※ 調査概要:HugKumメールマガジンによるインターネットでのアンケート。有効回答数826人。調査期間2022年7月8日~7月24日
小学5・6年生に人気の学習漫画・図鑑
どっちが強い⁉︎?からだレスキュー
ホットブラッドソウルズ (原著), 高橋 秀実 (監修)/KADOKAWA
全国の小学生たちが夢中になっている「どっちが強い」シリーズ。低学年〜中学年からも人気のシリーズですが、漫画の中で人体の仕組みがわかる「からだレスキュー」は5、6年生からも人気のようです。
体の中の仕組みが、楽しくわかりやすく解説されているため、中学受験にも役立つのだとか!
シートン動物記
アーネスト・T・シートン (著), 増井 光子 (著), 藤原 英司 (翻訳), 木村 しゅうじ (イラスト)/集英社
アーネスト・T・シートンが自身の体験や見たものをもとに創作した、動物にまつわる物語。大人も子どもも、読むと心が温まる話がたくさんあり、100年以上経った今でも子どもたちから愛されています。
こども孫子の兵法
齋藤孝 (監修)/日本図書センター
紀元前500年ごろの中国、戦国の時代に書かれ、兵法書として世界的に知られている「孫子の兵法」。これを、子どものためにわかりやすく超訳したのがこちらの「こども孫氏の兵法」です。
人間関係や競争社会など、これからの世の中を生き抜くためのヒントがたくさん散りばめられていて、親も子どももためになるのだとか。
最強王図鑑シリーズ
實吉 達郎 (監修), 松原 由幸 平井 敏明/Gakken
小学生から絶大なる人気を誇る「最強王」シリーズ。動物界や恐竜界など、各界の猛者たちをトーナメント方式で戦わせて、1番を決めるというコンセプトで作られた図鑑です。
こちらも3・4年生から読まれている本ですが、5・6年生になってもずっと大好きだという子も多いようです。読み込むことで、強い生き物たちの生体が学べます。
ドラえもん科学ワールドspecial みんなのための医学入門
著・まんが/藤子・F・不二雄 /小学館
小学校低学年から人気の「ドラえもん科学ワールド」シリーズ。
宇宙、生き物、光、音などの科学をとりまくあらゆる不思議を、ドラえもんのストーリーと共に楽しく解説してくれるシリーズですが、テーマも易しいものから難しいものまでさまざまで、高学年からも人気は変わらずのようです。
こちらは医学について学べる一冊。難しい内容も、楽しく解説してくれるから何度も読みこんでいるという子も。
マインクラフトで楽しく学べる! 地球のひみつ大図鑑
マイクラ職人組合 (著), 左巻 健男 (監修)/宝島社
小学生を中心に、世界中で大人気のゲーム「マイクラ」こと「マインクラフト」。ブロックを組み合わせてオリジナルの世界を作りあげていくゲームですが、ゲームの中に出てくる生物や素材は実際に存在するものなので、ものの仕組みを理解する知育ゲームとしても人気です。
この図鑑では、ゲーム内で登場するものを、実際の写真と並べて解説してくれるので、ゲームを思い浮かべながら楽しく理科の知識を身につけることができます。
小学5・6年生に人気の小説・文庫本
十年屋シリーズ
廣嶋 玲子 (著), 佐竹 美保 (イラスト)/静山社
子どもたちからも人気の「銭天堂」の作者が贈る、心温まる小説「十年屋」シリーズ。
どうしても捨てられないもの、守りたいもの、そして遠ざけたいもの、それらを魔法で預かってくれる「十年屋」ですが、中には思いがけない依頼もあるようで、訪れる人たちのさまざまなストーリーが織り込まれています。
シリーズに続く、「お天気屋」と「封印屋」も人気です。
かがみの孤城
辻村 深月 (著)/ポプラ社
「鍵のない夢を見る」で直木賞を受賞し、「映画ドラえもんのび太の月面探査記」の脚本も手掛けた辻村深月さんが、「生きづらさを感じているすべての人」へ贈る物語。
学校での居場所をなくし、閉じこもっていた主人公こころを取り巻く不思議な物語で、最後は驚きと感動の展開に。読みはじめたら止まらなくなったという声も続出です。
挿絵が多く、漢字にはふりがながついているキミノベル版や、コミック版も販売されています。
ガラスのうさぎ
高木 敏子 (著), 武部 本一郎/金の星社
12歳で戦争で父と母を無くした高木 敏子さんが、自らの戦争体験を綴った作品。
読むのが辛くなるほど悲しい当時の出来事は、戦争を知らない子どもたちにとって衝撃的ですが、助け合って生き抜いてきた人々の強さに心を打たれたという声も多かったです。アニメ版も販売されています。
ハリー・ポッターシリーズ
J.K.ローリング (著), 松岡佑子 (翻訳)/静山社
魔法使いの世界で繰り広げられる冒険ファンタジー「ハリーポッター」シリーズも根強い人気です。
実写版の映画も迫力がありますが、やはり原作を読むと、映画には描かれていないディープな部分までハリーポッターの世界を堪能できるので、子どもたちからも選ばれ続けているようです。
原作小説は全部で11巻。手のひらサイズの文庫本や、ふりがながふってあるペガサス文庫本も販売されています。
少年探偵団
江戸川 乱歩 (著), 庭 (著)/講談社
ミステリー好きの小学生から選ばれていた江戸川乱歩の「少年探偵団」。戦前に書かれた本ですが、挿絵が子ども向けになっているため、抵抗感なくスラスラ読めるようです。「怪人二十面相」とセットで読むと、江戸川乱歩の世界がさらに楽しめます。
きずなの兄弟と鎌倉殿 曽我物語
時海結以 (著), 久織ちまき (イラスト) /講談社
歴史好きな子どもたちから選ばれたのは、歌舞伎の世界でも有名な「曽我物語」を描いたこちらの作品。
曽我兄弟の仇打ちの話ですが、こちらは文章も読みやすくしてあるので、小学生でも十分に楽しめます。
科学探偵 謎野真実シリーズ
佐東みどり (著), 石川北二 (著), 木滝りま (著), 田中智章 (著), & 1 その他/朝日新聞出版
花森小学校に転校してきた天才少年・謎野真実が、科学の知識で学校の七不思議や都市伝説を解き明かしていく物語。
いくつかの短い話が集まって構成されているため、読みやすく、小学3・4年生あたりから読むことができます。学校の七不思議の秘密の数々に、好奇心旺盛な子どもたちは釘付け!
学研「5分後に意外な結末」シリーズ
学研教育出版 (編集)/学研プラス
5分程度の短い話だけど、最後にどんでん返しの結末が待っている…そんな短編がたくさん詰まった「5分後に意外な結末」シリーズも高学年に大人気。
内容はクスッと笑えるものからゾッとするものまで、いろんな気持ちにさせてくれるので、飽きずに読むことができるよう。他にも「5億年後に意外な結末」や「5分後に思わず涙」など、種類も豊富に揃っています。
ラストできみは『まさか!』という
PHP研究所 (編集)
こちらも同じく、最後に「まさか」と言ってしまいたくなるような衝撃が待っている短編が詰まった作品。
短い時間で読み切れるので、朝の読書時間にもぴったりです。短編集は、本を長い時間読み続けるのが苦手な子にとっても面白く読める点で人気なのかもしれませんね。
本好きの下剋上
香月美夜 (著), 椎名優 (イラスト)/TOブックス
漫画化もされ、2022年春にはTVアニメ化もされるほど注目されている「本好きの下剋上」。
本好きの少女が本の少ない世界へ転生し、本を求めて活躍していく物語ですが、主人公の本への執着と、本を得るために頑張る姿にどんどんハマっていく人が続出なのだとか! 小学生向けのジュニア文庫も発売されています。
逃走中シリーズ
逃走中(フジテレビ) (企画・原案), 小川 彗 (著), 白井 鋭利 (イラスト)/集英社
黒いスーツにサングラス姿の「ハンター」から逃げて賞金を得るフジテレビの番組「逃走中」。
子どもたちから大人気の番組ですが、そこから生まれたのがこちらの「逃走中」オリジナルストーリー。テレビで見たハンターの姿を思い浮かべながら無事に逃げられるのか…ハラハラドキドキしながらあっという間に読める内容です。全7巻発売中。
絶望鬼ごっこシリーズ
針 とら (著), みもり (イラスト)/集英社
こちらも恐ろしい鬼に追いかけられる「絶望鬼ごっこ」シリーズ。
大人のホラー作品とは違い、ただただ怖いだけではなく、ちょっぴり笑ってしまう要素も含まれていることから、小学生からあつい支持を得ているようです。怖すぎないところがポイントなのかもしれませんね。全部で19巻発売中。
絶叫学級 シリーズ
桑野 和明 (著), いしかわ えみ (原著)/集英社
雑誌「りぼん」で大人気連載中ホラーコミックのノベライズ版で、実写映画も話題になった作品です。
何気ない日常に潜む落とし穴を取りあげ、恐怖とともに描かれている、1話完結型の短編集。読んでいるとゾッとする…つい怖いもの見たさに続きを読みたくなる内容なので、子どもたちにも人気なのでしょう。
サイキッカーですけど、なにか?
石崎 洋司 (著), クノオ (イラスト)/ポプラ社
特に女の子から人気なのが、ラブコメやミステリーが含まれたエンタメノベル。「サイキッカーですけど、なにか?」は霊視能力があるけどネクラな女の子が、セレブが集まる東都学園へ転校し、事件に巻き込まれていくストーリーです。全部で3巻発売中。
好きになった本は何度でも読みたくなる!
勉強や習い事などで忙しくなり、読書の時間をしっかりと確保するのが難しくなってくる5・6年生。選ばれていたのは低学年、中学年のときから好きだったという本や、5分程度で読める短編集が多かったように思います。一方で、少し難易度が高いけれど、先が気になってついつい読み進めてしまうような、長編の小説も選ばれていました。
忙しい毎日の中、本を読むあいだだけでも自由で楽しい時間であってほしいものです。
ぜひお子さんの本選びの参考にしてみてくださいね。
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文/タケトミヒトミ 構成/HugKum編集部