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ラベンダーの花言葉や特徴を知ろう!
紫色の花が咲くラベンダーはとても色鮮やか、しかもいい香りがします。「ハーブの女王」とも呼ばれるラベンダーには、どんな花言葉があるかご存知でしょうか。ラベンダーの基礎知識とラベンダーの花言葉を紹介します。
ラベンダーとは
まず最初に、ラベンダーとはどんな花なのか見てみましょう。
基本データ
ラベンダーは、シソ科ラベンダー属の多年草です。原産地は地中海沿岸。寒さに比較的強く、高さ20~130cmほどまで成長する低木のハーブです。
特徴
花が咲いラベンダーをそのまま飾って楽しむほか、ドライフラワーにすることもできます。
またとても香りがよく、心身をリラックスさせてくれる鎮静作用や抗うつ作用、皮膚の炎症を抑える抗菌作用、殺菌作用などが期待できることから、収穫した花は薬草やスキンケアの材料に使われたり、料理やハーブティーに使われるなど、古くから幅広く利用されています。アロマセラピーやアロマオイルなどでもよく使われています。
種類
ラベンダーは世界各地で品種改良が盛んに行われたことから、さまざまな種類があり、それぞれに特徴が異なります。
有名な種類には、南フランス・プロバンス地方で生まれた「イングリッシュラベンダー(コモンラベンダー)」、うさぎの耳のような花穂がついた「フレンチラベンダー」、暑さにも寒さにも強い「ラバンディン」などがあります。
ラベンダーの開花時期
ラベンダーの花が咲くのは、いつの時期なのでしょうか?
開花はいつ?
ラベンダーの花が咲くのは、5月~7月頃。品種や栽培地域の気候によって異なりますが、初夏にきれいな花を咲かせるのが一般的です。
名所の開花時期は?
ラベンダーの名所として有名なのが、北海道富良野にあるラベンダー畑です。ここでは、早咲きの開花が6月下旬頃に始まり、毎年7月中旬から下旬にかけてベストシーズンを迎えます。
一方、関東最大級のラベンダー畑があることで知られる群馬県の「たんばらラベンダーパーク」では、7月中旬から8月中旬にかけて見頃を迎えます。
植えるのにふさわしいのはいつ?
自分でラベンダーを育てる場合は、3月下旬から4月上旬に植えつけを行うとよいでしょう。そうすると、6月頃が開花時期となります。
ラベンダーを漢字で書くと?
ラベンダーは漢字で「薫衣草(くんいそう)」と書きます。「薫りを衣のようにまとっている」ことから、このような漢字の名前がついたといわれています。
【基本】ラベンダーの花言葉の意味と由来
鮮やかで美しい色が特徴のラベンダーには、どんな花言葉があるでしょうか?
「沈黙」
ラベンダーの香りは、交感神経と副交感神経のバランスを整え、心身の緊張をほぐして、リラックスさせてくれます。
そんな心を安定させる効果から、「沈黙」という花言葉が生まれたといわれています。
「あなたを待っています」
ラベンダーには「あなたを待っています」という花言葉があります。ラベンダーという名前の内気な少女が、ある少年に恋をしたのですが、告白できずに待ち続け、最後には一輪の花になってしまったという伝説が由来とされています。
「優美」
開花時期を迎えたラベンダー畑の美しさは格別です。紫色のじゅうたんが一面に広がっているかのようで、全国各地にあるラベンダー畑の写真が絵はがきやカレンダーなどに使われています。
そんなラベンダーの華やかさからつけられたといわれる花言葉が「優美」です。
「清潔」
聖母マリアはイエスキリストの産着をラベンダーの香水を使って洗ったと伝えられています。
「ラベンダー」という言葉は、ラテン語で「洗う」という意味の「ラヴァンド」が由来になっているのは、そうした言い伝えがもとになっているとか。ラベンダーには抗菌作用などがあり、「清潔」という花言葉も納得できますね。
「期待」
ラベンダーは、古くからさまざまな民間療法で活用されてきました。痛みを緩和する「鎮痛作用」や、心身の緊張をほぐす「鎮静作用」、カビや菌に対する「抗菌作用」など幅広い働きが期待できるからです。
そんな効果を願う人々の思いから「期待」という花言葉がつけられたのかもしれません。
「疑惑・不信」
ラベンダーの花があると、部屋中がラベンダーの香りで包まれます。そんな香りに対して「なぜこれほど強い香りがするのだろう?」という疑問が生まれたことで、「疑惑」「不信」という花言葉もあります。
【種類別・色別】ラベンダーの花言葉の意味と由来
ラベンダーの種類別・色別の花言葉もご紹介します。
フレンチラベンダー
フレンチラベンダーには「私に答えてください」という花言葉があります。
この花言葉の由来は、上述した少女ラベンダーの悲恋の伝説といわれています。
レースラベンダー
観賞用として品種改良されたレースラベンダーの花言葉は「繊細」。レースのように細かい切れ込みが入ったレースラベンダーの美しさから、「繊細」という花言葉がついたのでしょう。
色によって花言葉の意味は変わる?
カーネーション、バラなど、色によって花言葉が異なってくる花があります。ラベンダーについては、特に色によって花言葉に違いはありません。
一般的な紫色のラベンダーでも、白やピンクのラベンダーでも花言葉は同じです。
誕生花としてのラベンダー
ラベンダーは、7月5日、7月10日、12月3日の誕生花です。花言葉は「あなたを待っています」「沈黙」「期待」などです。
7月5日
詩人で芸術家のジャン・コクトーが生まれた7月5日。二刀流で大活躍の大リーガー、大谷翔平選手も7月5日生まれです。
7月10日
ラベンダーが見頃を迎える7月上旬。7月10日はウルトラマンのテレビ放映が始まった日で「ウルトラマンの日」、また7と10の組み合わせで、「納豆の日」にもなっています。
12月3日
初夏に開花時期を迎えるラベンダーですが、12月3日の誕生花にもなっています。開花時期ではない時期に誕生花に選ばれているのは不思議ですね。
ラベンダーを贈りたいのはこんなシーン!
ラベンダーは、ハーブティーやアロマオイルなど日常使いによく合うハーブですが、特別なシーンにふさわしい花でもあります。
結婚式に
イギリスではラベンダーを「愛のハーブ」と呼びます。愛があふれる結婚式に、ラベンダーはピッタリ。ラベンダーで会場を飾ると、大人っぽくて上品な雰囲気になります。
意中の人に
ラベンダーの美しさは、女性の優雅な魅力に通じます。「あなたを待っています」「優美」のような花言葉のほか、「幸せがくる」という花言葉もあり、意中の女性へ贈る花としてピッタリです。
元気のない人に
鎮静作用や抗菌作用など、さまざまな働きが期待できるラベンダー。気分がすぐれないときでも、ラベンダーの香りをかぐと、自然とリラックスできそうです。
元気がない人や、友だちを励ましたいときなどに、ラベンダーを選ぶのもよいでしょう。
大切な人にラベンダーを贈ろう
ハーブの女王と呼ばれるラベンダー。「優美」「期待」といった花言葉のほかに、「疑惑」「不信」など、一見するとちょっと意外な花言葉もありますが、その由来を知るとすべてラベンダーの香りや美しい色に関係していることがわかりました。
古くから、大切な人に贈られてきたラベンダー。お花屋さんで見かけたら、ぜひ手にとって見てください。
文・構成/HugKum編集部