子どもを守る透けにくいブラ
胸がふくらみ始めた思春期のお子さんの下着選びは難しいですよね。制服のブラウスや体操着からブラジャーが透けて見えるのが恥ずかしいと感じているお子さんも多いはず。また、下着が透けるのは防犯上も心配です。実は、下着としては一般的な白色は、白い制服から透けやすいカラーなのだそう。
透けにくい下着は何色?
そこで、下着メーカーのアツギ(ATSUGI)は白い制服に透けにくいカラーを独自調査。上記の写真のように白は透けやすく、くすんだ赤やグレーがより透けにくいことが分かりました。定番で良かれと思っていた白色が実は、安全な色ではないということを親世代が知ることが大切だと実感。校則によっては下着の色が白と指定されている学校もあるので学校教育者も認知すべき由々しき事実だと感じました。親子で上手にカラー選びをすることで、子どもの不安を取り除いてあげたいものです。
アツギの「ハイジュニ」は透けにくいデザイン
また、色だけではなく、デザインも影響するのだそう。レースやプリント柄、凹凸 感のあるデザインより、全体がフラットでシン プルなデザインのものが透けにくいそうです。アツギの「ハイ ジュニ」シリーズは、透けにくく、かつ初めてのブラジャーでも抵抗のないシンプルなデザイン。小中学生のお子さんにオススメです。
成長に合わせて選べるブラ
ブラは、バストの成長段階をステップ01(トップの周りがふくらみ始めたら)、02(全体がふくらみ始めたら)、03(大人のようなバストに近づいたら)に分け、それぞれに適したブラジャーを展開しているので、 成長に合わせて自分にぴったりのブラジャーを選ぶことができます。
女子高生と開発した「カバパン」
女子高生のリアルな声を反映
もう一つ、注目したいのオーバーパンツの「カバパン」。福岡女子商業高等学校の女子高生と共同開発した商品で、防寒対策はもちろん、下着が見えてしまうことを防止する目的でも着用できます。また、お尻のラインが出るのが恥ずかしい、授業中ずっと座っているとムレやすくて嫌、ピッタリしすぎていると脚さばきが悪くて動きにくい…。そんな高校生の悩みから、カバーパンツ略して「カバパン」が誕生したそうです。
サニタリー対応もある3種類
スカートを脱いだらそのまま部屋着にもなるデザイン。ゆったりとした「リブメロータイプ」、涼しい「スポーティメッシュタイプ」、防水仕様でナプキンの入るポケットの「サニタリー対応」の3種類があります。制服がスカートの子どもたちの心配を解消できそうなアイテムです。
生理用の防水シーツ
寝具店の西川が開発した商品が、ありそうでなかった「生理の日用の防水シーツ」です。生理が始まったばかりで、ナプキンなどがうまく使えず、寝具を汚してしまうお子さんも、このシーツがあれば安心して眠ることができます。タオルなどで代用している方も多いと思いますが、専用の防水シーツなので、就寝中と起床時のストレスを軽減できます。
シーツは小さく薄手で洗濯も簡単。コンパクトに折りたためるので旅行にも携帯OK。手に取りやすいお洒落なパッケージで、量販店で気軽に買うことができます。生理用のオーバーパンツやレギンスの展開もあります。
心理テストもできちゃう?生理の日も楽しくなる下着
最後は、生理の日も楽しくなるような「Cuip」の可愛い吸水ショーツとブラジャーのセットです。以前に、「初めての生理ボックス」で紹介した下着メーカーの「チーカス」の新作です。お洒落なデザインですが、ブラもショーツも機能性は抜群。吸水ショーツは、スリムタイプとドライタイプがあります。
・スリムタイプは、吸水量はそのままで生地の層を減らした特許取得済の「木の葉構造」を採用し、フィット感を重視する方におすすめ。
・ドライタイプはスリムより、少し厚めになりますが、特許技術を使用した9層構造のマチで吸収拡散性が高く、ドライな肌触りが続きます。
その日の気分を占うかのように選べる10色展開
全10色のカラーバリエーションは色彩心理カウンセラー監修のライナップ。例えば、「穏やかさ」を表す「ボトルグリーン」を選んだ時はのんびり過ごしたい気分、「向上心」の「ヤングキャロット」は社交的に外へ出ていきたい時かもなど、占い感覚で下着を選んでみるのも楽しいですよ。
子どもが安心できる下着を選んであげよう
今回のフェムテックTOKYOでは、思春期の子どもが自分の体を大切にできる商品が出てきたように感じます。新しい商品を手にとってみると、もっと早くこういった商品が注目されるべきだったと感じました。お洒落を楽しむのも、もちろん大切なのですが、体の変化を迎えた思春期に一番優先されるべきことは、自分の体を守ることができる機能性だと思います。親世代こそ知ってもらい、お子さんに提案することで、思春期に起こる体の不安を少しでも少なくすることができるのではないでしょうか。そして、今回、紹介した商品を通して、親子で対話をする機会ができれば嬉しいです。