【夏休みの家族時間どう過ごす?】子どもも大人も真剣に楽しめる「九九」「面積」「色を混ぜる」を学べるカードゲーム

夏休みはお子さんにとって自由時間がいっぱい!でも、保護者としては少しでも勉強をして欲しいところ。そこで、勉強の知識を使って遊ぶこんなゲームはいかがですか? 今回は実際に筆者、夫と小学校4年生の娘の3人で実際にやってみました。

九九ジャン

九九ジャンの箱と中身

どんなゲーム?

小学校2年生で習う算数の単元「九九」。その九九を使って楽しんで遊べるのが「九九ジャン」です。対象年齢6歳以上、2〜4名で楽しめるゲームです。

九九に出てくる数字のうち、同じ段(3の段、7の段など)の数字のカードを早く5枚集めたプレイヤーが勝ちです。例えば18は2×9なので、2の段の数字ですが、20は2の倍数でも2の段の九九には出てきませんよね? なので、20は2の段の数字と組み合わせることはできません。九九をしっかり覚えているかが勝負の鍵となります。

やってみたよ

最初の1周が終わりました

10〜15分でできるゲームと書かれていましたが、真剣に考えると説明書通りの優勝者が決まるまでにもう少しかかりそうでした。

また、説明書を見るだけではルールを把握するのが少々難しかったのですが、まずはやってみてください。「なるほどこういうことか」とすんなり理解できました。

ゲームを始めてすぐ。何の段を集めようかな?

このゲーム、筆者はかなり頭を使いました。上の写真とは異なる場面でしたが、途中で大きな数、例えば「56(7×8など)」という数字が出てきて「あれ? なんの段?」と九九を暗唱しながら間違えないようにカードを揃えていきました。

他のプレイヤーが捨てたカードから「娘は○の段を集めている?」「お父さんは何を狙ってるんだろう」と読み取る力も勝つための技と言えるかもしれません。

4枚までは場に出されたカードが欲しくてももらえず自力でカードを集めなければならないので、じれったくなります。また、そのためにゲームが流れてしまうこともありましたが「次こそは!」と力が入ります。

同時に「九九ジャン」発生

一番盛り上がったのは、夫と娘が同じ段を集めていて、筆者が持っていたカードで同時に「九九ジャン」(あがり)になったときでした。父も娘も5の段4枚を揃えていて、筆者が捨てた25のカードで二人が同時に「九九ジャン」になったのです。

ちなみに九九ジャンにはカードは36枚しかありません。例えば「12」は2×6・3×4・4×3・6×2と4つの段に出てきますが1枚しかありません。そこも勝負の鍵になりそうです。

娘は今回試したゲームの中で一番気に入ったようで「まだやりたい!」「明日もやりたい!」というほど。勉強になりつつ勝敗があるゲームなので、学童保育や児童館のような小学生の子どもが集まるところに1セット置いておくのも良いと思います。

ゲームの仕方

最初は真ん中にあるカードを重ねた山から4枚ずつカードを取ってスタート! 1番のプレイヤーから時計回りに山からカードを一枚取って、いらないカードを自分の前に他のプレイヤーが見えるように並べます。

自分の手元に4枚同じ段のカードが揃ったらリーチ。同じ段のカードが5枚揃ったら「九九ジャン」と言ってみんなに公開します!

勝敗を決める(「九九ジャン」になるとき)

2つのパターンがあります。

1.自分で引いて「九九ジャン」
  4枚が同じ段の状態で、5枚目のカードとして引いたものが4枚と同じ段のカードだったときは
  「九九ジャン」になります。

2.他のプレイヤーが捨てたカードで「九九ジャン」
  同じく4枚が同じ段の状態で、他のプレイヤーが捨てたカードをもらえば5枚揃うときにも九九ジャンになります。
  同じカードで九九ジャンになるプレイヤーが複数いた場合は対象となる全員が九九ジャンとなります。

勝敗

九九ジャンは1回で1点もらえます。3点または5点(最初に決めておきましょう)を、最初に集めたプレイヤーの勝ちです。

ヒロイッショ

ヒロイッショの箱と中身

どんなゲーム?

お題カードに描かれている色がついているカタチ(面積)に、一番近い広さ(面積)を見つける広さ当てのゲームです。対象年齢6歳以上、2〜6人で楽しめます。

並べたところ。あ、誰かが一枚選んだようです。

三角・四角だけではなく半円や靴下のような形など一見すると広さがわからないカードもあるので、細かな計算をしても感覚で答えてもOK! 大人が本気を出して計算を始めて、脳トレになるかもしれませんね。

やってみたよ

知能派v.s.フィーリングの戦いが起きました。

直線ではなく曲線で描かれているものもあります。知能派な夫は計算をしつつ、娘はまだ円の面積の求め方はわからないのでフィーリングで戦いました。筆者は…もちろんフィーリングです!

しかも、このゲームは「これ!」と思ったカードを1枚取ると変更ができません。カードを取った後に「あ、こっちの方が近いかも、失敗した…」と思わずつぶやいてしまうこともありました。

裏面には面積が小数点2位まで書かれているので、接戦になることもあります。

上がゲーム中に見える図形。下が広さを数値化したもの。
娘が選んだカードがドンピシャでした!

全く違う形に見えるのに、ピッタリ一致するカードを取る奇跡で場が盛り上がったり、ずいぶんと離れた広さのカードを取ってしまって恥ずかしくなったりしました。

お題カードを出して、カルタのように取るカードを1枚取るだけなので、お題10個であれば10分くらいでささっと終わることができました。

ゲームの仕方

全部でカードが72枚あります。その中からランダムに10枚をお題カードと決めて表を上にして重ねます。残りの中から30枚を取るカードとして表を上にして並べます。

1番目のお題カードをプレイヤー全員が一緒のタイミングで見て、取り札の中からお題カードと広さが近いと思うカードを早い者勝ちで取ります。一度カードを取ったら変更はできません。

答え合わせ

このときは、下の真ん中を選んだプレイヤーの勝ち

全員がカードを取り終わったら、お題のカードと取ったカードを裏返します。カードの裏には広さの数字が書かれているので、お題カードの数字と一番近いプレイヤーが勝ちです。一番近いプレイヤーが2人以上いた場合は対象となる全員が勝ちになります。勝ったプレイヤーは取ったカードを獲得。負けたプレイヤーは取ったカードを場に戻します。

勝敗

お題カードがなくなるまで続け、獲得したカードの枚数が一番多いプレイヤーの勝ちです。

プラスα

お題のカードや取るカードを増やしたり、ゲームを続けたりして、取るカードが減ってきたら使っていないカードを補充しても楽しめます!

かさねイロ 

かさねイロの箱と中身

どんなゲーム?

対象年齢5歳以上、2〜4人で楽しめるゲームです。

全部色の組み合わせが異なる6種類です

カードは6枚で1セット(カードには1〜4の番号がつけられていて、同じ番号の6枚が1セットになります)。2つの穴にシアン・マゼンタ・イエローの透ける素材が貼られていて、2枚カードを重ねるとさらに3種類の色を作ることができます。3枚以上重ねてはいけません。

お題カードには縦3マス×横3マスの9マスに6つの色のいずれかもしくは、白(カードを置かない場所)が塗られています。カラータイルでお題カードと同じ色の並びを最初に作れたプレイヤーが勝ちです。お題カードはなんと50種類。

細かなルールがあるので、同梱されている説明書を見て確認してみてください。

やってみたよ

混色をどう作るか、が鍵でした。パープル・グリーン・オレンジが、重ねたときにできる色としてお題カードに出てくるのですが、それはどれを混ぜるのか、また、〇〇色が余ってしまったときにどうするか(同じ色を2枚重ねることも可能)などと、意外と頭を使います。幅広い世代で遊べるゲームだと感じました。

色がきれいに見えるように白い布もついています

白い布の上で色を作っていくので、とてもきれいな色が出来上がり、筆者は癒されました。

勝敗

最初にお題通りの色の並びを作れたプレイヤーがお題カードをもらえます。一番多く集めたプレイヤーの勝ちです。

プラスα

このゲームは一人でも楽しむことができます。カラータイル1組を用意して、お題カード通りに作れるかやってみましょう。色を重ねたときにどんな色に変わるのか、混色の理解を深めることができます。

また大人がカードの通りに並べられているか確認したり、ヒントを出してあげたりすることでコミュニケーションにも繋がりますね。

娘が一人でタイムアタック中です

家族でのゲームを終えても娘は余韻に浸っていて、タイマー片手に一人で「タイムトライアル」をしていました。早いもので25秒ほどで作り上げたり、ものによっては2分以上かかったりと自分なりの楽しみ方を見つけていました。

3つのゲームをしてみて

一番勉強要素があって頭を使うのが「九九ジャン」、短い時間で終わらせるならば「ヒロイッショ」、幅広い年齢で遊ぶならば「かさねイロ」と筆者は感じました。

かさねイロは一人でもできるので、娘のようにひとりっ子でも楽しめます。普段お忙しい保護者の方も多いとは思います。30分ほどでも楽しめるので、時間を決めてこのようなゲームをしてみると、大人と子どもとの交流タイムができて楽しいですよ!

それぞれの商品の詳細確認と購入はこちらから行えます

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文・構成:ふじいなおみ

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