25%が「ぽっちゃり」体型
コロナ禍の自粛もあり、体を動かす時間が以前よりも減ったというお子さんも多いのではないでしょうか?おうち時間が長くなることで、ついおやつに手が伸びてしまう、なんてことも……。そこで気になるのが、子どもの肥満について。今回の調査で回答してくれたママ・パパは1005人。お子さんの総数は1652人。まず、お子さんの体型について聞いてみました。
もっとも多い回答は、「普通の体型」(48%)、次に「少しやせている」(21.7%)となりましたが、「かなりぽっちゃり」(5%)、「少しぽっちゃり」(19.5%)を合わせると、全体の約25%のお子さんがぽっちゃり体型だということがわかります。
子どもの体質や体型のお悩みを聞きました
さらに、お子さんの体型についてのお悩みをより詳しく聞いてみたところ、以下のような結果になりました。
「すぐ疲れたと言う」がもっとも多いお悩み
もっとも多いお悩みは、「すぐ疲れたと言う」でした。登校や買い物、散歩など、必要以上に動いているわけではなくても、子どもが「疲れた~」と言うことはよくありますよね。疲れやすさの原因の一つに考えられるのは体力の低下。コロナ禍ということもあり、運動をする機会が減っている子どもも多いのではないでしょうか。
こちらの調査からもわかるように、運動不足と感じている人は7割以上と言う結果に。ひとつ前の「体質や体型のお悩みアンケート」では、3位「朝気持ちよく起きられない」、5位「持久力がない」などがあり、運動不足が関係しているお悩みも多く見られました。
「身長に対して体重が重い」が4位にランクイン
さらに今回は、お悩みの4位にランクインした「身長に対して体重が重い」という回答に注目。平均体重ではあるものの、身長が低いため、見た目がぽっちゃり見えている場合もあります。冒頭で紹介した4人に1人のお子さんが「ぽっちゃり体型」という結果も、もしかしたら、身長と体重のバランスが原因となっている可能性もあります。「子どもの肥満=食べ過ぎ」だけが原因ではなく、さまざまな要因があるように思えます。
子どもの肥満解消、みんなはどうしてる?
同アンケートで、子どもの体型のお悩みについて「身長に対して体重が重い」と回答した人に対して、お悩みの解消方法をお聞きしました。
食事内容や食べさせ方を見直す
「野菜を多めに食べさせるよう意識している」(7歳のパパ)
「食事の際は、汁物をつけて満腹感を得られるように」(9歳のママ)
「おかわりの時は、炭水化物以外のおかずなどにする」(6歳のパパ)
「噛む回数を増やして満足感を得るため、食材の調理法を工夫する」(7歳のママ)
おやつはスナック菓子!を定番化しない
「おやつは果物がメイン。糖質過多にならないよう、食べ過ぎに注意!」(5歳のママ)
「スナック菓子は週一くらいにし、おにぎりや焼き芋などをメインに」(7歳のママ)
「アイスやコンビニスイーツなどの甘いものは、親も食べないようにしている」(8歳のパパ)
子どもだけじゃなく親も一緒に動くのがポイント
「天候に関係なく体を動かせるよう、トランポリンをリビングに置く」(4歳のパパ)
「休日は散歩やバトミントンなど、親も一緒に体を動かす」(7歳のママ)
「リングフィットアドベンチャーやYouTubeのダンス動画など、楽しみながら体を動かす」(9歳のパパ)
「体操教室に通わせ、体の動かし方を教えてもらい、家でも実践させる」(6歳のママ)
上記の肥満解消法以外に、以下のような回答もありました。
「おやつや食事は食べたいものを、飲み物はジュースを禁止し、お茶オンリーに」(9歳のママ)
「体重計にのることを日課にして、自分の体重を自覚させています」(8歳のパパ)
「ダラダラ食べをさせないようにし、食事時間を30分と決めている」(5歳のママ)
「寝る2時間前までに食事を終わらせ、生活リズムが乱れないようにする」(8歳のママ)
見た目だけで判断せず成長曲線をチェック
子どもの肥満は気になるところですが、身長と体重のバランスなどで、太って見えることもあります。乳幼児健診や学校の健康診断での、身長や体重をチェックし、我が子の状況を把握することで、過度の肥満を事前に防ぐことができます。もし、肥満の兆候が見られる場合も、無理なダイエットはせず、食事やおやつの内容を工夫する、積極的に体を動かすようにするなど、日常生活から見直していくようにしましょう。
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文/本間 綾
構成/HugKum編集部