0歳から早期教育をしていますが、3歳になったら反抗的になり悩んでいます【愛子先生の子育てお悩み相談室】

子育ては日々悩みの連続ですね。保育者歴47年、常に子どもに寄り添い、ママたちからの信頼も厚い自主幼稚園「りんごの木」の柴田愛子さんが、豊富な経験を元に、悩めるお母さんにアドバイス。

 

0歳から早期教育をしていますが、3歳になったら反抗的に

 

息子は0歳から早期教育をしていて、それなりの成果が出ています。しかし最近「やりたくない!」と反抗することが多くて、つい怒ってしまいます。私の性格が短期で、几帳面なため、息子とも折り合いが悪くて…。冷静になって考えると「まだ3歳だし、のんびりやればいい」とも思うのですが、「ここまで伸びているんだから、やめさせるのはもったいない!」とも思います。息子とバトルになるたびに、悩む毎日です。(3歳の男の子のママ)

3歳は自我が芽生える時期。親への反抗は、健やかな成長の証し

0歳から2歳まではうまくいっていたのに、3歳になったら急に親の思い通りにいかず反抗されるというケースはよくあります。

お母さんのように、ここまできたのだからあきらめられないという気持ちはわかります。しかし子どもの成長から見ると、3歳は自我が芽生える時期です。3歳で親に反抗するのは健やかに育っている証しです。残念ながら親の思うようにはいかなくなるのです。

親の思いだけを押しつけず、子どもの気持ちも聞いてあげて

自我が芽生えてくると、3歳でも「もう僕は一人前!」と思っているので、親の思いを一方的に押しつけないほうがいいです。

早期教育や習い事などは、子どもの気持ちも聞いてあげてください。「もうイヤだ! やめる!」と言ったら、少し休ませることも大切です。お母さんだって、少し休みたいときがあるでしょ? 子どもも同じです、気持ちをわかってあげると、案外素直になったりもします。

また、子どもから「やりたい! 頑張る!」と言っても、まだ3歳なので三日坊主で終わったり、続かなかったりするのが常です。継続して同じことに向き合う能力が未熟なのです。

自分の意思で嫌なことも予測しつつ、頑張り続けられるのは小学4年生以上ぐらいからだと思います。3歳で将来が決まる訳ではありません。早期教育や習い事は、お楽しみ程度に、ほどほどでいきましょう。

 

教えてくれたのは

柴田愛子|保育者・自主幼稚園りんごの木代表

保育者。自主幼稚園「りんごの木」代表。子供の気持ち、保護者の気持ちによりそう保育をつづけて半世紀。小学生ママ向けの講演も人気を博している。ロングセラー絵本『けんかのきもち』(ポプラ社)、『こどものみかた』(福音館書店)、『あなたが自分らしく生きれば、子どもは幸せに育ちます』(小学館)など、多数。親向けの最新刊に『保育歴50年!愛子さんの子育てお悩み相談室』(小学館)がある。

イラスト/海谷泰水

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