整理収納アドバイザー直伝!ゴチャつく防寒小物は4つのアイデアですっきり収納

冬は防寒小物が多い!

「家事育児に追われて家の中がゴチャゴチャ!」「本当はスッキリ暮らしたいのに」という悩みを抱えていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。子どもとの暮らしに“整理収納のコツ”を取り入れると、親の負担やストレスが減り、子どもの生活力を育むことができます。

7歳、5歳、3歳の3児の母である整理収納アドバイザー・水谷妙子が隔週でお届けする「整理収納のコツ」シリーズ。

今回のテーマは「防寒小物の収納アイデア」です。

冷え込む日が続きますね。寒い冬は、1年の中で最も身につけるものが多くなる時期。手袋、帽子、マフラー、耳あてなど、冬特有の防寒小物だけでなく、昨今はマスクも加わりました。アイテムが増えると「ちゃんと持った?」という確認作業や、「どこいった?」という探し物&忘れ物も多くなりがち。今回はわが家の実例だけでなく、すぐに実践できる簡単アイデアをご提案します。皆さんのお家でも取り入れていただけると嬉しいです!

防寒小物収納のポイント2つ

アイデアをご紹介する前に、防寒小物収納に大切なポイントを2つお伝えします。

ひとつ目は「身支度する場所に置く」こと。お部屋の中なのか、玄関の近くなのか。各家庭の習慣や間取りによって異なりますが、自分や家族の行動を振り返り、適切な場所を選ぶことが大事です。

例えば、わが家の場合、私、夫、5歳と3歳の息子の4人は「玄関近く」が防寒小物の定位置。ただし、小2の娘だけは、ランドセルを背負う直前に上着を着たり、防寒小物を身につけるので「学用品の棚」が定位置です。同じ家族の中でも収納場所は違ってOK。それぞれの動きに合わせた無駄のない場所に収納しましょう。

ふたつ目は「セット化する」こと。特に、防寒小物はひとつだけというより、複数持つことが多いです。バラバラに置いてしまうと「どこいった?」と探し物&忘れ物の原因になりがち。なるべく一箇所にまとめてセット化することで、目に留まりやすくなり、身支度する時にスルーしにくくなるのでオススメです。

この2つのポイントを押さえた上で、早速具体例をご紹介します。

アイデア① 上着のポケットやバッグに常に入れておく

一番シンプルな方法です。家の中に収納場所を設けず、特定の収納用品も使わず、上着のポケットやバッグに入れておくだけ。外出の時はいつも一緒に動くので、忘れようがありません。

写真は、実際のわが家の娘(小2)の上着と手袋です。最近よく着る上着のポケットの中が定位置です。本人が「手袋だけはいつもココ!」と決めています。

こちらは私のニット帽の定位置です。冬は子どもたちを保育園に送迎する時に冷たい風の中を自転車で走るため、これが無いととても寒いので私にとっては必須アイテム。絶対に忘れないようよく使うバッグの中に入れています。お財布や、最近必ず持ち歩くようにしているエコバッグなどと全く同じ扱いです。

ただしこの方法、防寒小物や上着(またはバッグ)を毎日のように替える場合は難しい場合も。「どこどこ?」と逆に混乱の原因になってしまいそう。また、帰宅後に家の中にポイポイ置いてしまわないよう、必ず定位置(上着やバッグ)に戻すように気をつける必要がありますのでご注意ください。

アイデア② フックを活用する

次に、ひっかけるだけの簡単な方法をご紹介します。最近は機能的なフックがたくさんあるので、自分の用途とそれぞれのフックの特性を見極めて選ぶとグッと便利になります。

実際のわが家の例です。小2の娘の学用品棚の側面に無印良品の「ステンレス横ブレしにくいダブルフック」を取り付けています。上下にフックがあるので、防寒小物が複数あっても安心。

まずはじめに上着を羽織り、マスク、帽子と順番にフックから防寒小物を外して身につけ、ランドセルを背負うという流れになっています。

これはわが家の実例ではなくアイデアですが、上着をかけるハンガーにひと工夫するだけで「セット化」しやすくなります。無印良品の「ステンレスひっかけるワイヤークリップ」をハンガーの首に通すとフックととても便利なアイテムに変身!上着と防寒小物を複数セットすることができるんです。

こんな風にひとまとめにしておくだけで身支度しやすく、忘れ物もしにくくなりますね。ぜひ試してみてくださいね。

アイデア③ マグネットで貼りつける

家族それぞれの動線を考えた時に、玄関の近くに防寒小物があった方が良い場合、そこに収納場所を設けることをオススメします。とはいえ、玄関は狭いことが多く、収納をつくることも一苦労ですよね。もし玄関ドア自体にマグネットがつけられる場合は、玄関ドアも貴重な収納になります。玄関ドアは出かける時に必ず目に入るので、より忘れにくくなります。

写真は、100円ショップの事務用のマグネットクリップを使ったアイデアで、わが家の実例ではありません。マグネットクリップは、チラシやメモなどの紙ものを挟むだけでなく、場合によっては防寒小物を挟むこともできます。

マグネットクリップで1アイテムずつ挟むことが面倒な場合、ボックスを貼りつけるアイデアもあります。最近は100円ショップや量販店などでも背面にマグネットがついたボックスが販売されています。写真は手持ちのアイテムを使ったカスタム例。マグネットフックを玄関ドア側に2個貼り付けて、そこにメッシュボックスを引っ掛けて防寒小物を置いてみました。

あまり大きなボックスはドアの開閉や人の出入りに支障がでてしまうため、なるべく最小限サイズのボックスにして、幅、奥行きともに小さめサイズを選ぶとよいでしょう。

アイデア④ ボックスにざっくりまとめる

最後は、一生懸命頑張らなくてもできる、ハードル低めの収納方法です。フタ無しのボックスに防寒小物をまとめるだけ。ボックスは何でもOKですが、深すぎるものは迷子になりやすいので避け、中身が一覧できる浅さのものを選ぶとよいでしょう。

写真はわが家の実例です。玄関のすぐ近くに作りつけの収納棚があり、家族のロッカーとして使っています。保育園に通う5歳と3歳の息子の上着と防寒小物は靴を履く時に身につけるのでここに収納します。フタが無いので未就学児でも上から出し入れしやすいです。

上着も防寒小物も脱ぎっぱなし、置きっぱなしになって困っているという場合は、思い切って大きめのボックスを用意するのもひとつのアイデア。バラバラになることを防ぐことができるので、朝の身支度する際はもちろん、お疲れMAXの帰宅時にも一箇所にポイポイ投げ込めばいいので、とてもラクちんです。

 

いかがでしたか?「防寒小物の収納アイデア」のご紹介でした。自分や家族、それぞれの性格やお片づけの実力に合わせた方法を考えながら試してみてくださいね!そして、プチストレスを減らしながら、この寒い冬を元気に乗り切りましょう!

記事監修

整理収納アドバイザー
水谷妙子
無印良品で商品企画&デザインを13年間務める。手がけた商品は500点超。調べた他社商品は5,000点超。2018年「ものとかぞく」を起業し、個人宅や店舗などの整理収納サービスやお片づけ講座を行うかたわら、雑誌やWebでも活動中。フォロワー6万人を超えるInstagramでは、マネしやすい整理収納アイデアやモノ選び情報を発信中。7歳5歳3歳の3児の母。
公式ホームページ:http://taekomizutani.com/
Instagram:@monotokazoku
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