春は「映画ドラえもん」の季節です。子どもの頃に、家族で映画館へ観に行ったという人も多いのではないでしょうか。3月3日に公開される38作目となる最新作は「のび太の宝島」。子どもたちはもちろん、子育て中のママ&パパにもおすすめしたい1本です。その理由は…?
映画ドラえもん のび太の宝島
原作:藤子・F・不二雄
監督:今井一暁 脚本:川村元気
主題歌・挿入歌:星野源
ハラハラドキドキの大冒険は
ドラえもん映画の醍醐味!
ドラえもんのひみつ道具「宝探し地図」で、宝島を見つけたのび太くん。さっそく帆船に乗り込んで、宝探しにでかけることにしました。ところがそこで待っていたのは、なんと本物の海賊たちだったのです…!
物語はこのように始まります。もちろんハラハラ・ドキドキの冒険がたっぷり描かれていますが、それだけではありません。この映画に流れるテーマの一つは、家族の絆。ある出来事をきっかけに心が離ればなれとなってしまった家族を、のび太くんたちが仲直りさせるために奮闘するシーンも。映画に登場する家族を我が家に置き換えてみると、ぐっと感情移入できるはず。観終えたあとは、自分の家族のことをもっともっと大事にしたくなる映画です。
キッズにもママにも大人気!
星野源さんが主題歌を
主題歌と挿入歌を担当するのは星野源さん。思わずみんなで歌いたくなる素敵な曲を書き下ろしてくれました。主題歌のタイトルは、そのままズバリ「ドラえもん」! 間奏部分には、ママ&パパ世代には懐かしいメロディが使われています。その理由を星野さんが教えてくれました。
「間奏部分は、僕が子どもの頃に観ていたテレビアニメ「ぼくドラえもん」の主題歌のメロディーを入れています。僕より上の世代の人たちが想うドラえもん、僕と同じ世代の人たちが想うドラえもん、そして僕より若い世代の人たちや、いまの子どもたちが想うドラえもん。あのメロディーをまったく違うアレンジでオマージュすることで、あらゆる世代をつなげられる歌になったらいいなという気持ちで作りました」(星野源さん)
声優陣も超豪華!
誰がどのキャラを演じてる?
ゲスト声優としてキャラクターに声をあてているのは、大泉洋さん、長澤まさみさん、サバンナ高橋茂雄さん。誰がどのキャラクターを演じているか、それを探すのも映画を観る楽しみの一つですね。ちなみに、大泉さんがゲスト声優に選ばれたことを真っ先に報告したのは、6歳になる娘さんだったそうです。娘さんのためにがんばって演じたと、笑顔で語ってくれました。
本作の監督を務めた今井一暁さんには、同じアニメ業界で働く奥さまとの間に5歳の息子さんがいます。夫婦共働きで仕事と育児の両立に悩んだ体験が、映画に登場するあるキャラクターに投影されているといいます。働くママ&パパは、そんな点にもご注目ください。
最後にクイズを一つ。
「1,000人乗りの船に、999人乗ったら沈んでしまった。なぜナゾ?」
「のび太の宝島」には、こんな楽しいクイズがたくさん登場します。家族みんなで答えを考えてみてくださいね。正解は劇場で!
取材・文/尾関友詩
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