Q:息子が5月以降、時々おねしょをするようになってしまいました。
5月のGWを過ぎた頃から、長男が月に1、2回おねしょをするようになりました。最初は「疲れちゃって、トイレに起きられなかったんだね」と、長男も私も気にしていませんでした。けれど最近は、元気もありません。
「大きくなるまでには絶対にしないようになるよ」と励ます一方で、ひょっとしたら何かストレスを感じているのではないかと心配しています。
時期を遡ると、私の離婚と関係しているかもしれないと考えるようになりました。このまま様子を見てもよいでしょうか。(F・K さん)
A:記録して原因を突き止め、行動パターンを変えましょう。
小学生になって、おねしょをする子は、実は意外と多いのです。けれど、周囲にはなかなか言えない悩みでもありますよね。
このお子さんも、5月に入ってからということなので、ひょっとしたら4月からの学校生活で緊張した毎日を送っていて、5月の連休で疲れがどっと出てしまったのかもしれませんね。月に1~2回程度でしたら、様子を見るだけでよいと思います。
ただ、何が原因かは調べたほうがよいですね。まずは、おねしょをした日と曜日、前日の行動、食事などを記録しましょう。そして、そこから見えてくるおねしょの原因と思われる行動を変えていくのです。
例えば、サッカー教室に通っていたとして、その翌日に濡れているとしたら、その子の体力ではまだきついのかもしれません。あるいは、週末に家族で外食した翌日だとしたら、塩分の摂りすぎで、いつもより水分を多くとっていたことが原因かもしれません。
このように記録することで、おねしょの原因が特定できますね。原因を踏まえて行動パターンを変えることで、おねしょを予防できるようになるかもしれません。
小学1年生で、たまにする程度でしたら、おむつをはかせるほどではないでしょう。後始末は面倒だとは思いますが、できるだけさりげなく、ささっと片付ける感じで行いましょう。おねしょをしてしまっても、お母さんが「大丈夫よ」「これくらい大したことないよ」と言えるくらいの雰囲気でいることは、子どもに安心感を与えることにつながります。
この子のように、今までしていなかった子が急におねしょをしてしまったという場合は、必ず治ります。お母さんご自身も焦らず、大らかな気持ちでいてくださいね。心配なことがあれば、夜尿症の診察ができる小児科を受診しましょう。
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1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子ども達各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。
『小学一年生』2022年11月号別冊『HugKum』
イラスト/かまたいくよ 構成/天辰陽子