埼玉には、美しい自然や景色、おいしい特産物やグルメなど、魅力的なものがたくさんあります。どんなものがあるのか、これから埼玉の有名なものをたっぷり紹介していきます。
目次
埼玉の自然と景色~絶景スポットと自然の宝庫
まずは、埼玉にある自然豊かなスポットや絶景を紹介していきましょう。
長瀞渓谷(ながとろけいこく)
四季折々の美しい景観が魅力「長瀞渓谷」は、国の名勝天然記念物に指定されている景勝地です。畳を一面に敷きつめたように見える岩石段丘「岩畳」が見どころです。また、季節折々の渓谷美が楽しめるライン下りも人気があります。
秩父三大氷柱
秩父には「三十槌(みそつち)の氷柱」「尾ノ内百景氷柱」「あしがくぼの氷柱」の3つの氷柱があり、これらは「秩父三大氷柱」と呼ばれています。それぞれ独特な形を持ち、見る者を魅了します。
冬の時期に現れる巨大な氷のオブジェは幻想的な雰囲気。ライトアップも実施され、昼とはひと味違った風景を楽しむこともできます。
さきたま古墳群
行田市にある「さきたま古墳群」は、5世紀後半から7世紀はじめころまでに作られた9基の大型古墳が狭い範囲に群集しているスポットです。
全国でも屈指の規模の古墳群で、前方後円墳などを間近に見ることができます。また丸墓山古墳の桜は桜の名所としても有名で、春には多くの人で賑わいます。
妻沼聖天山(めぬましょうでんざん)
熊谷市にある「妻沼聖天山」は、日本三大聖天のひとつです。
境内の見どころは「歓喜院聖天堂」で、外壁一面に精緻な彫刻が施され、日光東照宮にも負けないきらびやかさと迫力があります。そのことから「埼玉の日光」とも呼ばれており、国宝にも指定されている建造物です。
産業と特産品~埼玉が誇る名産品
埼玉の特産品について見てみましょう。
農産物
農業がさかんなな埼玉県では、野菜の産出額は全国9位、花き類は全国6位を誇ります。なかでもさといもとパンジーは、産出額が全国1位。ねぎ、小松菜、かぶ、チューリップは全国2位となっています。
埼玉県産 野菜セット
産地直送、埼玉県深谷市産の新鮮野菜をお届けします。深谷ねぎと季節ごとに旬の野菜を厳選、3~4人家族にピッタリの量です。
水産物
埼玉では、ナマズやホンモロコの養殖がさかんです。休耕田を使って生産が行われています。
産業
埼玉県は工業がさかんな県です。また「中華麺」「ビスケット類、干菓子」「医薬品製剤」などの製造品の出荷額は、全国で1位となっています。
ご当地グルメ~埼玉の味覚を堪能しよう
埼玉のご当地グルメをチェックしていきましょう。
川の幸
埼玉には海がないため「海の幸」はありませんが、「川の幸」があります。それはうなぎやなまずです。
埼玉にはうなぎ料理のお店がたくさんあり、なかでも浦和はうなぎの蒲焼発祥の地といわれています。
また、なまずは吉川市でよく食べられています。江戸川と中川に囲まれた川のまちであることから、約400年前から川魚料理を食べていたのだそうです。なまずを使った料理には、天ぷらや煮付け、刺し身などがあります。
埼玉県産 うなぎ
利根川水域羽生の町で、代々守ってきた秘伝のたれは甘さ控えめであっさり味。井戸水を汲み上げ餌止めは必ず行い「刺きたて」「蒸したて」「焼きたて」にこだわることで、ふっくらとした香ばしい鰻に仕上がる自慢の逸品です。
山の幸
「うどん」と聞くと香川を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、実は埼玉はうどんの消費が全国2位。地域に根付いた特色のあるうどんがあり「うどん共和国」といわれています。
埼玉のうどんには、麺の幅が5cm以上もある「川幅うどん」、江戸時代から続く「加須うどん」、コシの強い麺をつけ麺スタイルでいただく「武蔵野うどん」などがあります。
そのほか、ふかしたジャガイモを天ぷらにし、甘めの味噌ダレをかけた秩父名物「みそポテト」や、おからをベースにしたコロッケのような行田名物「ゼリーフライ」なども人気です。
川幅うどん
通常の白い麺と、桜色が美しい麺の2種類の川幅うどんを合わせた紅白セットは、贈答用やちょっとした手土産にもおすすめです。幅の広~いうどんをお楽しみください。
スイーツ
埼玉三大銘菓といわれているのが「草加せんべい」「川越の芋菓」「五家宝」です。
草加せんべいは、農家の人たちが余ったお米を保存するために、団子状にした米を乾かして保存食を作っていたことが由来なのだそうです。米と醤油を使った堅焼きが一般的で、バリッとした食感が癖になります。
さつまいもの産地である川越には、さまざまなさつまいものお菓子があります。甘藷せんべいや甘藷納豆、甘藷あられ、スイートポテトなどがその例です。
もうひとつ、埼玉にある有名なスイーツが「五家宝」です。五家宝は熊谷の代表的な銘菓で、蒸したもち米を伸ばして乾燥させ、水飴や砂糖で棒状に固め、きな粉をまぶしたもの。このお菓子の名には「五穀は家の宝である」という祈りが込められています。
草加せんべい
煎餅の名産地、草加で生まれた熟練の味。伝統ある草加せんべいの詰め合わせです。 一枚一枚を丁寧に個包装しているから、お使いものにも最適です。
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埼玉の銘菓やお土産
埼玉の銘菓には、草加せんべいのほかにも、十万石ふくさや「十万石まんじゅう」、トミゼンフーヅ「彩果の宝石」などがあります。
お菓子以外のお土産には「狭山茶」「豚肉味噌漬け」「クラフトビール」も人気です。
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伝統と文化~埼玉独自の文化活動
次に、埼玉の伝統文化に注目してみましょう。
雛人形
埼玉県は雛人形の出荷額日本一です。経済産業省「2020年工業統計表」によると、出荷額は43.89億円で、全国シェアは断トツの49.3%となっています。
埼玉で雛人形づくりが発展した理由は、江戸時代に日光街道や中山道の宿場町として栄えたことや、桐などの材料に恵まれていたことなのだそうです。
埼玉で雛人形がつくられているおもな地域は4つあります。ふっくらとした丸顔で目が大きい「岩槻」、面長の顔に切れ長の目の「鴻巣」、形が大きくきらびやかな「越谷」、着付けが得意な「所沢」とそれぞれで特徴が異なります。
行田足袋(ぎょうだたび)
全国一の足袋生産を誇るのが行田市です。「行田足袋」の特徴は、生地に木綿を使い、こはぜは真鍮もしくはアルミ(または同等の素材)を用いること。そして履いたときの指の収まりがよくなるようにふくらみをつけながら立体的に縫製されることです。
足袋は和装文化に欠かせないアイテムですが、現在では日常使いできる足袋も生まれています。
大宮の盆栽
大宮区には「盆栽の聖地」と呼ばれる場所があります。それが「大宮盆栽村」です。
大宮盆栽村は1923年に起きた関東大震災をきっかけに、盆栽業者が東京からこの地に移り住んだことから生まれました。現在でも6つの盆栽園があり、国内外の愛好家から親しまれています。
スポーツやアクティビティ
埼玉では、さまざまなスポーツやアクティビティが楽しめます。冬と夏に分けてご紹介しましょう。
冬のスポーツやアクティビティ
埼玉には、イルミネーションが楽しめるスポットがたくさんあります。代表的なのは国営武蔵丘陵森林公園、ムーミンバレーパーク、東所沢公園内「武蔵野樹林パーク」、東武動物公園などです。キラキラとした光が見る者をやさしく包み込んでくれます。
またスケート場も多く、人気があります。有名なスケート場には「埼玉アイスアリーナ」「沼影公園アイススケート場」「上サ(かさ)・スケート場」などがあります。
夏のスポーツやアクティビティ
夏なら秩父や長瀞でカヤックやラフティングが楽しめます。またときがわ町ではキャンプを楽しんだり、パラグライダーに挑戦したりすることもできます。
埼玉出身の著名人・有名人
最後に埼玉出身の有名人をご紹介します。
渋沢栄一
深谷市出身の実業家。日本初の銀行を設立し、さまざまな会社設立に携わった人物です。2021年には大河ドラマ「青天を衝け」で、その生涯が描かれました。また2024年に発行される新一万円札の図柄にも選ばれています。
ハライチ
岩井勇気さんと澤部佑さんからなるお笑いコンビ。ふたりとも上尾市出身で、出身地の地名である「原市(はらいち)」をコンビ名にしています。
若田光一
さいたま市出身の宇宙飛行士。ISS第68次長期滞在ミッションを完了し、特別参与・宇宙飛行士任務を継続しています。また、さいたま市青少年宇宙科学館の名誉館長でもあります。
村岡桃佳
深谷市出身のチェアスキー、陸上競技選手。17歳のときに日本代表に初選出されてソチパラリンピックに出場し、大回転で5位入賞しました。平昌パラリンピックでは、大回転優勝を含む出場5種目すべてでメダルを獲得。北京パラリンピックでは、金メダル3個、銀メダル1個を獲得しています。また、東京2020パラリンピックでは陸上競技短距離に出場し6位入賞するなど、夏冬両オリンピックで活躍するアスリートです。
魅力たっぷりの埼玉に行こう!
埼玉は、都心からすぐに行けるのも大きな魅力のひとつです。この記事を参考に、埼玉にある絶景スポットやおいしいグルメなどを堪能してみてはいかがでしょうか。
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文・構成/HugKum編集部