親子で一緒にお風呂に入るのはいつまでOK?わかりやすく性教育が学べる本「パンでわかる包括的性教育」が秀逸!

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我が家には、11歳、8歳、4歳の男児がいて、次男にもそろそろ性教育を教える時期。とはいえ、長男のときから性教育と言っても、一体全体なにをどんな風に伝えればいいのか、そもそも「性教育」ってなに?と親としてはハードルが高くて。そんなときに出会った本が「パンでわかる包括的性教育」。性教育なのにパン!? タイトルからしてどんな本なのか気になりますよね。本の中身を見せながらご紹介します。

 「パンでわかる包括的性教育」とは

 この本で紹介している「包括的性教育」とはいわゆる成長していく体のことや、その先の性交のことだけを教えるというのではなく、体の権利、関係の多様性、セクシュアリティの多様性など、多様な人たちが生きているこの世界で「自分を大切にする力」を身に付けることを言います。

「包括的性教育」30項目を、30種類のパンで紹介

一見すると難しいテーマに感じますが、これをさまざまなパンに例えて解説しているのがこの本の面白いところ。世界のスタンダードとして認められている、ユネスコ編『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』に基づいて、まず最初におさえておきたい「包括的性教育」30項目を、30種類のパンで紹介しています。

今回はその中から、特に参考になりそうな目標を厳選してご紹介します。

【パンでわかる性教育1】からだ全部がプライベートパーツ

具材を生地でぐるっと巻いてあるラップサンド。大切な体をラップで巻いているイメージで、自分自身の体は自分のもの、大切なものということが伝わります。

最近耳にすることが増えたプライベートパーツ。自分以外の人が勝手に見たり、触ったりしてはいけない自分だけの大切な場所で、おもに口、胸、性器、肛門などがあげられています。

ただ性犯罪者はここだけを狙ってくるとは限らず、最初は声をかけるだけ、徐々に手を触ったり、ひざにのせたりと少しずつ接触してきます。だからこそ、子どもたちには体全部がプライベートパーツだと知らせてほしいのです。

言葉で伝えるだけでなく、自分の体を自分で洗うようにすると、体は自分だけが触ることができる大切な場所なんだ、と認識することができると解説してくれています。

【パンでわかる性教育2】ハテナゾーン(ハテナタッチ)はNGサイン

嫌だなの気持ちを、キュウリの場所が嫌だなと不快に感じているサンドイッチで表しています。

もし知らない人に、体を勝手に触られたり、じろじろしつこく見られ、不快に感じたら、これは体のNGサイン。本能的な危険察知センサーが作動しているのです。また、身近なひとに「なんだか嫌だ」「なんだか怖い」「心がざわざわする」と言った、快と不快の間のはっきりしないハテナゾーンを感じたなら、それもNGサインです。

不快な感覚を子どもがしっかり感じ、NO!と主張できることが大切で、そのためには普段から親子で快・不快の気持ちを素直に言葉にすることが大切、とサンドイッチを通して分かりやすく書かれいています。

【パンでわかる性教育3】親子で一緒にお風呂に入るのはいつまでOK?

一緒にお風呂に入るのは親子にとって楽しみのひとつ。ただ、それはいつまでOKなのでしょう?

子どもの自立を受け入れ見守る様子を、モンブランの親子でイラスト化。

ある程度ひとりで体が洗えるようになったら、親の方から「今日はひとりで入ってみようか」などと提案してみてはと、この本では提案されています。

成長とともに必要なひとりの時間と空間を確保することは、子どもの心の安定にもつながり、これは子どもに自立の第一歩であると同時に、親も子どもをひとりの人間としてとらえ対等に向き合うことにもつながるとのこと。

確かに!

我が家では、すでに長男はひとりでお風呂に入るようになっていて、そろそろ一人部屋も作ってあげようかなと考えていたところで、これを読んで背中を押された気持ちに。近いうちに、彼だけの時間、空間を確保すべく動こうと思いました。

【パンでわかる性教育4】セクシュアリティという言葉の意味は

性は100人いたら100通りあります、自分自身の心地よさが大切で、それを個性的なメロンパンで描いています。

セクシュアリティという言葉は、「その人が思う自分らしい性」ということ。

大きく分かれて4つの柱があり、ひとつは「体の多様な性」2つ目は「心の性」性自認です。3つ目は「好きになる・ならない性」性的指向。4つ目は洋服や言葉遣い、態度などの「表現する性」で、この4つを合わせて受け止める性が、セクシュアリティです。

最近、LBGTQと言う言葉に触れる機会が多かったので、今一度この本でその意味の理解を深めることができました。

【パンでわかる性教育5】「赤ちゃんはどこからくるの?」と子どもに聞かれたとき

レシピ本で自分たちのルーツを理解しているシナモンロール。

「赤ちゃんはどこからくるの?」と子どもに聞かれて、性交について知りたいのかな?と思ってしまうのは早とちりです。子どもは自分がなぜ誕生したのか、ルーツを知りたいだけかもしれません。

これは子どもに説明するのはなかなか難しいことなので、絵本などを使って教えてあげるのもおすすめとのこと。

この本のなかにも卵子と精子が出会うまでをイラストで紹介しているページがあるほか、親子で読めるおすすめの本を掲載したページもあります。

また、子どもは自分のルーツを知りたいだけでなく、親と自分のつながりを確認したい想いが強い場合もあるそう。受精の話をするときなど「だからあなたがいるんだよ」と話してあげると、子どもは存在を認められていると感じると書かれていました。

 自分も自分以外のひとも大事にできる子になる

これが「性教育なの?」と、今までのイメージとは違う内容に驚いた方も多いのではないでしょうか。

一部を抜粋してご紹介しましたが、全ページを通して、子どもが自分の心や体を大事にし、周りの人を想い、大切にできるヒントがたくさん詰まった本で、将来にかけて役立つ内容です。

可愛らしいパンのイラストやわかりやすい言葉で書かれているので、頭に入って来やすいのも魅力。これから「性教育」を始めたいなと考えているご家庭はぜひチェックしてみてくださいね。

 

監修/浅井春夫 絵/ニシワキタダシ 文/礒 みゆき|1430円(税込)

「子どもの行動範囲が広がってきて成長を感じる一方、心配…」 「性教育に対してどうしても抵抗がある…」 「気にはなっているけど、何から始めたらいいかわからない…」 そんなママ・パパ必読! いま世界で学ばれている「包括的性教育」は、 多様性や人権を軸に、自分や相手を大切にすることからスタートします。
子どもが幼い頃から自分で自分の身を守り、 自分らしくハッピーに生きていくために、親が日常でできることとは? ユネスコ「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」の翻訳者である浅井春夫先生監修のもと、 性教育のイメージががらりと変わる新しい視点で、 おさえておきたい最初の30項目をお伝えします。

 

文/長南真理恵

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