ラーメン丼の縁を彩る、赤い連続した幾何学模様って?
今や国民食とも言えるラーメン。ラーメン専門店ではあまり使われませんが、いわゆる町中華と呼ばれるお店では、まだ、見かけるこの丼。
縁を取り巻くこのグルグルとした赤い幾何学模様。これ、何て言うか知ってますか?
文様は雷の「稲妻」をデザインしたものだった
藤子不二雄さんの漫画でおなじみの「ラーメン好きの小池さん」が抱えている丼にも必ずこの赤いグルグル模様がついていました。
これは、その名も「雷紋(らいもん)」。
そう、「雷」をデザインしたものだったのです。文様の発祥は中国。自然界の驚異の象徴である雷の稲妻をかたどった伝統的な模様だそうです。
紀元前16世紀の殷の時代の青銅器に多く使われているそうで、迷路のような形から「魔物が迷うように」という魔除けの意味があるという説、雷雨は田畑を潤す「天の恵み」として、豊作、吉祥の象徴と考えられているという説も。
日本でラーメンが広まったと言われるのは、大正時代。中国の伝統的な模様がラーメン丼に描かれた経緯はよくわかりませんが、「めでたさ」に通ずる文様ですから、「商売繁盛」の縁起担ぎの象徴だったのかもしれませんね。
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構成/Hugkum編集部