コロナ禍の今年は、年末年始の帰省をせずにご家族で過ごす家庭も多いと思います。そこで今回は、お子さんとNintendo Switchで遊びながら「お金に強くなれる」ソフト2本をご紹介します。
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自由気ままな島ぐらし!『あつまれ どうぶつの森』
1本目は『あつまれ どうぶつの森(あつ森)』。現実と同じ時間が流れる無人島で、自由気ままな毎日を過ごすーーというコンセプトのゲームシリーズ最新作。「うちも買った!」という方も多いのではないでしょうか?
のんびりとやりたいことをひたすら楽しむこのゲームですが、自分好みの家を作ったり家具を揃える時には、「ベル」と呼ばれる通貨を集めなければなりません。この「ベル」を増やす方法は、あつめたムシやサカナを売るな
あつ森で「カブ売買」に挑戦!
ここで体得してもらえると人生で大きな財産となるのが「カブの売買」を知って身につけることです。「あつ森」のゲーム内ではカブを買えるチャンスは、週に1度日曜の午前のみ。そしてカブは、毎日売値が変動します(島によって値が異なる)。1週間経つとカブは腐ってしまうため、土曜日までに売る必要がある、というシステムになっています。
最初のうちは、いつ売って良いのかわからず「安く売りすぎた」「あの時売っていれば儲かったのに・・・」という経験をすることでしょう。しかし何回か売買していると、「安く買って高く売る」感覚がつかめるようになります。
これ、実はリアルな株式売買の仕組みにそっくりなんです! 株式投資って「小難しい」「コワイ」と思う方が多いかもしれませんが、やっているうちにどんどん理解できるようになります。
もう1点、「あつ森」を通してお子さんにお伝えしやすいのが、「不労所得」という概念です。
自分が働かなくてもベルが増える
もしかすると「不労所得」と聞くと、「働かないのにお金をもらおうと考えるなんて、悪いことだ」と思われる方もいるかもしれませんね。
でも、自分が時間を使って集めた素材を売る(=労働による対価)だけだと、ベルをためるのに時間がかかってしまいますよね。ところが、カブは「買って持っているだけ」で、勝手に価値が上がってくれるんです(※下がることもあります)。
カブをいいタイミングで売ることができるようになれば、「自分の理想の島」を作るまでの時間がグッと縮まります。不労所得もうまく利用できれば、ますます島の発展に役立ちま
時間が経つことでもベルがたまる!
ほかにも、ベルをたぬきバンクに預けると、利息がついて増えるーーということも学べますよ。稼いだらすぐに欲しいものを買っちゃう? それとも待って増えるのを待つ? 時間を味方にして、お金を増やす方法があることもお子さんに伝えてあげてくださいね。
■タイトル:あつまれ どうぶつの森
■価格:5,980円(税別)
©2020 Nintendo
地理だけでなくマネーリテラシーも身につくのは、ご存知「桃太郎電鉄」
もう1本、ご紹介したいのが『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~』です。こちらも人気シリーズの最新作です。
プレイヤーは鉄道会社の社長となって、日本全国をすごろくで回って各駅で物件を買ったりしながら、設定した年数で日本中を巡り、最後に最も資産が多い人が勝利! というゲームです。お父さん、お母さんで「小さい頃やったことある!」という方もいらっしゃるのでは?
桃鉄は日本地理に強くなれて、投資感覚を養える
このゲームは日本中を巡って、サイコロの出た目を進み止まった場所の物件を買うので、自然と各地の名物・特産品に強くなれるのが嬉しいこのゲーム。小学校の3年生になると社会科で日本地理を習うので、中高学年向けと思いがちですが、ゲームはサイコロを振るすごろくタイプなので、低学年のお子さんも楽しみながら地理の予習にいかがでしょうか?
桃鉄で資産を増やす4つの方法
さて、このゲームの勝利条件は資産を増やすことで、資産を増やす方法は大きく4つあります。
(1)スゴロクで青マスに止まる
(2)目的地(ゴール駅)に1番乗りする
(3)止まった駅で物件を買い、決算後に収益をもらう
(4)他プレイヤーから物件やお金を奪う・もらう
「お金に強くなる」の視点で注目したいのが、(3)です。
決算時に物件を持っていると収益が入る
物件を買う際の画面を見てみましょう。左から「物件名・値段・収益率」と並んでいます。物件名を見ると「業種」「何を扱っている」物件なのかがわかります。
要注目ポイントが、右にある「収益率」です。これはその物件を買うとどのぐらい儲かるのかを示しています。
上の画像で価格が10億円で収益率が10%の「ネモフィラの丘」であれば、
10億円✖️10%=1億円
を3月決算時点で保有してれば「収益」としてもらうことができます。ちなみに、駅の物件を全て買うと「独占」することになり、収益が倍になりますよ。
○○駅 物件 ▲% など、お子さんがノートにメモを始めたら、将来投資家としての才能があるかもしれませんよ。その探究心を大切にしてあげてくださいね。
資産を「増やす」「守る」視点の両方が大切
ここまで、資産を増やすことについてお伝えしてきましたが、増やした資産(お金と物件)を「守る」ことの大切さも桃鉄では学べます。
資産の増やし方の(1)で青マス(プラス駅)に止まるとお金がもらえると書きましたが、逆に赤マス(マイナス駅)に止まるとお金が取られます。他にも、スリにあったり、台風などの天災により畑に被害が出たり。さらに、貧乏神に理不尽な目に遭わされたり・・・こうした被害は、自分のサイコロで回避したり、カード駅や黄マスで手に入れることができる「防御系カード」で攻撃をかわして、自分の資産を守りましょう。
「スリの銀次」を撃退できる「パトカード」など、
桃鉄を遊ぶときにお願いしたいこと
ただし、桃鉄をやるうえで1つだけ注意してほしいことがあります。大人が本気でやると、お子さんに貧乏神がずっと取り付いてしまいかねません。そうなると、高い確率でお子さんを泣かせてしまいます(※ママカブ編集部員もやってしまいました)。
お子さんが慣れるまでは、大人が上手に負けてあげたり、あるいはコンピュータで最も弱い「まめ鬼」を選んでお子さんが負けずに済むようにしてあげてくださいね。
ご家族で楽しみながら、お金に強くなれるゲームソフト2本をお伝えしました。興味をもっていただけたら、ぜひゲームをチェックしてみてくださいね。
■タイトル:桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~
■価格:6,930円(税込・ダウンロード版)
©さくまあきら ©Konami Digital Entertainment
文/ママカブ編集部
「おカネについてのあれこれを楽しく語ろう!」をモットーとしている編集部。メンバーはビジネス系出版社の同期入社組の2人。AFP(ファイナンシャルプランナー)の資格を持つライターC江、マネー情報誌&金融教育メディアの編集者・ライター歴10年超のS子。