宇宙飛行士・野口聡一さんが小学生の質問に真剣回答!「宇宙人はいるの?」「愛犬も火星に行ける?」大人も知らない意外な事実がたくさん

レゴランド®・ディスカバリー・センター東京(東京都港区台場)では、宇宙をテーマにしたイベント『宇宙レスキューミッション-迷子の宇宙人を助けだそう-』を開催中。イベントの開催を記念して、宇宙飛行士の野口聡一さんの講演が行われました。小学生の子どもたちからの「宇宙人はいるの?」「愛犬も火星に行ける?」の質問に、野口さんは何と答えたのでしょう。

現在開催中の『宇宙レスキューミッション-迷子の宇宙人を助けだそう-』にちなみ、講演に参加した小学生から野口さんへ宇宙に関する質問をしました。子どもだからこそ出てきた素直な質問と、その答えは意外な事実を知ることもできて大人も必見です!

向かって右側はレゴ®ブロックだけで作った野口さんの肖像。2~3000ピースが使われています。

小学生からの質問【1】「宇宙に行ってどういう気持ちになりましたか?」

野口さん地球がとっても綺麗に見えたので、逆に宇宙に行ったからこそ自分たちが普段住んでいる地球を大事にしないといけないなと思いました。地球はね、本当はとっても綺麗なんです。

地球環境が変わってるとか、温度が上がってるとか、大人たちは心配してるんですけど、今は本当に綺麗なので、この美しい地球を今のように、美しいままでいてほしいなとそういう気持ちになりました」

小学生からの質問【2】「ISS(国際宇宙ステーション)では宇宙食のゴミはどうしてるんですか?」

野口さん食べた後の宇宙食のパッケージは全部焼却します。僕たちが使った宇宙食のラップとか包装紙とか、カレーのパッケージみたいなのは、全部燃えるごみとしてのゴミ箱があって、それが地球に戻る途中に大気圏の熱で完全に燃えるんですね。(大気圏の熱は)3000℃になるので、本当に灰も残らない、きれいに燃えます。

将来的にはサステナビリティとか持続可能っていうのがあるので、宇宙食のゴミをできるだけ減らすよう、今一生懸命研究しています。いい質問ですね」

小学生からの質問【3】「あと何年後に人が火星に行けると思いますか?犬も宇宙に行けますか?」

野口さん「実はNASAも一生懸命計画を立てていまして。アメリカの会社、スペースX社(野口さんが三度目の宇宙飛行の際に乗った宇宙船を作った会社)は火星に行くためのロケットの準備をしてます5年先になるか10年先になるか、20年か。それはわかんないですけど、それに向けた準備っていうのはしてます。

宇宙の歴史を紐解いてみると、人間より先に犬が宇宙に行ってるんですね。人間が初めて宇宙に行ったのは、1961年に旧ソビエト連邦(現在のロシア)のガガーリンさん。その3、4年前、ちょっと言い方はよくないですけど、人間が行く前に、まずは高等な動物で試しに行ってみようっていうことで、ちゃんと犬用の宇宙服と犬用の宇宙船を作って、打ち上げて、無事に帰ってきた。そういう意味で犬は宇宙に行っています。ちなみに猿も行ってます。

ご質問は自分の家の犬が行けるかだよね、生物としての犬は問題なく行けるんだけど、自分が行くときにワンちゃんを連れていけるかっていうのは、 ちょっと船長と相談させてください(笑)。」

小学生からの質問【4】「宇宙人はいると思いますか?」

野口さん「僕は、宇宙はとても広いので必ず宇宙人はいると思う。逆にいないと思う方がおかしいぐらい。でも、それと同じくらい確かな言い方として、少なくとも僕が生きてる間に宇宙人と会うことはないだろうな。だけど、会わないからと言っていないというわけじゃないんだから。どっかにはいると僕は思います」

イベントで披露されたレゴ®︎ブロックで作ったロケット。野口さんをイメージしたミニフィギュアも搭乗しています。どこにいるかわかりますか?

野口さんが思う宇宙の魅力とは!? 宇宙に行くために子どもたちが今できることは

イベントでは司会者からの質問にもたくさん答えていた野口さん。その解答は宇宙について、宇宙船について理解が深まるだけでなく、パパママにとって子育ての参考になりそうな言葉も。

質問:子どもたちに伝えたい宇宙の魅力とはなんでしょう?

野口さん「宇宙に行くことで人類がどこまでいけるとか。あるいは普段住んでいる地上での生活がもっと豊かになるとか、いろんな可能性が宇宙で広がっていくっていうのが1番の魅力かなと思います」

 質問:宇宙で楽しかったことや大変だったことは?

野口さん僕は元々物を作るのが好きなんですよ。それまでなかったものを作り出すっていうのが好きだったので。宇宙飛行士のお仕事で言うと、例えば船外活動って、宇宙服を着て宇宙船の外に出て仕事をすることがあるんですけど、それはだいたい何かを作ってるか直してるかなので、真空の宇宙で浮かびながら物を作っていくっていうのが1番面白くて、同時に大変だったかなと思います」

質問:今回のイベントではオリジナルの宇宙船を作る体験がありますが、スペースシャトルってどんなところでしょうか。

野口さん僕は1回乗りましたけども、宇宙船であり、実験室でもあり、僕たち宇宙飛行士が3週間ご飯を食べて、寝て、遊ぶための施設、宇宙ホテルにもなる。そういう意味ではいろんなことに使える素晴らしい空間だったなと思いますね」

質問:宇宙に行くために子どもたちが今できることは何だと思いますか?

野口さん1番大事なのはお父さんお母さんの言うことを聞くこと。冗談はさておき(笑)、宇宙だけじゃなくていろんなことに興味を持つ。宇宙飛行士であれば、科学、サイエンスのことを興味を持つってのはすごく大事だと思いますし。自分たちが今興味あることをちゃんと探していく。

あとはチームワークっていうんですかね、自分1人じゃなくてみんなで一緒になって何かを作り出すっていう経験を大事にするといいかなと思います」

3回の宇宙飛行に成功するなどさまざまな経験があるからこそ、宇宙について感じたこと・知っていることを子どもたちに惜しみなく教えてくれた野口さん。特に宇宙食のゴミについての回答は、知らない方も多かったのではないでしょうか。

夏休みにおすすめ!『宇宙レスキューミッション』は子どもが喜ぶ仕かけがたくさん

レゴ®らしい色使いがわくわくする入口。

野口さんの講演が行われた、レゴランド®・ディスカバリー・センター東京で開催中の『宇宙レスキューミッション-迷子の宇宙人を助けだそう-』は、レゴ®︎ブロックの世界観のなかで宇宙を楽しく学べるコンテンツが大充実しています。4つのミッションエリアには、宇宙飛行士・野口聡一さんからの子どもたちへのメッセージが展示されてるほか、講演会の映像も館内で流れています。イベント期間中は野口さんのスペシャルコンテンツも楽しめます。

お子さんにとって、宇宙について考えるいい機会に。ミッションを全てクリアするとショップでステッカーがもらえますよ。

実際に小学校3年生の息子が体験!

ミニランドエリアでは、レゴ®︎ブロックで作られた東京の街並みに大興奮の息子。どの建物も充実に再現されていて大人も感動します。
エイリアン発見! ぜひ会場で探してみてくださいね。

4つあるミッションのうち、今回は2つのミッションにトライ。ミニランドエリアで楽しめる、ミッション1の『迷子のエイリアンを見つけよう』では、早々にエイリアンを見つけることに成功!

息子がなにより楽しんでいたのが7階イベントエリアで行われていた、ミッション2『宇宙人ビルド』。レゴ®︎ブロックを使って、自由に宇宙人を作ります。「こうしなきゃダメ!」がないので、思うように作ってOK。迷った際は、スタッフからアドバイスももらえます。

宇宙人作りに必要なブロックを探しています。
大人の目線ではかなり独特な宇宙人が完成しました。本人はとってもお気に入りの様子。完成した宇宙人は持ち帰ることができるので、自宅でも飾っています。

ミッションはほかに、『宇宙船をつくろう』、『夜空にあるものをつくろう』があります。

館内にはこんな風に豆知識が学べる展示も。見どころが多く、1日中楽しめます。

宇宙に興味がある子どもやレゴ好きはもちろんのこと、そうでなくても訪れた子どもの好奇心を刺激してくれること間違いなし。夏休み中にお出かけしてみてはいかがでしょうか。

こちらの記事もおすすめ

日本の子どもたちの7割以上が「宇宙」に興味あり!【レゴ®】の宇宙をテーマにしたラインアップが熱い!!
レゴグループが子どもたちに宇宙に関する調査を実施! レゴグループが17の国と地域の4~14歳の子どもたちと親を対象に宇宙に関する調査を実施...

イベント「宇宙レスキューミッション-迷子の宇宙人を助けだそう-」
期間:2024年7月13日(土)から9月1日(日)
場所:レゴランド®・ディスカバリー・センター
詳細は公式サイトにてご確認ください→【公式】レゴランド®・ディスカバリー・センター東京 (legolanddiscoverycenter.com)

取材・文/長南真理恵

編集部おすすめ

関連記事