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目黒蓮演じるハルは、“ドラゴン級”の強敵・黒龍に飲み込まれてしまうのか?
泣いても笑っても本日放送の第10回で、すべてが決着するであろう「トリリオンゲーム」。前第9回では、ハル(目黒蓮)やガク(佐野勇斗)が率いるトリリオンゲーム社は、いまだかつてないほどの窮地に追い込まれました。やはり、宿敵ドラゴンバンク社の社長・黒龍(國村隼)を本気で怒らせてしまったのは、かなりマズかったと思います。
黒龍役を演じる國村さんのラスボス的脅威は、回を追うごとに拍車がかかってきました。いよいよハルたちはこの“ドラゴン”の餌食になってしまうのでしょうか? これまでに黒龍がジューシーなステーキや熟したフルーツ、高級ワインなどを、美味しそうに口へ運ぶシーンが描かれてきましたが、それはまさにハルたちをまる飲みしようとする黒龍の恐ろしさを見事に象徴していた気がします。
これまでのハルなら、鮮やかに形勢逆転のウルトラCをあみ出していましたが、今回はそう簡単にはいかないよう。なぜならハルやガクたちには、いまや守るべき社員たちが大勢いますから。果たしてドラマ史上最大の危機をどう乗り越えていくのでしょうか?
今夜、第10回が放送されますが、まずは先週放送された第9回から振り返ります。
女にも男にも優しい色男のハルに惚れ惚れ!
宿敵が大きければ大きいほど、そこに戦いを挑む主人公たちのドラマは一層盛り上がります。今回改めて、黒龍の恐ろしさに息を呑みましたが、その分、ハルのいい男ぶりが際立ちました。
黒龍は、ハル、ガク、祁答院(吉川晃司)に、3人が持つトリリオンゲーム社の株式を700億円で全て買い取りたいという、とんでもないスケールの買収話をしてきました。さらに娘の桐姫ことキリカ(今田美桜)と結婚するようにと、ハルに提案します。
ハルはその場で黒龍に「実は俺、もう結婚してるんすよ」としれっと笑顔で返します。もちろんハルのハッタリですが、ちゃんと桐姫も察した様子。それは、桐姫に恥をかかせないようにと、ハルが気を利かせてついたウソだったようで、祁答院からも「世界一のワガママが珍しくお優しいじゃないの、女には」とツッコまれます。
でも、振り返ってみると、ハルは常に弱者や仲間たちには常に「お優しい」いい男なんです。買収の話はもちろん最初から蹴るつもりだったハルですが、自分たちに出資してくれた祁答院の気持ちを配慮したり、道で清掃員にゴミを投げつけた無礼な若者にハルが“ゴミの倍返し”をしたりと、物事にちゃんと筋を通す点が超クールです!
また、後日、買収話の件で、再び黒龍とハルがやり合うシーンも見ていてスカッとしました。ハルたちから良い返事を引き出そうと、黒龍が気合十分に用意したのは、なんと2000万円の高級ワインでした! ところがハルたちはその場で、ぴしゃりと黒龍の申し出を断りました。
これに驚いたのは黒龍で、「企業体力のない会社は力尽きる。やがてごくんと飲み込まれる」と言って、グラスに入った赤ワインを1口味わう。ところがハルも負けてはいません。「俺らトリリオンゲーム社があんたらをごくんと飲み込むんだよ」と宣戦布告し、なんとグラスのワインを一気に飲み干します。さすがはハル! 肝のすわり方がハンパないし、ちゃっかりそのボトルをお持ち帰りするという抜かりのなさもハルらしい(笑)。
その後、ハルたちはまた、果敢に攻めの姿勢を取ります。トリリオンゲーム社は、キャッシュレス決済事業に参入することに。ところが、やはり思わぬところで、黒龍に足をすくわれてしまいます。いよいよ万事休すとなってしまったハルたち。果たしてどうなる?
例によって、冒頭では、またまた未来軸でのガクが登場。どうやらトリリオンゲーム社は大成功を収めたらしく、その社長にガクが就任しています。ここで毎回思う疑問点は、ハルはもちろん、現社長である凜々(福本莉子)の姿もないこと。
また、ガクに会いに来たのは、桐姫のボディーガード兼秘書である長瀬忠則(竹財輝之助)でした。長瀬といえば、桐姫への忠誠心が異常に強く、ハルとガクを常に敵視していたはず。でも、未来軸では、これまでになく友好関係が築かれている様子。
長瀬は、大手3社がすでに独占状態である通信事業に自分たちが新規参入するので、トリリオンゲーム社にも加わってほしいという商談をガクに持ちかけます。ガクは「不可能にチャレンジするのがうちの社風。ハルくんも同じ判断をします」と言いきります。
ハルのイズムを引き継ぎ、大勝負に出る肝っ玉を身につけたガクは最強です。そういえば、カジノでも「オールイン(全賭け)」をする度胸を見せていましたよね。思い返せば一番成長を遂げたキャラは、ガクかもしれません。
また、長瀬がガクに放った「社長も彼に会いたがってました」というひと言も気になりました。その社長とは黒龍なのか?もしくは別の人物なのか? いずれにしても、トリリオンゲーム社が買収されないということでしょうか? 気になるそこまでのプロセスは、今宵判明しそうです!
トリリオンゲーム社最大の危機を救うのは一体誰なのか?
トリリオンゲーム社にとって、最大のピンチを迎える第10回。なんとトリリオンゲーム社の全ユーザー情報が漏洩し、凜々はユーザーへの謝罪と説明が必要だと記者会見を行いますが、当然ながら社長としての管理責任を追及されてしまいます。
会社の信用は地に落ち、売り上げも激減。もはや打つ手がないハル、ガク、祁答院に、性懲りもなく黒龍が、会社を手放すようにと再び迫ります。数日後、ついにドラゴンバンクがトリリオンゲーム社を買収!? 呆然とするガクたち社員の前に、誰もが予想だにしない行動に出たハルが現れます。
果たしてハルたちは、どんな有終の美を飾るのか? 原作にはないオリジナルのエピソードなのでより一層興味津々。この回で連載も最終回となりますが、ぜひ本日の放送を最後までお楽しみください。
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文・構成/山崎伸子