目次
そもそもおでんはどのくらい日持ちする?
一気にたくさん作れて、作り置きにも便利なおでん。次の日は、具材に味が染みてより美味しく感じますよね。そのため翌日以降にも食べるという方も多いのでは?
そんなおでんの保存方法は、常温・冷蔵・冷凍、すべてOK。しかし、それぞれ保存期間は異なります。まずは、保存方法別にどのくらい日持ちするのかチェックしていきましょう。
常温保存
気温の低い冬の時期は常温保存もOK。2~3日保存することが可能です。しかし、夏の気温が高い時期の常温保存はおすすめしません。翌日には傷んでいる可能性もあります。また暖房などの使用で部屋の温度が高くなっている場合も、傷みやすくなるため、気温の低い部屋や廊下などに移す、もしくは冷蔵庫に入れるほうが良いでしょう。
冷蔵保存
余ったおでんを冷蔵保存した場合、2~5日日持ちさせることができます。その際、密閉できる保存容器に移して保存するのがおすすめです。
冷凍保存
いちばん長く保存することができるのが冷凍保存です。冷凍保存期間は具材によっても変わってきますが、約3週間保存することができます。また、おでんの具には冷凍には不向きなものもあるため、注意が必要です。
おでんの具材で日持ちしにくいものもある
おでんの具によっても日持ちするもの、日持ちしにくいものがあります。
・日持ちしにくい具材… 卵・じゃがいも・豆腐
・2~3日で食べたいもの… 牛すじ、大根
・比較的日持ちする具材… こんにゃく、はんぺんやちくわなどの練りもの
日持ちしにくいものは、当日か翌日には食べるようにすると良いでしょう。また、日持ちしにくいものは避けて、比較的日持ちする具材を保存するのがおすすめです。また、冷凍保存に不向きな食材については後述します。
おでんの常温保存方法
おでんは気温の低い冬の時期なら常温保存もOKですが、気温が高くなると常温保存はおすすめできません。また、おでんを常温保存する際、日持ちさせるコツがあります。常温保存のコツ、保存方法などをチェックしていきましょう。
日持ちさせるコツ
・味付けは濃い目にする
塩分や砂糖を使うことによって、食材に含まれる水分を排出され、傷みの原因となる微生物の繁殖を抑えることができます。火を入れ直す際に、水や出汁で味を調整すると良いでしょう。
・室温は10度以下での保存が理想
冬の時期でも暖房器具などで部屋の温度が上がります。直射日光が当たる場所などは避けて、なるべく10度以下の部屋で保存するのがおすすめです。
・1日に1~2回火を入れる
1日に1~2回、おでんに火を入れることで、日持ちしやすくなります。そのため、鍋が煮立ってから7~10分間は煮るようにしましょう。具材の中までしっかりと火を通すことで、食中毒の原因になる菌や微生物を死滅させることができます。
・常温保存方法
1、鍋の蓋を開けて粗熱をとります。氷水などで一気に冷やすと、雑菌の繁殖を抑えられます。
2、部屋の温度が低いところ、直射日光が当たらない場所を選び、鍋に蓋をして保存します。
おでんを冷蔵保存するコツや方法
春や夏など、気温が高い時期、作ったおでんは冷蔵保存がおすすめです。
上手に冷蔵保存するコツは?
できあがったおでんをすぐに冷蔵庫に入れずに、冷やすのがポイントです。熱い鍋のまま入れると、冷蔵庫内の他の食材が傷んでしまったり、鍋の中に結露ができて傷みやすくなります。そのため、おでんが完成したら、冷蔵保存する分だけ小分けして、鍋もしくは保存容器に入れ、氷水などで冷やしてから保存するのがおすすめです。
冷蔵保存方法
1、おでんは冷蔵保存する分量に小分けします。
2、氷水に当てて一気に温度を下げて、冷蔵保存します。
おでんを冷凍保存するコツや方法
おでんを長く保存したい場合は冷凍保存がおすすめです。冷凍保存のコツ、冷凍に不向きな具材、冷凍方法をチェックしていきましょう。
冷凍保存のコツ
おでんを美味しく冷凍保存するコツは、粗熱をとる、具材と出汁を分ける、冷凍に不向きな食材を避けることです。
冷凍に不向きな具材
冷凍に不向きなおでんの具材は、卵、こんにゃく、じゃがいも、大根、豆腐です。食感が大きく変わってしまいます。反対に冷凍しても食感や味などが変わらないものは、ちくわやはんぺんなどの練りもの、もち巾着、牛すじなどです。
冷凍保存方法
1、おでんの熱を氷水などで冷やします。
2、冷凍する分のおでんを具材と出汁に分けます。
3、それぞれフリーザーバッグなどの保存容器に入れて冷凍保存します。
解凍方法
食べる前日に冷蔵庫へ移して冷蔵解凍し、鍋に入れて加熱して食べることができます。
おでんが傷んでいるかチェックする方法
保存可能な期間であっても、何らかの理由で腐敗してる場合もあります。食べる前は必ず傷んでいないか、チェックするほうが安心です。
1、見た目をチェック
まずは具材の色が変わっていないか、表面に膜が張っていたり、気泡が出ているもの、ヌメリがある場合は傷んでいる可能性があります。そのような場合は食べないほうが良いでしょう。
2、匂いをチェック
酸っぱい匂いがしたり、明らかに腐っているような匂いがしたら、食べないほうが良いでしょう。
3、味が変
見た目や匂いに気づかなくても、口に入れたとき、変な味がしたり、舌がピリッとする場合も傷んでいる可能性があります。そんなときは、しっかり火を入れた後でも食べるのは控えたほうが良いでしょう。
おでんのリメイクレシピ
おでんのリメイクレシピの紹介です。余ったおでんはチヂミにしたり、おでんのじゃがいもと卵でポテサラにするのはいかがですか?
余ったおでんチヂミ
【材料(2人分)】
・お好みのおでんの具… 150~300g
・おでんの出汁… 100cc
・片栗粉… 20g
・薄力粉… 60g
・ごま油… 大さじ1
【作り方】
1、おでんの具を細かく切ります。
2、ボウルに片栗粉、薄力粉、おでんの出汁を入れ、混ぜます。
3、2に細かく切ったおでんを入れ混ぜ合わせます。
4、フライパンにごま油を入れ、3を入れ、焼き色がつくまで中火で焼きます。
5、裏返して、両面に焼き色がついたら完成です。
おでんのじゃがいもと卵でポテサラ
【材料】
・おでんのじゃがいも… 2~3個
・おでんの卵… 1個
・マヨネーズ… 大さじ2
・塩… 少々
・七味唐辛子や青のり、鰹節… お好みで
【作り方】
1、おでんのじゃがいも、卵は汁気をきります。
2、ボウルに1を入れ、フォークなどで潰したら、マヨネーズで和えて完成。
おでんは賢く保存して長く楽しむ
おでんは常温・冷蔵・冷凍保存すべてOKです。しかし常温保存については、気温が高くなるとおすすめしません。また具材によって日持ちする期間も異なります。日持ちしにくいものは、なるべくその日に食べるか、早い目に食べるのがおすすめです。
比較的日持ちする具材は上手に保存して、美味しいおでんを長く楽しんでみてください。
こちらの記事もおすすめ
構成・文・写真(一部を除く)/松田慶子(京都メディアライン)