亜麻仁油（アマニ油）の効果効能│ダイエットにいい？ 食べ方や注意点、おすすめをチェック

健康効果が高い食品として注目を集める「亜麻仁油（あまにゆ・あまにあぶら）」。聞いたことはあるけど、どんな油なのかよく知らない、試してみたい！という方に、この記事では亜麻仁油にスポットをあて、解説していきます。

まずは亜麻仁油とはどんな油なのか、その成分や特徴、女性にうれしい効果効能を解説。さらに、食べ方や注意点、おすすめの亜麻仁油（アマニ油）をご紹介します。

亜麻仁油の効果効能を知ろう

亜麻仁油は、さまざまな効果効能を持つといわれています。しかも、女性にうれしい効果効能がたくさんあるということで知られています。

では、どんな油なのか、ご説明していきます。

亜麻仁油とは

亜麻仁油は、アマ科の植物である「アマ」の種、アマニが原料です。西洋では古くから食用に用いられている油です。

どんな油の仲間なのか、成分やカロリーもともに見ていきましょう。

オメガ3オイルの仲間

食用油は、多く含まれる成分によって4つのタイプにわけることができます。4つの成分とは、飽和脂肪酸、αリノレン酸（オメガ3）、リノール酸（オメガ6）、オレイン酸（オメガ9）です。

亜麻仁油は、αリノレン酸（オメガ3）を多く含んでいる油です。αリノレン酸を含む油は、「オメガ3オイル」と呼ばれ、血管や脳、細胞などの健康維持に役立つ働きを持っているとされています。

なお、オメガ3オイルには、えごま油やグリーンナッツオイル、チアシードオイルなどもあります。

成分

亜麻仁油の主要成分は、脂肪酸です。そのなかでも、αリノレン酸（オメガ3）、オレイン酸、リノール酸を多く含んでいます。そのほか、β-カロテン、α-トコフェロールも含んでいます。

カロリー

カロリーは100gで921kcalです。ほかの油とくらべてみると、サラダ油は884.1kcal、オリーブオイルやごま油は920kcalですので、カロリーは、ほかの油とあまり変わりません。

女性にうれしいことも！亜麻仁油の効果効能とは？

亜麻仁油の効果効能についても解説していきます。女性にうれしい効果もたくさんあるのでチェックしてくださいね。

脳を活性化

亜麻仁油には、αリノレン酸が多く含まれています。αリノレン酸は、脳細胞の活性化を促す効果、つまり脳の健康を維持する効果があるといわれています。脳梗塞などの予防効果が期待できます。

高血圧やコレステロールを正常化

αリノレン酸は、動脈硬化や高血圧の予防にも効果があるとされています。また、コレステロール値を正常なものに導き、生活習慣病の改善や中性脂肪を低減する効果も期待できます。

アトピーや花粉症などのアレルギー体質の改善

亜麻仁油には、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー体質の改善にも期待できるとされています。αリノレン酸には、炎症を抑える効果があるためと考えられているためです。

便秘や肌荒れを改善

亜麻仁油には、便秘や肌荒れを改善する効果も期待できます。

亜麻仁油を摂取することで、便が油でコーティングされて滑りがよくなり、便が出やすくなるといわれています。紀元前500年ごろに、医学の父と呼ばれるヒポクラテスが便秘薬としてアマニを使っていたという記述も残っています。

また、αリノレン酸には、皮脂量をコントロールする、肌にハリを与える、皮膚からの水分蒸発を防ぐなどの効果もあるとされています。乾燥肌にも、オイリー肌にも、そして、アンチエイジングにも有効とされていて、女性にとっては美肌作用がうれしいですね。

亜麻仁油の気になるダイエット効果は？

亜麻仁油を、毎日スプーン1杯摂取することで、ダイエット効果も期待できるそうです。亜麻仁油のダイエット効果について、解説しましょう。

「効果あり」といわれる理由

亜麻仁油に含まれるオメガ3によるダイエット効果には、

・腸内細菌が増え、代謝がよくなる
・便がスムーズに出るようになる
・体温をあげる働きがある
・中性脂肪を低減する

などの作用が期待でき、ダイエットに効果があると考えられています。

毎日スプーン1杯の亜麻仁油を取ることで始められるため、飛躍的簡単に始められるダイエット法といえます。

「効果なし」といわれる理由

ただし効果が表れないケースもあるようです。その理由のひとつには、亜麻仁油の摂取のしすぎが考えられます。

いくら亜麻仁油が体にいいからといっても、摂取しすぎると、カロリー過剰になってしまい、ダイエット効果どころか、太ってしまうこともあるのです。

亜麻仁油の取りすぎには注意してください。

亜麻仁油の効果的な食べ方

亜麻仁油には、さまざまな効果効能があることをお伝えしました。そうした効果効能を効果的に手に入れるには、食べ方に気をつけることが大切になります。効果的な食べ方をご紹介します。

加熱しない

亜麻仁油は熱に弱いという性質があります。加熱すると酸化してしまいますし、生臭いにおいも出てしまいます。亜麻仁油本来のおいしさも感じられません。

亜麻仁油は加熱することを避け、ドレッシングにしてサラダにかけたり、お味噌汁にひとたらしするなど、そのまま直接取るようにしてください。

適切な摂取量

亜麻仁油は健康によいからといって、たくさん摂ることはNGです。あくまでも油なので、たくさん取ると、カロリーオーバーになってしまいます。

亜麻仁油は、1日小さじ1杯を目安にしましょう。この分量で、1日に必要なオメガ3を摂取することができます。

タイミングや時間、期間

亜麻仁油を摂るタイミングは、基本的にはいつでもかまいません。

便通を改善したい方におすすめなのは、寝る直前と朝一番に摂取することです。便が油でコーティングされて滑りがよくなり、便が出やすくなるとともに、腸のぜん動運動を促進して、便通がよくなると考えられています。食欲を抑えたい方におすすめなのは、朝一番に摂取することです。

摂取期間はとくに想定されていませんので、過剰に摂取しない限り、日常的に摂取してもかまいません。

危険なことも？亜麻仁油を食べるときの注意点

日常的に摂取できる亜麻仁油ですが、注意したいこともいくつかあります。どのようなことに注意すべきかをご紹介します。

酸化したものは体に悪影響

効果効能が数多くある亜麻仁油ですが、酸化しやすいのが欠点といえます。酸化した亜麻仁油を摂取すると、消化器官や血液の流れに悪影響を及ぼし、ひどい場合には動脈硬化などの病気につながることも考えられます。

健康によいといわれていても、酸化した亜麻仁油は体に害を与えてしまいます。酸化しないように保存する、早めに食べ切るなど、酸化した亜麻仁油は摂取しないようにしてください。

光が当たらない容器・場所で保存

亜麻仁油は熱や光に弱く、それらによって酸化してしまいます。購入する際には、遮光している容器に入っているものを選びましょう。

また、家で保存するときには、光が当たらない暗い場所に置くようにします。なお、熱に弱いですが、常温保存できます。

賞味期限・保存期間

亜麻仁油はあまり日持ちがしません。開封してからは約1カ月といわれています。またフレッシュなもののほうが効果効能が得られやすいため、早めに使うよう心がけましょう。

容量が少ないものを選ぶと、酸化する前に食べきることができます。

亜麻仁油は子どもにもあげていい？

亜麻仁油は子どもに与えても問題ありません。

亜麻仁油には、脳の発達や目の機能の発達を促進する効果、骨を丈夫にする効果、アレルギーを抑える効果など、子どもたちにとってもうれしい効果・効果がたくさんあるとされています。

毎日摂っても大丈夫ですが、取りすぎには注意してください。1日あたり、子どもなら3g、幼児なら2g程度を目安にしてください。

編集部おすすめ！通販で買えるおすすめの亜麻仁油を紹介

ここでは、通販で買える亜麻仁油のおすすめ商品をご紹介しましょう。

「アマニ油175g」

イタリア産の亜麻仁油で、コールドプレス製法でしぼった「食用グレード」の油をさらに精製していることが特徴です。そのため、アマニ特有のクセや匂いが少なく、おいしくいただけます。また、フレッシュボトルで、酸化しにくいこともポイントです。

「JASオーガニック認定 エキストラ バージン フラックスシードオイル 有機 亜麻仁油 170g」

ニュージーランドの豊かで広大なオーガニック農園で栽培され、厳格な基準に適合した亜麻の種（フラックスシード）だけを原料として使用している亜麻仁油です。酸化の可能性をできる限り減らすために、1回しかしぼっていない、一番搾りです。

「[Amazonブランド] SOLIMO 日清オイリオ アマニ油 フレッシュキープボトル 320g」

Amazonと日清オイリオが共同企画した320gのフレッシュキープボトル。開封後の酸化を防ぐうえに、欲しい分でピタッと止まる液ダレしにくい注ぎ口になっています。一番搾りのアマニ油を国内で丁寧に仕上げているので、クセがなくさっぱりとした風味を味わうことができます。

健康効果の高い亜麻仁油を取ろう！

亜麻仁油は健康効果の高い油です。小さじ1杯に、1日分のαリノレン酸（オメガ3）を含んでいます。αリノレン酸は体内で作ることができないため、食べ物から摂らなければならない必須脂肪酸のひとつです。

取りすぎには注意して、積極的に摂っていきましょう。

 

文・構成／HugKum編集部