恐竜学検定への道 ~受験勉強の記録~
今回の恐竜学検定は、息子が「中級を受験したい」と決めたのがきっかけでした。私自身「趣味の受験」は初めてで、どのように取り組むのか見守るつもりでスタートしました。
普段から寝る前に、一緒に読む本を持ってくる習慣がある息子は、時々検定のテキストを持ってきて「これを読んで、問題を出して」と頼んでくるようになりました。
また、お出かけの際に電車の中でテキストを開き、「問題出して」と言ってきたり。夏に開催された「巨大恐竜展」へクラスの恐竜仲間と出かけた際には、移動中の電車内で問題を出し合って遊ぶ姿もありました。
ただし、机に向かって勉強するというスタイルではなく、彼の「楽しい」形での学びが中心でした。気が向いた時に図鑑のDVDを観たり、寝転びながら図鑑を眺める中で、「この恐竜、知らなかった!」とか「この名前はギリシャ神話の神様の名前と一緒だね!(息子は神話も大好き)」と新しい発見を共有してくれることもあり、私も自然と巻き込まれていくような感覚でした。
息子が楽しみながら知識を深めていく様子を見て、合格を目指すこと以上に、恐竜への興味が彼の中でさらに育っていくプロセスそのものが、この受験の大きな収穫だったと感じています。
当日の会場の様子 ~熱気あふれる会場~
検定当日、東京会場となった日本大学法学部には、約1,500人もの受験生が集まりました。会場に近づくにつれ、同じように恐竜柄の服を着た子どもと手を繋ぐ親御さんも多く、「おたくもですね」と話しかけたくなる気持ちをそっと胸にしまいました(笑)。
事前には、小さい子を連れた家族や男性が多いだろうと予想していましたが、会場には若い女性の姿も目立ち、予想以上に幅広い層が参加していました。また、オシャレな恐竜柄のシャツやバッグ、アクセサリーを身につけている方々も見受けられ、思わず笑顔になってしまうひとときでした。
会場全体の熱気と多様な参加者層を見て、恐竜というテーマがこれほど幅広い人々を惹きつけるものなのだとあらためて実感しました。
息子の様子 ~初めてのマークシート試験を見守りながら~
前日、息子は父親と一緒にテキストを一通り見直し、間違えた数問をしっかり覚え直したとのこと。当日は緊張する様子もなく、会場で楽しそうにきょろきょろと辺りを見回していました。その姿に、私も少し肩の力が抜けました。
これまで漢字検定を受けたことはあった息子ですが、マークシート方式の試験は初めて。私はそのサポートとして「見守り受験」を選びました。見守り受験は、他の受験者とは別の教室で、付き添い者と一緒に受験できます。受験中も小声でやりとりが可能で、親子で落ち着いて臨める環境でした。
私が隣にいる安心感もあったのか、息子は終始落ち着いた様子で、「受験番号をマークする方法」や「マークシートと問題用紙が別々になっていること」などをその場で説明してやることができました。
試験中は、息子が問題用紙に答えを丸付けし、それを私がマークシートに転記してやる、というスタイルで進めました。息子が1問1問真剣に回答するのを見守っていると、途中ふと顔を上げて私ににっこり笑ったことがありました。思わず小声で「なに?」と聞くと、「ママ、楽しいね」と。思わず笑ってしまい、心からこの試験の時間を楽しむことができました。恐竜への知識を競う試験である以上に、この日は息子と一緒に過ごす特別な時間になったように感じます。
試験内容について ~親子で挑んだ恐竜の知識~
恐竜学検定の試験内容は、テキストに忠実な問題もあれば、実はひっかけ、というような意外性のある問題も含まれていました。
息子からは事前に「僕が恐竜全般の知識を担当するから、ママは余計なことを言って惑わせないでね!」と言われていたので(笑)、そのスタンスで臨むことにしました。
息子の相手をしている中で気づいたのは、彼が年代や体長に関する問題を少し苦手としていることでした。確かに、小学2年生にとって数千万年というスケールや、何十メートルという大きさのイメージをつかむのは、難しいものです。
それでも、全体的にはしっかり取り組み、回答できていたので、合格ラインである70点はクリアしていたのではないかと思います。
私自身、今回の受験を通じて、学校のテストとは異なる「資格試験」という形式に触れることの意義を再認識しました。資格試験では、すべてを完璧に覚える必要はなく、合格ラインを満たすために必要なポイントを押さえる勉強の仕方も求められます。そのような「合格を目指した学び」の感覚も息子が掴むことができたなら、この試験に挑戦した意義は十分にあったと感じています。
恐竜の知識を学ぶ楽しさと、試験という形で挑戦する喜び。息子にとってこの試験がその両方を味わえる良い経験になったのではないでしょうか。
受験者のリアルな感想!恐竜学検定の魅力に迫る
会場では、ほかの親子にもインタビューを行いました。
年中のお子さんと見守り受験をした親御さん
「受験に年齢制限がないのを知り、挑戦を決めました。息子は恐竜のことは詳しく、クイズ本などもよく答えられるので、カタカナや漢字をサポートし、アシストしてあげられたらと思いました。初めての検定でしたが、問題形式も試験時間もちょうど良かったです。親子で一緒に挑戦できる点が魅力的でした」
小学5年生の男の子と親御さん
「出かける時の移動中の電車の中などで、お父さんやお母さんに問題を出してもらいながら勉強しました。試験は難しい部分もありましたが、知らなかった恐竜を知る良い機会になりました!」
恐竜学検定の魅力 ~子どもの興味を応援し、親子で楽しむ試験~
恐竜学検定は、子どもの興味を深めながら、親子で楽しく学べる試験です。見守り受験では、親子が一緒に試験を受けることが可能で、親御さんがサポートする姿は微笑ましい光景でした。インタビューでも、「試験時間や難易度が子どもにちょうど良かった」「知らない恐竜を知るきっかけになった」という声が多く、試験を通じて恐竜への興味がさらに深まった様子が伺えました。
見守り受験に合格すると、親子の名前が並んだ合格証を受け取れます。親子で挑戦した記念にもなりますね。
親子で共通のテーマに取り組むことで、家族の絆を深められるのも大きな魅力。恐竜好きなお子さんがいるご家庭では、子どもの興味を応援する素晴らしい機会となるでしょう。合否の発表は12月下旬です。嬉しい結果になることを親子で楽しみに待ちたいと思います!
* * *
恐竜学検定の最新情報が気になる方は、以下のフォームにご回答ください。次回の「恐竜学検定」開催案内がメールで通知されるようです。
▼恐竜学検定公式サイトはこちら
https://bit.ly/kentei-dinosaurs_hugkum02
こちらの記事もおすすめ
<ホウボウ・プロフィール>
7歳息子、4歳娘の母親です。コロナ禍の子育てを通して、当たり前だった「体験ができること」の大切さとありがたみ、そして「子どもの興味のきっかけは心動く体験だ」と強く感じました。そこで、生き物の中でもとくに恐竜・古生物を愛する長男をきっかけに、「全国の恐竜イベントを探せる恐竜メディア」探究舎https://hnmamablog.com/を制作、運営中。2022年8月、月間19万pv超達成。Instagramフォロワー1万人。