生ハムは冷凍保存が可能
生ハムの原材料は、豚モモ肉と食塩だけが基本。なめらかな口当たりと塩味が後を引きますよね♪
開封前の生ハムは、通常のハムより塩漬け効果で保存期間が長め。ただ、袋を開けた後は注意が必要です。大容量パックなど使い切れない場合は、冷凍保存で鮮度をキープするのが得策ですよ。
生ハムの原材料に亜硝酸ナトリウムと記述されている場合がありますが、発色剤です。
生ハムの冷凍保存方法
では、さっそく生ハムの冷凍保存方法について解説していきます。
真空パックであればそのまま冷凍保存できる
未開封の生ハムは、袋のまま冷凍保存がおすすめ。真空パックになっているため、保存性の高さを維持することができます。すぐに使わない場合も冷凍保存がベストです。
開封後の生ハムの冷凍方法
気がついたら冷蔵庫の隅でカピカピになっていたことはないですか? 生ハムは、とてもデリケートな食品です。特に乾燥や酸化に弱いため、開封後は速やかにラップに包んで小分け冷凍が◎。
冷凍した生ハムの解凍方法
生ハムの解凍方法は、ゆっくり解凍するのがコツです。
次に、3つの解凍方法をご紹介しますね。
冷蔵庫に入れて自然解凍
生ハムは塩漬けなのでカチカチには凍りません。半日程度、冷凍庫から冷蔵庫に移して自然解凍すればオッケーです。
流水解凍
袋ごと流水解凍すれば、より早く解凍することができます。
氷水解凍
流水解凍ほど早くないですが、氷水解凍も可能。ゆっくりと解凍することで、生ハムの美味しさを損なわずに解凍することができます。
生ハムの冷凍保存の期限
未開封と開封後の生ハムの冷凍保存期限は、以下の通りです。
未開封で冷凍した場合
袋のまま未開封の状態で、約3か月。
開封後に冷凍した場合
袋から出して小分けした状態で、約1か月。
※生ハムには、「リステリア菌」という食中毒の事例があります。特に妊娠中の方は、一般の人よりも免疫力が下がっている可能性があるため、食べるのを控えたほうがよいと言われています。
参考文献:家庭でできる食中毒予防の6つのポイント(厚生労働省)
* * *
これからのパーティシーズンに大活躍の生ハム。正しく保存して、食卓を華やかに演出してくださいね。
撮影・文/川越光笑(たべごとライター・栄養士)
おすすめの冷凍生ハム
もともと冷凍状態の生ハムを購入して冷凍庫にストックしておくのも、手間が省けて便利です。さまざまな冷凍生ハムがネット通販で手に入りますが、ここではその一部をHugKumがご紹介します。
生ハム 冷凍 切り落とし 500g 国産 わけあり
コールドロース しばれ生ハム 125g 冷凍
イタリア産 プロシュート(生ハム) スライス 200g 無添加生ハム
生ハムを使ったアレンジレシピ
最後に、HugKumセレクトの生ハムレシピをご紹介。いつもとちがう食べ方にアレンジしたいとき、ぜひヒントにしてみてください。
【1】カリカリパンのミルフィーユ
餃子の皮をカリッと焼いて、きのこ、生ハム、チーズを重ねれば、ごちそうパンメニューの完成! お酒にもよく合います。
◆材料
(4人分)
餃子の皮(大)(あればカラザウパン) 12枚
まいたけ、しいたけ、エリンギ 各1パック
生ハム 8枚
スカモルツァ・ビアンケチーズ(またはスモーキーなプロセスチーズ) 1個(約300g)
セルフィーユ(好みのハーブでもOK) 1束
ローズマリー 1束
エキストラバージンオリーブオイル、黒こしょう、塩 各適量
◆作り方
【1】オリーブオイルをひいたフライパンで、餃子の皮の両面をカリカリに焼き、塩・こしょうで味を調整する。
【2】別のフライパンにオリーブオイルをひき、ロ ーズマリーをちぎり入れ、石づきを取って食べやすい大きさに切ったきのこ類、3~4cm幅に切った生ハムを加えて炒める。
【3】【1】をクッキングシートの上に並べ、その上に【2】、スライスしたチーズをのせて、200℃に予熱したオーブンで約5分焼く(チーズが溶けるまで)。
【4】【3】を3つミルフィーユ状に重ね、セルフィーユを適量ずつ飾る。
教えてくれたのは
ベリッシモ・フランチェスコさん
イタリア料理研究家、料理コンサルタント。イタリア・ローマ出身。料理指導のほか、各メディアを通し、イタリアと日本の文化の架け橋的な役割を果たす。オリーブオイル・ソムリエ(AISO認定)としても活躍。
『めばえ』2016年12月号
【2】ツイストミニ春巻き
生ハム、チーズ、青じそを具に。細めに巻いて、スナック感覚で食べれば何本でも食べられちゃいます。
◆材料
(24本分)
春巻の皮 6枚
生ハム 80g
スライスチーズ 6枚
青じそ 12枚
水溶き小麦粉・揚げ油 各適量
◆作り方
【1】春巻きは十字に4等分に切る。
【2】チーズは縦4等分に切り、青じそは半分に切る。
【3】【1】に【2】とちぎった生ハムをのせて巻き、四隅を水溶き小麦粉(水・ 小麦粉各同量を混ぜる)でとじる。
【4】フライパンにサラダ油を2cmほど入れて中火で熱し、【3】をキツネ色になるまで揚げる。
教えてくれたのは
みないきぬこさん
女子栄養大学を卒業後、料理研究家のアシスタントを経て2007年独立。料理 家、フードコーディネー ターとして料理雑誌や広 告、メニュー開発など、幅 広い分野で活躍中。女の子のママ。
『ベビーブック』2017年1月号
構成/HugKum編集部