「セクシー田中さん」大ピンチをKY男“笙野”が救うも、田中さん大激怒?!恋の行方が見逃せない!【連載第4回】

世代もタイプも違う女子2人の友情や恋を描く木南晴夏主演ドラマ「セクシー田中さん」。 “四十肩”に見舞われた田中さんが大ピンチに陥った第4話。続く第5話ではKYな言動が続いていた笙野が、またまた意外な行動に出るようです!

男女の本音まる出しの台詞と新しい価値観に共感必至!

「セクシー田中さん」5話 ©日本テレビ

会社ではAIのごとく淡々と仕事をこなす地味なOL、でも夜になれば、ド派手メイクのベリーダンサー「Sali」に大変身するという「セクシー田中さん」(毎週日曜22:30~日本テレビ系で放送)。原作は芦原妃名子の人気コミックですが、男女ともに、日頃は口に出せない本音を代弁してくれたり、これまでになかった新しい価値観に気づかせてくれたりして、幅広い世代の共感を呼んでいるようです。

一見、とっつきにくそうなキャラクターである田中さん(木南晴夏)ですが、中身は実にピュアで、心がきれい。そんな田中さんが、同僚である朱里(生見愛瑠)をはじめ、周囲の人々の価値観をどんどん変えていきます。


それにしても、連ドラのヒロインが恋愛よりも“四十肩”に悩まされるという、あまりない展開に驚かされた第4話。「わかるわかる」とうなずいた世代の方も多かったと思いますが、そういうリアリティーあふれるドラマなので、田中さんたちと共に笑ったり、怒ったり、感動したりと大忙しです(笑)。

第5話の放送も楽しみですが、その前に、田中さんと少しずつ距離を縮めてきたKY男・笙野(毎熊克哉)の“名誉挽回戦”となった第4話を振り返っていきましょう。

手作り弁当を作って届ける笙野の“乙女感”にびっくり

「セクシー田中さん」4話 ©日本テレビ

ある日、田中さんの肩に衝撃的な痛みが! どうやら彼女は四十肩になってしまったようで、日常生活に支障をきたすだけではなく、今や生きがいとなったベリーダンスが踊れなくなってしまいました。これは一大事です!

田中さんはベリーダンスと出会ってからは「曲がった背筋を何度でも伸ばそう」と心に決め、常に物事を前向きに捉え、一歩ずつ前へと足を進めてきました。でも、そのベリーダンスを取りあげられてしまった田中さんは、すっかり闇落ち状態に。

「セクシー田中さん」4話 ©日本テレビ

朱里は田中さんを救おうと、いい病院を知っている進吾(川村壱馬)に連絡しようとしますが、一旦、吹っ切ったはずの気持ちが揺れるのではないかと躊躇します。でも、田中さんのために、進吾と再会。

そこで進吾に本音をぶつける朱里は、以前の彼女とは違っていました。進吾もそこは察したし、朱里にとって田中さんとの出会いがどれほど大きいものだったのかも彼女の表情から読み取ったはず。

©芦原妃名子/小学館

一方、田中さんが自分のことを好きだと誤解したままの笙野は、四十肩の田中さんを心配して、手作りの惣菜を手に、田中さんの自宅を訪れるという意外な行動に出ます!

田中さん&笙野、朱里&進吾という“恋愛未満”の2組ですが、進展したとは言い切れずとも、これまでとは少し形を変えた関係性になってきたようです。

「セクシー田中さん」4話 ©日本テレビ

これまで田中さんをおばさん呼ばわりし、「おばさんとは寝れない」「いい歳して。痛々しい」とか、言いたい邦題だった“暴言モンスター”の笙野。暴落し続けてきた“笙野株”ですが、その下げ幅が激しかった分、ここへ来てV字回復の兆しあり?という感じでしょうか?

©芦原妃名子/小学館

もともと節約のために自炊派だった笙野ですが、田中さんに届けた惣菜のクオリティーにおののきました(笑)。さらに田中さんに四十肩の名医を教えてくれるというファインプレーに思わず拍手!

©芦原妃名子/小学館

もちろん田中さんは素直に感謝しますが、意外にも笙野の方が、なんだかときめいてしまったようです。というか、自分がなぜそうなってしまったのかさえ、彼はまったくわかっていない様子。

さらに、田中さんの意中の相手が自分でないことを知った瞬間、ちょっと心がズキンとしたらしい。演じる毎熊さんのさじ加減も絶妙で、どんなにKY男でもなぜか憎めません。いや、それどころか、この回では、田中さんとヒロインのポジションが逆転していたような気がしました。

「セクシー田中さん」4話 ©日本テレビ

すなわち、田中さんのために、かいがいしく手料理を作って届ける笙野の姿は“乙女感”が満載です。もちろん田中さんも素顔は、うぶな乙女なのですが、ベリーダンスを知ってから、生き方にまったくぶれがないんです。凛としていて美しい。そう考えると、現在、絶賛“自分探し”真っ最中の朱里や、古風すぎて頭でっかちの笙野が、田中さんに惹かれる理由は、手に取るようにわかります。

やはり、よくある手垢のついた設定のドラマとは一線を画す「セクシー田中さん」。今回描かれたのは“四十肩”にまつわるプチ騒動でしたが、いろんな人間模様が豊かに描かれ、まったく中だるみがなく、面白く観ることができました。

第5話では、またまた笙野が余計なひと言をお見舞い!

「セクシー田中さん」5話 ©日本テレビ

次回の第5話では、どうやら笙野が、再び田中さんの恋心を踏みにじるような発言をしてしまいます。もちろん、例によってまったく悪気はないのだと思いますが、今度は田中さんが珍しくご立腹、となるようです。

田中さんから話を聞いた朱里は、当然、笙野に対して怒り爆発です。一方、笙野の友人にして理解者である小西(前田公輝)は、田中さんと連絡が取れないと落ち込む笙野に驚きつつも、正論で彼を論破します。


心にモヤモヤを抱えたまま、三好(安田顕)の店「Sabalan」へ向かった笙野。その後、これまた彼は、想定外の行動に出るようですが……!

それぞれの恋模様が、少しずつ動きだし、青春群像劇っぽいテイストが増してきた同ドラマ。まだまだカップル誕生への道は遠そうな気がしますが、そこにたやすく行かないところが、本作の醍醐味かと。次回の放送も楽しみですね!

文/山崎伸子

「セクシー田中さん」毎週日曜夜10時30分 日本テレビ系列で放送中!
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/tanakasan/
見逃し配信は日テレTADATverなどでご覧ください。

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