洗濯ものの回収の申し込みはLINEだけで完結!
「洗濯のアライさん」は、オリジナルの洗濯プログラムを開発し、消毒→洗濯→仕上げ→乾燥→畳みという洗濯の工程を当日朝の回収、夜に配送まで行うサービスです。
既存の洗濯サービスの多くが返却までに短くで2日、長いものでは1週間かかるのですが、「選択のアライさん」は朝は7時から10時、夜は19時から22時までの間に届けてくれ、ユーザー側とすればすごく助かります。さらに、作業してくれるのがクリーニングのトップブランドの白洋舎なのですから、信頼度は半端ないです。
利用方法は、LINEの専用アカウントから発注するスマートフォン完結型。まずはLINEで集荷時間を指定し、午前10時までに回収。白洋舍監修の洗濯プログラムにて、洗濯・乾燥を行い、当日の午後7~10時には洗濯物を自宅まで届けてくれます。
このときに、「洗濯を畳むのが面倒」といったニーズにも応え、畳んだ状態で届けてくれるので、あとはクローゼットなどいつもの場所に戻すだけ。
1回の利用ごとにお願いできるのは、指定の洗濯バッグに入るだけの量。洗濯バッグの容量は35リットル入りで、ベッドのシーツなど、自宅での洗濯が大変な大物も対応可能です。
家事労働のアウトソーシングは、海外では根付いている選択肢
「洗濯のアライさん」は、住友商事の社内起業制度「0→1(ゼロワン)チャレンジ2022」から生まれたビジネスアイデアで、そのきっかけは、海外駐在勤務を経験した社員が現地で知った諸外国の家事事情でした。
海外では、当たり前のように、洗濯をはじめとする家事をアウトソースする文化が根付いていました。その空いた時間で家族との時間や自由に使える時間を増やし、家庭生活におけるストレスを減らすことが一般的になっています。確かに、筆者がデンマークの2人の子どもがいるワーキングママを取材した際に、家事代行サービスを使っていると聞いたことがあります。
一方で、日本国内では、有償・無償(家事含む)労働時間は過去20年間で1日当たり平均1.0時間増加。家事のサービスは日本でもありますが、住友商事が調べたところによると、まだその利用はアメリカの市場規模に比べるとわずか5%以下に留まっています。
ではなぜ家事をアウトソースできないのかというと、それを阻む「他人を家のなかに入れる抵抗感」や「家事を他人に任せるのは手抜きではないのか?」という罪悪感が大きいようです。
でも、洗濯という工程を考えると、45分〜1時間程度の洗う/干す/畳むにかかる時間が削減できるのです。洗濯機を回している間は別のことができるとはいえ、大きなロスです。この洗濯代行であれば、他人を自宅にいれることなく、ドア前での完結型でサービスが受けられます。
週1回の定期プランで2,980円! 展開エリアは今後拡大予定
利用料は、週1回利用の定期プランで1回2,980円、都度指定するスポットプランが1回3,500円、羽毛布団プラン1回3,500円(いずれも税込)です。このサービスではクリーニングの依頼も一緒にできます。
2024年7月のサービス開始時点の展開エリアは、東京都渋谷区、新宿区、世田谷区のみですが、今後拡大の予定です。
自分の体調や仕事の状況に応じて時間をうまく使うために、時には家事代行に頼ってみる。どんどん家事代行サービスが普及してくれると、もっと利用しやすいムードになるはず。いざというときに使えるサービス、覚えておきたいですね。
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取材・文/北本祐子