Q:便意がトラウマになり徒歩での登校を渋っています。
息子は小学校へ毎日楽しく通っているのですが、ある時から歩いて登校することを嫌がるようになりました。原因は登校中に2回ほど便意をもよおしたことです。最初は学校まで我慢できましたが、2度目は下着を少し汚してしまいました。
息子は歩いて学校へ行ったらまた便意をもよおすのではないかと不安なようです。今は父親である私が毎朝車で送っていますが、正直なところ、歩いて通ってもらいたいのです。この先、どうしたらよいでしょう。ちなみに、休日は学校と同じような距離を歩いて友だちに会いに行っています。(天然パーマさん)
A:出かける前に排便する習慣をつけましょう。
排泄が原因で徒歩での登校を渋るようになってしまった息子さんに対して、学校まで嫌になってほしくないという気持ちから、毎朝車で送ってあげていらっしゃる。これは素晴らしいアクションです。その結果として、息子さんは今も楽しく学校へ通えているのですからね。
お手紙に書かれているように、「歩いて学校に行くこと」と「便意」との関係性がマイナスなこととして結びついています。それならば次のステップとして、朝起きて家を出るまでの間に排便できるようにすることが大事です。そうすれば、通学途中でトイレに行きたくなることはなくなるはずです。
朝起きたばかりですと腸はまだ動いていません。そこで朝起きてすぐに白湯や麦茶などの水分をコップ1杯程度飲ませましょう。胃に水分が入ることで、腸は活発に動き出します。それから着替えて顔を洗い、朝食をとるようにします。
朝食後すぐに排便できればそのまま出かけられますが、排便までの時間がかかる場合は、前日は早めに寝かせ、朝起きる時間を早めてみましょう。
排便の時間が安定してきたところで、次のステップです。「最近は出かける前にトイレに行けているよね。それなら、歩いて行っても安心だね」などと、徒歩での登校を息子さんに促してみましょう。ただし、無理強いは禁物です。あくまで本人の意に任せましょう。
本人が「行く」と言ったとしても、最初のうちはお家の人がついていってあげると安心すると思います。何度か成功体験を積むことで、自信へとつながり、徒歩での登校もできるようになるでしょう。
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私がお答えしました
構成/天辰陽子
1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子ども達各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。