敷布団をコインランドリーで洗うメリット
コインランドリーには、家庭での洗濯やクリーニングにはないメリットがあります。敷布団をコインランドリーで洗濯する場合のメリットを、具体的に見ていきましょう。
家庭では難しい丸洗いが可能
掛布団や毛布などと違い、敷布団は大きくて厚みがあります。家庭用の洗濯機には入らないため、家での丸洗いは難しいでしょう。
もし洗えたとしても乾燥に時間がかかり、夜までに乾かないケースも考えられます。
コインランドリーの洗濯機は、基本的に家庭用製品より容量が大きいため、敷布団も余裕で入る場合がほとんどです。パワフルな乾燥機もあるため、天気が悪い日や夜間でも、フワフワに乾かすことが可能です。
脱臭や殺菌効果が期待できる
近年は、除菌・消臭する機能を持つ洗濯機や、脱臭・殺菌効果を発揮する乾燥機など、高性能な機器を設置するコインランドリーが増えています。
特に乾燥機は強力なタイプが多く、洗濯や天日干しだけでは除去しきれない雑菌やダニを死滅させる効果が期待できます。
布団の中に残っているダニの死がいやフンも、熱風を送り込んで吹き飛ばしてしまうので、子どものアレルギーが心配な人にもおすすめです。
クリーニングより手軽で安上がり
コインランドリーで敷布団を洗濯・乾燥する場合の料金は、1000~1500円程です。
洗剤代や乾燥時間の延長料が発生したとしても、数百円程度で済むでしょう。洗濯機の容量にゆとりがあれば、毛布やタオルケット、布団カバーなども一緒に洗濯できます。
一方、布団をクリーニングに出すと、敷布団1枚だけでも数千円の料金がかかります。子育て世代にとって、布団クリーニングに数千円の出費はかなりの負担といえるでしょう。
受け取りまでの間、布団を使えないのも不便です。シーズンオフの布団を洗う場合はともかく、普段の洗濯には使いにくいかもしれません。クリーニングよりも安上がりな上に、好きなタイミングで洗える点は、コインランドリーの大きなメリットです。
洗える敷布団であるかはここを確認
コインランドリーでは、全ての敷布団が洗えるとは限りません。無理に洗うと生地が傷んだり、洗濯機が壊れたりするので注意が必要です。
自分の敷布団が洗えるかどうかを確かめるポイントを見ていきましょう。
布団の洗濯表示と素材
敷布団を洗濯できるかどうかは、基本的に中身の素材によって決まります。
羊毛や「真綿(絹の一種)」などの動物性の素材は水に弱いため、丸洗いはできません。また、他の素材でも「キルティング加工」が施されていない布団は、型崩れを起こす可能性が高いため、洗濯機NGとなっている場合がほとんどです。
素材がよく分からないときは、洗濯表示をチェックしましょう。洗濯機マークが表示されていれば、コインランドリーで洗えます。
乾燥機の使用も同様に、洗濯表示で判断します。乾燥機マークに×印が付いているものや、「タンブラー乾燥はお避けください」と書いてあるものは、コインランドリーでの乾燥もできません。
洗濯機の容量
次に、利用するコインランドリーに置いてある洗濯機の容量をチェックしましょう。
シングルサイズの敷布団1枚を洗う場合、15kg程度の容量が必要です。セミダブルやダブルともなれば、25kg以上の大型洗濯機でないと洗えません。
容量を超えているのに無理矢理布団を詰め込むと、きれいに洗えないだけでなく、洗濯機が故障する可能性があります。余計なトラブルを避けるためにも、洗いたい布団の大きさに適した洗濯機があるかどうかを、行く前に問い合わせておくとよいでしょう。
コインランドリーで敷布団を洗う手順
コインランドリーで敷布団を上手に洗うためには、いくつかのポイントがあります。準備から仕上げまで、洗濯の手順を見ていきましょう。
布団を巻いて紐で縛る
敷布団をそのまま洗濯機に入れると、遠心力で中身が動いて、端のほうに寄ってしまう恐れがあります。洗濯の前に、布団を折り畳んだり巻いたりして、紐で数カ所縛っておきましょう。
紐が中綿の移動を防いでくれるので、洗う前と同じ平らな状態をキープできます。紐の代わりに、敷布団用の洗濯ネットを使うのもアリです。
洗濯機で丸洗い
布団を縛ったら洗濯槽に入れて指定の代金を投入し、運転を開始します。このとき、洗濯槽の中が9割程、布団で埋まるようにするのがポイントです。
洗濯槽の大きさに対して布団が小さ過ぎると、洗っている最中に布団がひろがったり、ひっかかったりして洗濯機を止めてしまう可能性があります。
洗濯槽が埋まらないときは他の布団も一緒に入れて、すき間を調節します。ついでに洗っておきたいタオルケットや毛布などがあれば、一緒に持って行くとよいでしょう。
また、布団の素材はデリケートなので、おしゃれ着用の中性洗剤で洗うのが基本です。洗剤を持参する場合は間違えないように注意しましょう。
乾燥機で乾かす
脱水を終えたらすぐに布団を取り出し、紐やネットを外してから乾燥機に入れます。乾燥時間の目安は約1時間です。以下の2点を意識して、早く確実に乾かしましょう。
・乾いてくるとサイズが元に戻るため、乾燥機の約7割が空間になるように布団を入れる
・30分経ったら一時停止して、布団を裏返す
運転終了後、まだ湿っているようなら10分ずつ追加で両面を乾燥させます。乾燥機にかける時間が多少長くなっても特に問題はないので、しっかりと乾かしてから持ち帰りましょう。
コインランドリーで丸洗いする際の注意点
コインランドリーで丸洗いした結果、敷布団に思わぬダメージが生じるケースがあります。大切な布団を守るためにも、コインランドリー使用の注意点を押さえておきましょう。
敷布団によっては乾燥機が使えない
敷布団の中には、洗濯機で洗えても乾燥機は使用できないタイプがあります。洗濯できるからとそのまま乾燥まで行うと、布団が傷むばかりか発火の危険もあるため注意が必要です。
コインランドリーで洗濯だけして自宅で乾かす方法もありますが、濡れた布団は重く、持ち帰るのも大変です。また、洗ってすぐに乾燥させなければ、布団の中で雑菌が繁殖する可能性もあります。
乾燥機の使用可否については洗濯表示に書いてあるので、コインランドリーに行く前に隅々まで目を通しましょう。
完全に乾いているか確認する
乾燥機から取り出した布団は表面が熱くなっているため「完全に乾いている」と勘違いしがちです。しかし、実際は中心部まで乾いておらず、帰宅してからまだ湿っていると気付くケースもあります。
湿っている敷布団を家庭で完全に乾かすのは難しく、湿ったまま使用すると雑菌が繁殖し、臭いやカビの原因になります。
乾燥機の運転が終わったら少し時間を置いて、布団を冷ましてから乾き具合をチェックするようにしましょう。
中身が片寄ってしまう場合がある
コインランドリーではどんなに注意深く洗っても、布団の中身が片寄る場合があります。掛布団なら中身をほぐして形を整える方法もありますが、敷布団の片寄りを直すのはほぼ不可能です。
寝心地も悪くなるため、布団専門店で打ち直しするか、買い替えるしかありません。高級な布団や思い入れのある布団は、自分で洗濯せずにクリーニングに出すほうが安心でしょう。
コインランドリーでお得に敷布団を洗おう
コインランドリーでは、家庭用洗濯機には入らない大きな敷布団が簡単に洗えます。強力な洗浄力と乾燥パワーで汗や皮脂汚れはもちろん、気になる菌やダニも退治できれば、小さな子どもにも安心して使用できるでしょう。
クリーニングに比べてお金がかからないため定期的に利用しやすく、清潔な状態をキープできるのもうれしいポイントです。敷布団の洗濯方法に悩んでいる人は、お得なコインランドリーの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
構成/Hugkum編集部