スマホ契約見直しで通信費を安くする!(支出を減らす①) 【お金のプロが指南!ちゃんと知らなきゃ、お金のことVol.4】

こんにちは。ママカブ編集部です。
前回まで、あなたの「お金の価値観」を洗い出す方法や「マネープラン」など、大きめなテーマ(マクロ的な観点といいます)についてお話ししてきました。

今回からは「じゃあ、いったい何からやればいいの?」という個別具体的なテーマ(ミクロ的な観点といいます)を取り上げていきます。

というわけで、さっそく支出を減らすにはどうすればいいのか、考え方やポイントをお伝えしていきましょう!

支出を減らすなら、まずは固定費から

連載第1回で「手取りを増やすには、収入を増やすか/支出を減らす」とお伝えしたことを覚えていますでしょうか。

支出を減らしたい時に、あなたは家計の中でどこから手をつければいいと思いますか?

実は「支出を減らすなら、固定費から」というのが鉄則です。

固定費とは、定期的に支払いが発生する、おおよそ金額が決まっているものを指します。具体的には、住宅ローンや家賃などの住居費、生命保険などの保険料、そしてスマホなどの通信費などが挙げられます。

これら固定費は、クレジットカードや銀行口座からの自動引き落としで支払う設定にしている方がほとんどでしょう。なので、一度契約を見直して変更するだけで、それ以降は手間がかかることなく、割り引かれた状態を継続することができるんですよ!

そんな固定費の中で、ママカブ編集部が最初に見直してほしいのが「通信費」です。

携帯プランを変えると年数万円安くなる!

あなたのご家庭で利用しているスマホは何台ありますか? 仕事用にプライベート用、などおひとりで2台保有している方もいらっしゃるかもしれませんね。

固定費のなかでも通信費は年々金額が上がっていて、2019年には各世帯における年間の負担が12万円にものぼりました。

固定電話通信料が下がっているのに対し、スマホなど移動電話の通信料が増え続けていることがグラフから読み取れると思います。そんな生活に欠かせないものになったスマホですが、契約を見直し変更するだけで、大幅なコストダウンが可能な方がほとんどです。

長年使いなれた携帯会社から乗り換えるのは不安と思われる方もいらっしゃるでしょう。しかし、利用する携帯会社を換えても、品質や使い勝手に大きな差はないことがほとんどです(※お住まいの地域や住環境により、不具合が出る場合があります。契約する前にご自身でご確認ください)。

どのプランにすればいい?

さて、支出を減らすなら固定費から、そして固定費の中でも通信費から手をつけましょう! と大まかな考え方をお話ししてきました。

ここからは「あなた」のニーズに合う携帯会社とプランの選び方をお伝えします。

通信費の見直しをする時でも、まず一番大切なのは「己を知ること」。
自分がどれぐらい携帯を使っている人なのか、「自分に必要な量」を確認します。

やり方は簡単です。今契約している携帯プランを確認するだけです。
ドコモなら「my docomo」、auなら「My au」、ソフトバンクなら「My SoftBank」からログインして確認することができます。

「ちょっと分からないな」という場合は、お客様センターへ電話したり、事前予約の上近隣の店舗へ相談に行きましょう。

スマホなど携帯料金は複雑そうに見えるかもしれませんが、意外とシンプル。
「音声通話料+データ通信料+オプション契約料」の組み合わせです。

ここからは手を動かしてくださいね。
ご自身が契約している内容を、料金とともに書き出してみましょう。

・音声通話なら、何分まで通話料無料のプランなのか?
・データ通信料は何GBの契約なのか?
・どんなオプション契約をしているのか?

いらないオプション契約は即解約!

多くの方が携帯料金を払いすぎている、というのがママカブ編集部の考えです。
そこで、簡単に携帯料金を下げられる見直し3ステップをご提案させてください。

見直しその1

「使っていないオプション契約」の解約

スマホを契約するときに、キャンペーンなどでおすすめされたオプションの契約をしていませんか? 一定の無料期間が設けられているケースもありますが、無料期間が終わった後に外し忘れてしまうことで、毎月の料金が発生してしまいます。

見直しその2

「有料サイトやサブスクの契約」の解約

最近利用していない、有料サイトやアプリ、サブスクリプションのサービスはありませんか? 使わないものにお金を払うのは、ただのムダ遣いです。
面倒くさいと思われるかもしれませんが調べて、利用していないサービスや自分には不要なのに課金しているサービスがあるのならば、直ちに解約しましょう!

見直しその3

「端末補償系のオプション契約」の解約

契約時にすすめられる「スマートフォンの故障、紛失、盗難など、トラブルの際にサポートが受けられるサービス」。契約時にしか入れず、また一度解約すると新たに入ることができないので、多くの人が入りっぱなしになっているのがこのオプションです。

でもよく思い返してください。スマホが故障した経験ってありますか?
使わない可能性が高いならば解約して、新しい端末を買うために貯金する方がいいかもしれませんよ?

なお、こちらの契約料は月額500~600円(※2020年11月時点)で、さらに修理代金が別途必要になることが多いです(一部、無料の範囲があります)。自分にとって必要なのか、オトクなのか一度検証してみましょう。

そもそも、家電製品にはメーカー1年保証がついています。このオプションに入るメリットが自分にあるのかどうか、契約する前に考えておきましょう。

携帯電話のオプションサービス料金は、月額数百円のものが多いです。「高くない」と感じるかもしれませんが、使わないものにお金を払うのは、お金を捨てているのと同じこと。

自分に不要なオプション契約はカットしましょう。また、契約していることすら忘れてしまっている有料サービスはないか、今すぐチェックしましょう!

自分には不必要なプランに入っていないかチェック

ところで、店頭で店員さんに勧められるままに「定額通話放題プラン」や「大容量プラン」を契約している方、いらっしゃるのではないでしょうか?

でも、今どきLINEやスカイプなどで通話することができますよね?
またデータ通信量についても、最近はステイホームで家にいる時間が増えたという方も多いでしょう。そんな方でもし自宅にWi-FiIがあるならば、外出先で使うデータ量は最低限でも十分かもしれません。

料金プランは途中変更もできるので(※旧料金プランのサービスが終わってしまうと戻れない点は注意)、よりオトクなプランがあれば、その都度変更していくのがおすすめです。

菅首相による「携帯値下げ」を受け、ドコモ、au、ソフトバンクの携帯大手3社は2000円~3000円程度の料金プランを発表しています(2020年11月時点)。
今契約しているプランから変更したほうがいいかどうか、チェックしてくださいね。

格安SIMや楽天モバイルも選択肢に!

ここまでは3大キャリアについて見てきましたが、通信料を安くする手っ取り早い方法として、格安SIMへの乗り換えがあります。

ちなみに、ママカブ編集部のメンバーも、すでに格安SIM歴2年目でiPhoneを運用しています! これまで通話・通信ともに不自由さを感じたことはありませんよ。

格安SIMは「ちょっと心配」という方は、「楽天モバイル」という選択肢もあります。

「楽天モバイル」はもともとはキャリアの回線を借りて運営していましたが、今年の4月から、ドコモなどと同じ自前回線で運用するキャリアとなりました。店舗も各地にあるという点でも安心感があります。

料金プランはひとつで、月額2980円(税別)。先着300万名は1年間無料キャンペーンを行っているので、今なら0円で1年間利用することが可能です(オプションや通話料はかかります)。

キャリアメールが使えなくなるのが困るなら

携帯電話の乗り換えに躊躇する理由として上がるのが、以下の2つ。
①キャリアメールが使えなくなる
②2年縛りが残っている

これまで使っていたメールアドレスが変わるのが困るので変えられない・・・と思われる①について、ママカブ編集部からのご提案です。
無料で使える「gmail」など、キャリアに縛られないメールアドレスを取得してはいかがでしょうか? このタイミングであれば年賀状に「メールアドレスを変えました!」と書いてお伝えすることもできますよ。

解約料を払うのが嫌だから我慢する・・・という②については、現行のプランと安くなるプランとの差額で、あっという間にお得が得られます。
例えば、解約料として9500円かかるとします。現行で7000円の通信費を払っていて、3000円のプランに乗り換えるならば、ひと月の運用コスト差額は4000円です。つまり3ヶ月目には乗り換えたほうがお得になれます!

人は損することを避けるために”得できる”とわかっていることでも躊躇してしまう傾向があるんです(不思議ですよね!)。そんな時には、簡単な計算をして、どちらがお得なのか確認してくださいね。これからは「解約料」に縛られない「あなた」になりましょう!

今回は、
・支出を削減するなら固定費から
・減らしやすい固定費は通信費
・通信費を減らす具体的な見直し方

についてお話ししてきました。

読んで「ふーん、そうなんだ〜」と思うだけでは支出は減りませんよ。
せっかくなので自分の通信費を下げるために、一歩アクションを起こしてくださいね。
次回は、万が一の事態に備えるために加入している「保険」についてお話しします。

文/ママカブ編集部

「おカネについてのあれこれを楽しく語ろう!」をモットーとしている編集部。メンバーはビジネス系出版社の同期入社組の2人。AFP(ファイナンシャルプランナー)の資格を持つライターC江、マネー情報誌&金融教育メディアの編集者・ライター歴10年超のS子。

URL:https://mama-kabu.net

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