保育園が決まったらどうする?
「家事育児に追われて家の中がゴチャゴチャ!」「本当はスッキリ暮らしたいのに…」という悩みを抱えていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。子どもとの暮らしに“整理収納のコツ”を取り入れると、親の負担やストレスが減り、子どもの生活力を育むことができます。
8歳、5歳、3歳の3児の母である整理収納アドバイザー・水谷妙子が隔週でお届けする「整理収納のコツ」シリーズ。
今回のテーマは「保育園の入園準備」です。
保育園の内定が決まったら入園準備ですね。はじめての保育園生活。育休の方は復職に向けての準備と合わせて不安を感じる方も多いのではないでしょうか。でも、大丈夫!入園準備や仕組みづくりにはコツがあります。
次の4月で保育園生活8年目に突入するわが家、色々なことがありました。失敗談も含めて学んだ内容をお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね!
焦って買い揃えない
「保育園が決まった!」ということで、ネットの噂やSNSの情報を頼りに先走って購入してしまうのはNG。まずは、内定した保育園の説明会、面談、入園案内の資料が手に入るまで待ちましょう。園によって持ち物や衣類の細かいルールが存在することがあります。
ここでわが家の失敗談をご紹介します。第一子の長女が1歳の時、はじめての保育園生活で「売り切れたら困る!」とフライングぎみにたくさんの衣類を購入してしまいました。
例えば、ボディスーツ型の肌着。それまで家の中で着ていたものに加え、洗い替えとして同じものを何枚か追加購入しました。ところが、当時の保育園ではボディスーツ型の肌着は原則NG。未使用のままランニング型の肌着を買い直しました。
また、ヒラヒラして可愛い!と思って購入したスカート付きのズボンも、当時の保育園ではNG。何枚か新調したにも関わらず、休日専用になりました。
このように、せっかく購入したにも関わらず残念な結果になる場合も。焦って買い揃えずに、まずは保育園からの案内を待ち、わからない場合は確認することをオススメします。
洗い替えは、何枚必要?
次に、衣類やタオルなどの洗い替えの量について。入園すると、保育園に設置された個人の引き出しやカゴの中に着替えを置いて、どんどん回転するようになります。枚数は月齢や保育園の習慣によって異なるのですが「着替える→洗濯する→補充する→着替える→洗濯する→補充する」という流れは変わりません。
家と保育園の間でぐるぐる入れ替わっていく様子から、洗濯が追いつかないことを危惧して「洗い替えはたくさん必要!」と思われがち。でも、モノの量については冷静に判断していただきたいと思います。
以前、片づけられない時代のわが家も「多ければ多いほど良い!」と思っていました。でも、保育園用の衣類やタオルの量が多すぎたため、洗濯物がいつまで経っても片づかない。引き出しに入れてもぎゅうぎゅうで出し入れしにくい。どの服がどこにあるのか把握できない。挙げ句の果てに、ほとんど出番がないままサイズアウトしてしまった、という悲しい例も…。
整理収納片づけを身につけてから、適正量を見直しました。わが家は毎日洗濯をするので、トップス、ボトムス、肌着ともに最大でも10枚あれば足りることがわかりました。タオル類も予備を含めても6枚ほどあれば問題ない、と判断。
一度増えてしまったモノを減らすことは困難です。特に家事、育児、仕事で毎日が忙しくなると見直しの時間も取りにくくなります。必要な枚数は保育園によっても洗濯頻度にもよるのですが、それぞれのご家庭に合った量にすることが日々の暮らしやすさに繋がっていきます。
タオルは同じデザインだとラクになる
モノの適正量が決まったら、次は「どんなものを購入するか」です。衣類はなかなか難しいと思うのですが、保育園で使うタオル類は同じデザインで揃え、まとめて購入することをオススメします。もちろん1枚ずつ記名する必要はあるのですが、更にいつも同じデザインにすることで様々なメリットがあります。
まずは、子ども自身が「これは自分のモノ!」とわかるようになります。特に低月齢の場合は、いつも一緒のデザインにしておくことで直感的に見つけやすくなります。
また、親にとっても有効です。疲れてヘトヘトな夜も、バタバタな朝も。特に、きょうだいがいる場合、デザインがバラバラだと、更に混乱してしまいます。考えなくても、選ばなくてもいいものがひとつでもあることで心がラクになります。
もしも「毎日同じで、変に思われないか?」と気にされる方は保育士さんに「デザインは同じですが、毎日交換しています」と一言お伝えしてもいいかもしれませんね。
ちなみに、わが家ではミニタオルはお名前刺繍サービスができるところでまとめて購入しています。一度刺繍してしまえば名前が消えることもないですし、一目瞭然で間違えることもないのでオススメです。
衣類収納の仕組みを整える
保育園に通いはじめると、朝も夜も時間に追われてバタバタしがち。洗濯、着替え、保育園準備などで何回も使う子どもの衣類収納の仕組みを整えておくと、日々の負担がグッと減ります。
具体的なポイントとしては、①子どもが着替える場所に収納家具を置くこと。②どこに何が入っているのかわかるようにしておくこと。③自分だけで抱えず、他の家族にもわかるようにしておくことです。
わが家の例ですが、第一子の長女が1歳の時、今と違って収納の仕組みが全く整っていませんでした。洗濯物はソファの上に山積み。そこから必要なものを引っ張り出して翌日の保育園の準備を済ませるというありさま。
しかし、①〜③のポイントに気をつけて収納の仕組みを変えたら、ソファの上にあった洗濯物の山が消えました。夫があっという間に衣類収納棚に戻し、なおかつ保育園の準備ができるようになったのです。子どもが3歳になった頃は、朝とお風呂上がりの着替えを一人で済ませることはもちろん、自分で洗濯物を戻すことができるようになりました。改めて、出し入れしやすい仕組みは大事だなと実感しました。
また「畳む」ことを手放すということもラクになるためのひとつの手段。そもそも、わが家の子ども達の肌着とパンツは畳んでいませんが、トップスやボトムスなども忙しい時はポイっと入れるだけでもOK!いつも完璧を求めるのではなく、心身ともに余裕がある時に畳むようにすれば全く問題ありません。ただし、量が多すぎるとゴチャゴチャになってしまうので、モノの持ち過ぎには注意。適正量をコントロールすることがここでもつながってきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
送迎の流れを把握する
入園後、慣らし保育がはじまりますが、説明会、面談、入園案内の資料ではわからなかった部分を少しずつ経験するようになります。でも、保育園の送迎の流れや、帰宅してからの家事や育児の確認事項など、身体に染み付いてルーティンになるまでは戸惑うことも多いと思います。
そんな時は、頭の中を整理するために、紙やスマホのメモ機能で全て書き出してみましょう。月曜日や金曜日など、曜日によっても変わることがある場合も。一週間を通してToDoの流れが把握しておくと安心ですね。メモを片手に準備を進めていけば、忘れ物防止にもつながります。
そしてここでも大事なことは、自分ひとり抱えないこと。夫、親、それ以外の誰かとすぐにシェアできるようにしておくことで、日常的な分担もしやすいですし、いざという時のリスク回避につながります。地味な作業ですが、慣れるまでの間に一度やっておくと安心ですね。
いかがでしたか?「保育園の入園準備」をご紹介しました。親も子どもも、はじめは様子を見ながらのスタートです。完璧を目指すことなくゆっくり慣れていけたら理想的ですね!参考にしていただけたら嬉しいです。