こんにちは!離乳食インストラクターの中田馨です。今日は大人も子どもも大好きな「焼き芋」がテーマです。離乳食メニューに取り入れやすいさつまいも。いつもは茹でたり、蒸したりするだけかもしれませんが、焼き芋にすると甘みが増しさらにおいしく食べることができます。今回は、焼き芋を離乳食に取り入れる時の注意点やコツを紹介します。
離乳食に焼き芋は使える?
焼き芋は、ペースト状にすれば離乳食初期から食べることができます。焼き芋は皮に近い部分が焼けて少し焦げていることもありますので、焼き芋の中心の軟らかい部分をメインに離乳食に使いましょう。
スーパーで売っている焼き芋は離乳食に使ってもOK?
スーパーで売っている焼き芋も離乳食に使ってもOKです。ただ、衛生面を考えると家に持ち帰り再度加熱するとより安心できます。食べさせるときは各時期の大きさに合わせて裏ごししたり、つぶしたりして食べさせましょう。
基本の焼き芋の作り方
焼き芋と言えば、落ち葉をたくさん拾い集めてその中にアルミホイルに包んださつまいもを入れて!のイメージなのは私だけでしょうか?子どものころに父が庭でしてくれた焼き芋の味は今でも覚えています。ですが、今はなかなかそんな環境で焼き芋を作れる家庭ばかりではないので、台所で手軽に作れる焼き芋を紹介します。
トースターで作る
<材料>
さつまいも 1本
アルミホイル 適量
<作り方>
1.アルミホイルをトースターに敷き、洗ったさつまいもをのせる
2.トースターを850Wに設定して20分焼く(1回目)。
3.裏返し、再度850Wに設定して20分焼く(2回目)
4.竹串が通ったら出来上がり!
オーブンで作る
<材料>
さつまいも 1本
アルミホイル 適量
<作り方>
1.アルミホイルを洗ったさつまいもにぴったりと巻き付けるる
2.160度のオーブンで30~40分焼く
3.竹串が通ったら出来上がり!
土鍋で作る
*空焚きOKの土鍋を使用してください
<材料>
さつまいも 1本
アルミホイル 適量
<作り方>
1.アルミホイルを洗ったさつまいもにぴったりと巻き付けるる
2.土鍋に並べて入れる
3.ふたをして、とろ火で加熱する(1時間30分ほどかかります)
時期別の焼き芋の進め方
離乳食の時期別の進め方をご紹介します。量の目安や固さ注意点を参考にしてくださいね。
離乳食初期
量の目安
15~20g
固さ
とろとろのペースト
注意点
焦げ目の部分を避ける。裏ごしした後は、湯冷ましなどの水分を加えて食べやすくする
離乳食中期
量の目安
20~30g
固さ
舌でつぶせる絹ごし豆腐くらいの固さ
注意点
焦げ目の部分を避ける。湯冷ましなどの水分を加えると食べやすくなる
離乳食後期
量の目安
45g
固さ
歯ぐきでつぶせるバナナくらいの固さ
注意点
外側の固い部分は避ける。
離乳食完了期
量の目安
50~55g
固さ
歯ぐきで噛める肉団子くらいの固さ
注意点
次々と子どもが口に入れると、のどに詰まらせてしまうこともあるので見守りながら食べさせる。
離乳食の焼き芋の保存方法
焼き芋は、冷蔵、冷凍保存ができます。保存しておくと、おかずにもおやつにもなるので便利です。
小分けにして保存する
焼き芋を冷蔵、冷凍保存するときは、1食分を小分けにして保存します。小分けの容器やラップに包んで保存しましょう。
マッシュ状にして保存する
解凍するときに調理しやすいようにマッシュ状で保存しておくとひと手間ラクになります。
保存期間の目安
冷蔵保存は2日以内、冷凍保存は1週間以内で食べきりましょう。
時期別焼き芋を使ったおすすめ離乳食レシピ
離乳食初期 焼き芋のミルクペースト
<材料>
焼き芋 15g
育児用ミルク 10ml
<作り方>
1.焼き芋を裏ごしして育児用ミルクを加えてトロトロにする
離乳食中期 焼き芋ヨーグルト
<材料>
焼き芋 15g
プレーンヨーグルト 20g
<作り方>
1.焼き芋を細かくつぶし、プレーンヨーグルトの上にのせる
離乳食後期 焼き芋スティックきな粉和え
<材料>
焼き芋 45g
きな粉 適量
<作り方>
1.焼き芋を細かくつぶし、ラップを使ってスティック状にする。
2.きな粉をまぶす
離乳食完了期 焼き芋サンド
<材料>
焼き芋 30g
サンドウィッチ用食パン 1/2枚
<作り方>
1.食パンは1/3等分に切る。焼き芋を裏ごしする
2.1を食パンにはさんで、くるくる巻く
焼き芋だけで食べてももちろん美味しいですし、今回紹介したレシピのようにひと手間かけても美味しいです。今日のおやつは、親子で焼き芋を食べてみてください!
記事執筆
一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。