もうすぐバレンタイン!手作りチョコを作った後は…?お菓子作りグッズの整理収納

お菓子作りは、キッチン整理の大チャンス!

「家事育児に追われて家の中がゴチャゴチャ!」「本当はスッキリ暮らしたいのに」という悩みを抱えていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。子どもとの暮らしに“整理収納のコツ”を取り入れると、親の負担やストレスが減り、子どもの生活力を育むことができます。

7歳、5歳、3歳の3児の母である整理収納アドバイザー・水谷妙子が隔週でお届けする「整理収納のコツ」シリーズ。

今回のテーマは「お菓子グッズの整理収納」です。

もうすぐバレンタインですね。子どもと一緒にお菓子作りを行う方も多いのではないでしょうか。実は、キッチンを無理なく整理できるのは、こういったイベントごとの前後。日常的にお菓子を作る方はあまり困っていない場合が多いのですが、たまにしかお菓子作りをしない方にはグッドタイミング!

バレンタインで美味しいお菓子を作りながら、ついでにお菓子グッズの整理収納にチャレンジしてみましょう。

お菓子作りグッズを全部出してチェック!

ガトーショコラ、トリュフ、生チョコ、アイシングクッキー。様々なバレンタインスイーツがありますが、まずは今手持ちのお菓子作りに使うグッズを出してみましょう。そして一軍と二軍に分けます。これはそれぞれのお菓子作りの頻度によるので、ご家庭によって差があります。

一軍は週に1回以上使うもの。お菓子作りの道具の中でも、ボウルや計量スプーンなど普段の料理でもよく使うものですね。二軍は月に1回~年に数回使うもの。例えば、電動ハンドミキサーや、お菓子の型など、あまり使わないけど持っておきたいと思うものです。

ラッピング用品もチェックします。お菓子を包む透明袋や紙箱は、整理をしてみるとたくさん出てくることがあります。数年前からずっと持っているというものは、食品を入れるものですので衛生面を考えて手放すことをオススメします。お弁当のカップや紙皿なども同様で、未開封でも経年劣化していることがありますのでご確認くださいね。

そのお菓子、本当にこれからも作る?

先ほど分けた二軍のグッズをよくよくチェックしてみると「戦力外」が見つかることがあります。作ってみようと意気込んで購入したけれども、結局自分の習慣に根付かなかったモヤモヤグッズがあれば思い切って見直しましょう。

例えば、私の場合だとシフォンケーキ型。育休中に何度も作っていたのですが、マスターできないまま熱が冷めてしまいました。また、分厚いホットケーキ型も。「お店のホットケーキみたい!」と子どもが喜んでくれたのですが、時間がかかるので結局薄いホットケーキをサッと作ることで十分と思ったら、それ以降はパッタリ作らなくなりました。自分の想いと行動を振り返って、思い切って手放しました。

お菓子作りの道具はかさばるもの。モヤモヤしているものにスペースを割くよりも、よく使うものをゆったり置いた方が普段の料理や片づけがスムーズになるかもしれません。

グッズの置き場所は、使用頻度で決める

整理が終わったら、次は収納です。一軍のグッズ(お菓子作りだけでなく、普段の料理でも週に1回以上使うもの)は、出し入れしやすい、すぐに手が届く場所に置きましょう。二軍のグッズ(月に1回~年に数回、お菓子作りの時だけ使うもの)は、出しにくい場所でOKです。「持っている」ことが把握できればいいので、手が届きにくい高い棚の上でも、引き出しの中や屈まないと出し入れできない足元の収納でも大丈夫。キッチンの中にスペースがなければ、別室に収納してもOKです。

例えば私の場合、泡立て器を3個持っていますが、それぞれ置き場所が異なります。一軍は普段の料理でもよく使うミニサイズ。お味噌を溶いたりドレッシングを作ったりするので、サッと出し入れできるように一軍エリアに立てて収納しています。

二軍の泡立て器は2個あります。大きい泡立て器は、引き出しの奥の方に。更に電動ハンドミキサーは箱入りでとてもかさばるので食器棚の最上段に収納しています。持ち手付きボックスに収納しています。

「泡立て器」という商品名が同じだからといって同じ場所に置くのではなく、使用頻度や形状に応じて収納場所を変えます。ちなみに、鍋や小型調理家電なども同じ考え方で収納場所を決めることができます。毎日使う鍋はノールックでも出し入れできるように。でも、たまにしか使わないパスタ鍋や季節ものの土鍋などは出し入れしにくい場所でもOK。最悪キッチンの中においてなくてもいいのです。それぞれの収納に合わせて考えてみてくださいね。

これからのグッズの持ち方を考える

ここまでは今持っているお菓子作りグッズの整理収納についてでしたが、ここからは新たに買い揃える方にお伝えします。お菓子作りだけでなく料理全般に通して言えることなのですが、こだわるほどプロ仕様になり、どんどん細分化されていきます。先ほど私が手放したものの例としてシフォンケーキ型をご紹介しましたが、そのレシピ専用が増えれば増えるほど収納スペースが圧迫されていきます。

もちろん、そのグッズでしか実現できない本格的なお菓子もありますが、年に数回楽しむ程度で、更にこれから新たに購入する場合は「普段使っているものと兼用できないか?」と考えてみてください。

例えば、私は普段の料理で木ベラのかわりに無印良品のシリコーン調理スプーンを使っていますが、お菓子作りでもこちらを使います。野菜の水切り、麺の湯切りに使うザルは、お菓子作りのときは粉ふるいとして活躍します。二軍のグッズがなるべく増えないように工夫して選ぶことも、キッチンを使いやすくスッキリさせるコツです。

キットを購入してグッズの整理収納を見直す

子どもと一緒に気軽にお菓子作りを試してみたい方にオススメしたい商品が「キット」です。ほとんどが初心者向け。お菓子作り用の特別なグッズがなくても作ることができるよう配慮されていて、ラッピング用品まで入っていることもあるのでラクですね。

例えば、無印良品の「自分でつくる ガトーショコラ 1台分」は、焼いて6等分するとハート形になるのでパレンタインにピッタリ!卵、バター、牛乳などの食材は用意する必要がありますが、既に計量されたケーキミックスを使うので失敗しにくいですね。使い捨ての紙型が同梱されており、改めてケーキ型を用意する必要もありません。

cuocaの「うさくまクランチポップ」は湯煎か電子レンジで溶かして流し込み、デコレーションするだけで可愛い動物チョコの完成です。もっとラクしたい場合はチョコペンだけでもいいですね。無印良品の「プレーンクッキー」と「アレンジ用ペンチョコ」を使うと、お絵かき感覚でひと手間かけたお菓子に。

キットを活用するとお菓子作りのハードルが低くなってラクできるだけでなく「本当にこのグッズを持っている必要はあるだろうか」と見直すひとつのキッカケにしてみてくださいね!

いかがでしたか?「お菓子グッズの整理収納」をご紹介しました。バレンタインを機にキッチン収納やものの持ち方について、考えていただければ嬉しいです。

記事監修

整理収納アドバイザー
水谷妙子
無印良品で商品企画&デザインを13年間務める。手がけた商品は500点超。調べた他社商品は5,000点超。2018年「ものとかぞく」を起業し、個人宅や店舗などの整理収納サービスやお片づけ講座を行うかたわら、雑誌やWebでも活動中。フォロワー6万人を超えるInstagramでは、マネしやすい整理収納アイデアやモノ選び情報を発信中。7歳5歳3歳の3児の母。
公式ホームページ:http://taekomizutani.com/
Instagram:@monotokazoku
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