サハラ砂漠に行ってきました!
GW10連休&改元!「令和」スタート!!
…いやあ、なんだかすごかったですねえ…。
改元がらみのあれこれをスペインからひっそりウォッチしてた私ですが、ある意味、今まででいちばん日本との距離を感じた日々でした。ハイな年越しみたいになってた日本のネットの盛り上がりに全くついていけなかったし、改元の実感もいまだゼロ。時代の変わり目に日本にいられる人がちょっと羨ましかったなあ…。
ところで連休といえば、こちらではGWの少し前、4月中旬に息子学校の春休みがありました。なぜ日本より遅めかというと、ヨーロッパでは聖週間&イースターにあわせた時期に春休みがあるのが一般的だから。
さてそんな春休みの後半、我が家が旅行に行ったのは、モロッコ!
実はスペインはヨーロッパでいちばんアフリカ大陸に近い国であり、モロッコはアフリカ大陸でいちばんヨーロッパに近い国なのです。なんとスペインの南端からモロッコの北端には、船でサクッと行けるほどの距離!(地図でぜひチェックを。その近さにビックリするよ〜)
そんなこともあり、大陸こそ違えど、スペインからモロッコはわりと行きやすい位置関係。今回は格安航空券直行便でピュンと飛び、マラケシュ2泊のあと、マラケシュ発のサハラ砂漠ツアーに2泊で参加してきました。ツアー参加にしたのは、さすがに砂漠に自力で行くのは厳しいから。
さて、人生初のサハラ砂漠。
結論から言うと……
最高だった!!
春ということもあり、灼熱地獄なんてこともなく心地よくポカポカ。すばらしい快晴で、風ひとつなかったから砂嵐もなし。まさか砂漠でこんなに穏やかな気持ちになるなんて予想外だったなあ…。まるで巨大なぬる湯のお風呂に入ってるみたいな不思議な癒され方でした。こんなかんじ。
↑砂漠と息子。裸足です。
↑ラクダ初体験。息子は夫と2人乗り。
(ガイドさんが撮ってくれた写真がうまくてビックリ!)
うちが参加したのは、marrakech desert trips という会社主催のマラケシュから砂漠に行って戻ってくる2泊3日の英語ツアー。交通費(ミニバス)、朝食夕食、宿泊費(1泊はホテル、1泊は砂漠キャンプ)、ラクダ体験、現地ガイドなどもついて、なんと1人1万円くらい。モロッコの物価が安いからとはいえ、これオトクすぎませんか…!!もちろん砂漠ツアーの値段はピンキリで、もっと高いのもたくさんあります。だからこの値段じゃ相当ハードだろな〜宿もボロだろな〜と覚悟して行ったら、砂漠キャンプは共同トイレ&シャワーつきだったし、想像よりはかなり快適でした。もっと長期ツアーで行けばよかったと思ったほどです。
で、久々にこういうツアーに参加して、あらためて気づいたのは、
「旅行中に英語ツアーに参加するって、子どものプチ留学体験としても、かなりアリじゃない?」
ということだったのです。
世界中から参加者がやってくる英語ツアー
今回、私たちが参加したのは15名くらいのツアー。参加費が安いツアーだからか、年齢層は若めで大学生から20代が多かったですが、言語が英語だけあって、国籍はかなりバラエティに富んでいました。
日本人の私たちファミリー、ノルウェー人カップル、アメリカ人カップル、イギリス人カップル、中国人女子2人、韓国人ひとり旅女子、インド系(国籍不明)ひとり旅男子、あとは白人の女子たち(国籍不明)数名。
ごはんタイムはテーブルがいっしょだし、砂漠でもいっしょに移動するし、けっこうメンバーとは喋る機会があった3日間。同じアジア仲間ということで、特に中国人と韓国人の女子たちとはいちばん喋りました。
聞けば、中国人女子ふたりは、1人はイギリスのケンブリッジ大学に留学中、1人はフランスの大学に留学中だとか。
そして韓国人女子は、現在、スペインのバレンシアに3カ月の語学留学中。
私たちがバルセロナに住んでいることを彼女に伝えたらすごく喜んで、それからしょっちゅうスペイン語で喋りかけられるように。たぶん絶賛スペイン語勉強中なのでスペイン語を使いたかったのだろうなあ。しかし、まさかモロッコで韓国人とスペイン語で会話することになろうとはね!!
アジア人メンバーからしてこんなかんじだったので、ツアー全体のメンバーの多様性はすごかった。大人の私にとっても、かなり面白いツアーでした。
しかも子どもが息子ひとりだったということもあるのか、メンバー皆が息子にフレンドリー。特に砂漠では息子が大はしゃぎで、足を取られて歩きにくい砂漠なのにガンガン先に歩いて行き、親の私たちよりも他のメンバーといっしょに行動していたくらい。もちろん、息子が英語喋れるからってのは大きいんだけど、もし喋れなかったとしても、いろんな国籍の人といっしょに旅して、いろんな国の英語を聞けるだけでも、子どもにとってもかなりいい経験になるよなあ、と思ったのです。
そもそも、海外旅行中に現地発ツアーを利用する場合、日本語ツアーが開催されてなくて英語ツアーしか選べないってことはよくあります。そして、英語ツアーのほうが日本語ツアーより安くてオトクなことも多いもの。だったらもっとポジティブにとらえて、「英語ツアーしかないから選んだ」ではなく「英語ツアーを積極的に選ぶ」はかなりアリだなーと思ったのです。
英語ツアーを「プチ留学」にする方法
↑ 親からこんなに離れたところでツアーメンバーと話してる息子。逞しくなったもんだな〜!
さてさて、英語ツアーを「プチ海外留学」的に利用すると考えると(余談ですが「プチ」って言い方があまり好きじゃないのだけど他にピッタリな言い方が思いつきませんでした。プチめ!くう!)、これは押さえておいたほうがいいというポイントがいくつかある気がします。かなり私の独断ですが、まずは、
(1)ツアー予約は英語のサイトから予約する
英語ツアーといっても、日本語のサイトから予約できる場合もよくあります。でもそれだと、参加者に日本人が増える可能性も高まってしまいます。いろんな国籍の人と旅したいなら、最初から英語で検索して英語サイトから予約するほうが、メンバーの国籍が広がるような気が経験上するのです。
「でも英語苦手…。英語で予約なんてムリ!!」
という人のために、まずは探し方。
「国名」「行きたい場所や体験の種類」などを英語でググれば、英語ツアーはこれでもかと出て来ます。たとえば今回みたいなマラケシュ発の砂漠ツアーだったら、検索ワードは「desert tour marrakesh english」とか。あとは、日本人の旅行体験談ブログで「ここのツアーよかった!」と紹介されてた会社が英語サイトだったら、そこから予約するのも安心感あってオススメです。(今回も結局、そのテで探したツアーで行きました。世界中を旅してこまめに発信してくれてる日本人旅人のみなさんブラボー!ありがとう!!)
さらにツアーの内容検討と予約の仕方ですが、なんたって、21世紀を生きる我々には翻訳サイト&アプリがついている!!多少難しい文章や長文が出てきても、英語なら大事なポイントくらいは誤訳なく訳してくれるもの。なんとかなるなるなるなる!(私なんて、海外住んで、語学が上達するよりも翻訳アプリの使い方のが上達したんじゃないかってくらいだよあははははははは!←コラ)
あとは、安全性を重視して、そのツアーの口コミもさらに検索するなどするとよりベストです。
(2)不安なら短時間の体験やツアーから挑戦する
「いやいや、予約はクリアしたって、実際のツアーではどうするの!?不安!」
という方もいるかもしれません。うん、その気持ちもわかるわかる!
確かに現地では最低限の英会話力は必要ですが、逆に言うと、最低限さえあればなんとかなるものです(自慢じゃないけど私の英語も最低限だ!えへん!)。集合時間と集合場所とか大事な内容だけ、翻訳アプリやジェスチャーなどを駆使して頑張って確認すればいいのです。それに、子どもに英語力を身につけさせたいと考えるなら、まずは親から頑張る!はやっぱり基本(反省と自戒を込めて言うと、自分もできないことを子どもにだけ頑張らせようとすると、まず失敗するのよね〜。スキルの高さはともかく、頑張ろうという姿勢を見せるのは大事)。
さらにメンバーとの交流ですが、旅の非日常空間では、参加メンバー同士の気持ちはなんとなく通じあうものです。そんなに言葉を駆使しなくても、いっしょに楽しむことはできます。
まあそうは言っても語学力が低いと、親子共に苦労したり、通じなくて悔しい思いをしたりすることも絶対にあるとは思いますが、それこそが「留学」の大事な要素だから、それはそれでむしろOKなのです。親子で英語を頑張るモチベーションになるかもだし!(なんつって、留学経験ないくせに偉そうに言ってみた)
でもいきなり泊まりで英語ツアーは怖い!という人は、数時間の体験とか、半日のバスツアーとか、そういうのから参加するといいかもしれません。
(3)airbnbの体験からツアーを探すのもアリ
英語サイトから予約したほうがいいよ、と言いましたが、通称エアビーで知られる「airbnb」なら、日本語で予約もできるけど、場所と内容によってはアリだと思います。エアビー、宿泊予約として有名ですが、体験やツアーもかなりたくさんあり、ホストが現地在住のファミリーだったりすると、その家族とのふれあいだけで十分楽しめることもあると思うからです。ホストの情報もかなりしっかり掲載されてるので安心。
私もエアビーの体験を何度か利用したことがあります。現地在住のコネがある人と行かないと楽しめないかも!?というようなスペインの某祭り体験ツアーでも利用しました。内容充実、メンバーの国籍もいろいろで楽しかったです。(ただし、エアビーの体験はわりと割高なの多い気がするけど…)。
ツアーのあとも世界とつながるかも?
砂漠ツアーではメンバー全員で写真を撮ったりしたので、旅の最後にはwhatsapp(LINEみたいなアプリ)でつながって、ツアー後に写真を送り合ったりしました。そのメッセージの中には、「◯◯(住んでいる都市)に旅行に来るときはぜひ連絡して!」とか「自分のインスタやFaceboookアカウント名はこれだよ!よかったらフォローしてね」なんてのも。そう、こういうツアー参加では、その後もつながることだってあるのです。今回は、息子の写真や動画もメンバーがいっぱい撮って送ってくれました。
というわけで、最後に、そのメンバーから送られてきた写真を1枚紹介。砂漠ツアーのあともモロッコ旅を続けていたメンバーからの写真です。
ヤ………ギ…………!?
まるで合成みたいですが、本当の写真だそう。
わはは、謎すぎるよ、モロッコ!!!!
でもとにかく、親子でいろんな意味で楽しい砂漠ツアーだったのでした。
ちなみにモロッコ、郷土料理のタジンはおいしいし、なぜか観光客向けの店にはたいていピザがあるし(元フランス植民地でパン文化があるから?イタリアも意外と近いから?串焼き肉のために釜焼きを使うから??しかもそのピザがけっこうおいしい)、意外にも食事的にも子連れ旅向けでした。
さーて、次回はまたバルセロナライフの話に戻ります〜!
ハラユキ
イラストレーター&コミックエッセイスト。夫の駐在赴任により、2017年6月よりスペイン・バルセロナ在住。雑誌やWEBなどでイラストやマンガを描いたり、コミックエッセイ書籍を出版。「東京くらし防災」(東京都)のイラストも担当。スペインに住んでからは、「世界の家族の家事育児分担事情から知る、つかれない家族を作るヒント」や現地ごはん情報なども発信中。おいしいごはんと宴会と祭りとお風呂屋さんが大好き。6歳男児の母。家族をテーマにしたオンラインサロン「バル・ハラユキ」も主宰中。Twitterでは日々の生活や考えたこと、instagramでは主に食いしん坊メモを英語とスペイン語つきで発信中。
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