんいます。「におい付き」のスクイーズを選ぶと満足感が増しそうです。
また、リアルなデザインのスクイーズをリビングやダイニングに飾ると家族みんなで楽しめます。パンやスイーツのスクイーズを置いておくと、おしゃれなダイニングを演出できるでしょう。
購入する際の選び方
かわいくて使い道も多いスクイーズは、複数そろえたくなるでしょう。しかし、何も考えずに購入してしまうと、思ったような満足感が得られないかもしれません。感触・見た目・使い勝手といった点で、購入時にチェックしておきたいポイントを紹介します。
小さな子ども用なら安全第一に
スクイーズを子どもに持たせる場合「小さ過ぎないもの」を選びましょう。5歳くらいまでは誤飲事故が起こる危険性を十分に考慮しておく必要があります。
口に入らないくらいの大きさであっても、あまりに「リアル過ぎる食べ物モチーフ」のスクイーズは避けたほうが賢明です。リアルを追求したタイプの中には、「本物のようなにおい」がするものもあります。
大人は触ればすぐに偽物だとわかりますが、小さな子どもには判断がつかないかもしれません。食べられないとわかっていても、ついかじってみたくなることもあるでしょう。自由に遊ばせられるように、安全を第一に考えたスクイーズ選びが重要です。
素材で選ぶ
スクイーズは、素材によって異なる感触を楽しめます。主な素材は次の通りです。
・スポンジ
・ジェリーボール
・スライム
スポンジタイプには、「高反発」と「低反発」があります。高反発スポンジは素早く元の形に戻るのが特徴です。一方、低反発スポンジは手を離すとゆっくり戻ります。
ジェリーボールの正体は、吸収ポリマー(吸水高分子トリマー)でできた粒です。水に浸けておくとビー玉サイズほどに膨らみます。透明感のあるカラフルな見た目のものも多く、インテリアとしても使いやすいでしょう。
スライムは、言わずと知れた子どもに大人気の素材です。スライムとは、どろどろ・ぬめぬめしたものの総称ですが、スライムのスクイーズはホウ酸や重曹などの材料から作られています。
感触の違いで選ぶ
高反発スポンジは表面は「ツルっとした固めの感触」ですが、軽い力で握れます。素早く戻るので、何度もギュッギュッとしたいときは高反発素材がおすすめです。
低反発スポンジは軽く触れただけでもジワっと指が沈み込み、何ともいえない優しい弾力が感じられるでしょう。
ジェリーボールのスクイーズは、握ったときの抵抗力がやや強めです。ボール特有の感触も楽しめます。スライムは弾力性に富み、とにかくよく伸びるのが特徴です。とてもやわらかくプヨプヨとした触り心地は、スライムならではといえるでしょう。
品質やブランドで選ぶ
「最初の1個目はハズレをつかみたくない」という場合は、名の知れたブランドから選ぶか認定品を選ぶことをおすすめします。スクイーズが注目を集めてから数年が経ち、今では「スクイーズならここ!」といわれるようなブランドもいくつか登場しているのです。
また、スクイーズの品質を表す目安として、「マシュロ認定」というものがあります。特殊な製法によって作られた、品質の高いスクイーズだけに与えられるものです。気に入ったスクイーズを見つけたら、マシュロ認定があるかどうか確認してみるとよいかもしれません。
おすすめのスクイーズブランド&アイテム
いざスクイーズを選ぼうと思っても、情報が多くてどれを購入してよいのか迷ってしまう人もいるでしょう。そこで、人気を集めるブランドのおすすめスクイーズを三つ紹介します。いずれもマシュロ認定品で触り心地はお墨付きです。
海外でも有名な BLOOM「牛乳ひたしパン」
「BLOOM(ブルーム)」は、スクイーズのシェアNo.1を誇るトップブランドです。原宿と池袋にある「MOOOSH(モッシュ)」は、ブルームによるスクイーズショップで、メディアに紹介された商品も数多く扱っています。
ブルームスクイーズの魅力は、最高級の品質とファンシーなかわいらしさです。いくつもそろえたくなるデザインは女子を中心に人気を集め、海外にも多くのファンがいます。
最初の1個としておすすめなのは、袋入りで本物そっくりの「牛乳ひたしパン」です。ミルク以外にも、ストロベリー・メロン・バナナ・コーヒーといったバリエーションがあります。
キーホルダーで人気 Cafe de N「ジャンボシュークリーム」
「Cafe de N(カフェドエヌ)」も、スクイーズファンの認知度が高いブランドです。ドーナツやパン、スイーツなどの人気商品のほか、誰もが知る有名キャラクターのスクイーズなども見つかります。
カフェドエヌにはブルームのような専門店はありません。全国展開している「キデイランド」「ヴィレッジヴァンガード」「ロフト」などで取り扱いがあるため、実物を見たいときは探してみるとよいでしょう。
おすすめは、「シュークリーム」を模した手のひらサイズの低反発スクイーズです。極上のもちもち・ふわふわな感触にやみつきになってしまうかもしれません。
高品質でお手頃価格の 東京ベーカリー「アイシングクッキー」
「東京ベーカリー」は、日本のスクイーズブランドです。原宿には日本最大級の規模を誇る東京ベーカリーのスクイーズ専門店「日本スクイーズセンター」があり、限定品のプレミアスクイーズも販売されています。
店内に所狭しとひしめき合うスクイーズの中でも、とりわけ目を引くのはリアルなパンやカラフルなスイーツタイプです。リアリティーを突き詰めたハイクオリティーを実現しており、大人も思わず手が伸びてしまうかもしれません。
イチオシの商品は、「アイシングクッキー」のキーホルダータイプです。華やかなピンクをアクセントカラーにしており、甘い香りと相まって気分を盛り上げてくれるでしょう。
実は簡単?スクイーズの基本の作り方
スクイーズは手作りできます。材料は身近なものだけでOKです。自宅で子どもと一緒に、好きなデザインのスクイーズを作ってみてはいかがでしょうか?
用意するもの
まずは、次の材料をそろえましょう。
・スポンジ
・粘土(乾いても固まらないタイプ)
・アクリル絵の具
・木工用ボンド
・ハサミ、またはカッター
スポンジは何でも構いませんが、「厚みのあるもの」を使用したほうが弾力を感じられます。粘土はよく伸びるものを選びましょう。
このほか、自分の仕上げたいデザインにするために必要な道具もそろえておくと便利です。絵を描きたい場合は筆やパレット、立体的にしたい場合は粘土用のヘラやつまようじなどがあるとよいでしょう。
なお、この作り方では、刃物類やつまようじなどを扱います。子どもと一緒に作成する際は、目を離さないように作りましょう。
作り方の手順
続いて、スクイーズの作り方を解説します。
1.スポンジをハサミで好きな大きさ・形にカットする
2.粘土に好きな絵の具をもみ込んで色を付ける
3.粘土を薄く均一に伸ばす
4.土台のスポンジ全体に木工用ボンドを塗り、粘土で包む
5.粘土の継ぎ目が見えなくなるようなじませ、形を整える
6.つまようじで側面に空気穴を開ける半日ほど乾燥させてできあがり
スポンジをカットするときは、まずざっくりとカットしてから細かく整えていくのがコツです。粘土を伸ばすのは手のひらでもできますが、棒や下敷きを使うと素早くきれいに伸ばせるでしょう。
立体デザインにしたい場合は、5の工程のあとにヘラなどで細工します。色塗りは乾燥後に行い、さらに1~2日ほど乾燥させましょう。
スクイーズを作って握って親子で遊ぼう
強く握って遊べるスクイーズは、子どもはもちろんのこと、癒やし系のプチ雑貨として大人からも人気を集めています。素材によって異なる手触りが楽しめるため、さまざまな種類をそろえてみると面白いかもしれませんね。
また、身近な材料を使ってスクイーズを手作りするのもおすすめです。パパやママと一緒に作ったスクイーズは、ハイクオリティーなスクイーズに負けず劣らず、子どもにとって大切な宝物になるでしょう。
文・構成/HugKum編集部