子どものお弁当に入れるおかずとして定番のソーセージ。おいしい上に飾り切りなどのアレンジも加えられるから便利ですよね。そのソーセージに子どもの大好きなキャラクターでも描かれていれば、最強のおかずになります。
そこで今回は人気『鬼滅の刃』のキャラクターのイラストが入ったプリマハムのポークウインナーを実際に食べてみた「食レポ」をお届けします。
本格的なイラストがココアで描かれたウインナー
大人気の漫画・アニメ『鬼滅の刃』。いったんブームは落ち着いた感じもしますが、近く『鬼滅の刃（遊郭編）』が始まれば、また子どもたちの熱は上がっていくと予想されます。
その時期のお弁当にぜひ入れたいおかずが、プリマハム「鬼滅の刃」ポークウインナーです。このウインナーの最大の特徴は、ウインナーの表面にココアで鬼滅の刃の登場人物が描かれている点です。
豚肉のひき肉をケーシングした（袋に詰めた）ウインナー（太さは20mm未満）にココア色のイラストが細かく描かれています。初見を正直に言えば（プリマハムさん、ごめんなさい）腕や指にタトゥーが入っているようにも感じました。笑
別にタトゥーや入れ墨に何の偏見もない筆者が感じたくらいですから、敏感な人はちょっと気になるかもしれません。ただタトゥーの存在を知らない子どもであれば無邪気に喜んでくれるかもしれませんね。
むしろ兄弟姉妹がいる場合は人気のキャラクターの配分に困りそうです。
せっかくのイラストを損なわない調理法とは
プリマハム「鬼滅の刃」ポークウインナーの調理には幾つか注意点があります。
- ボイルではなくノンオイルで焼く
- 飾り切りしない
ウインナーを含めたソーセージの調理法は主にボイルかフライになりますが、ボイルは「鬼滅の刃」ポークウインナーには向きていないようです。
最大にして最高の特長であるケーシング（ひき肉を詰めた袋）が急な加熱で破れて、イラストが台無しになってしまう心配があるからかもしれませんね。
一方でフライ（焼く）にも注意点があります。パッケージにも、
＜キャラクターのイラストのない部分に切れ目を入れてください＞
＜フライパンに油をひかずに弱火で炒めてください＞
（パッケージより引用）
と書かれています。ウインナーは切り込みを入れて焼くと肉汁が逃げるので、おいしさを重視すれば通常は切れ目を入れたくありません。
焼いた時に出る肉汁がケーシング（ひき肉を詰めた袋）の中で満ちて、ケーシングがパンパンに膨れるために、食べた時のあのパリっとした食感も生まれるわけです。最初から切れ目を入れてしまえば「パリッと感」がなくなってしまいます。
しかし切り込みを入れずに焼けば、急な加熱でイラスト部分のケーシングが予期せずに破れる可能性もあります。だからこそ最初からイラストのない側のケーシングに切り込みを入れて、中の肉汁が過熱時に流れ出るように調理法を指示しているのだと予想されます。
また子どもが食べるウインナーです。切り込みがあれば箸でつかみやすいでしょうし、つるんと口に入って誤飲するリスクも軽減できるはずです。イラストの損傷を回避しつつ、食べやすさと誤飲防止を目的とした調理方法なのかもしれませんね。
きになるお味は？商品開発力の繊細さを感じる一品
早速子どものお弁当づくりに便乗して「鬼滅の刃」ウインナーを実食してみました。
先ほども書いたように、裏に切り目を入れて焼いたために肉汁が逃げてケーシングがパンパンに膨らんでいません。前歯でかじってもパリっとした食感は得られませんでした。しかし子どもはイラストに大喜びしていましたので、やはり何を重視するかの問題なのだと思います。
口の中に入れると、まず甘味を感じました。原材料名を見ると還元水あめが2番目に並んでいます。他社の代表的な商品にも水あめ・砂糖が入っていますが、原材料名の並びで言えば2番目ではありません。
食品づくりで使用した重量の割合の高い順に、成分表示表では原材料名が書かれます。還元水あめの割合が高く使われているため、一般的なウインナーやソーセージと比べて甘味が強い仕上がりになっているのかもしれません。
食感も柔らかいです。ケーシングの中の肉は歯ごたえを主張しません。大地を駆ける動物の筋肉を使ったウインナー（ソーセージ）というより、魚肉ソーセージの食感に近いです。
とはいえ甘くてソフトなだけでなく、食塩の塩味・スパイシーな香りもほのかに感じられます。
ビジュアルに子どもの喜ぶ仕掛けを施しながら、箸でのつかみやすさ・甘みを好む子どもの嗜好性・簡単にかみ切れる柔らかさなどが計算されている印象があります。
これだけの要素があれば、お弁当のおかずには最適ですよね。ぜひ安心してお子さんの弁当に入れてあげてください。日本企業の製品開発における繊細さを感じた一品でした！
文・撮影／坂本正敬
鬼滅の刃 ポークウインナー
【参考】