【調査概要】調査期間:2025年4月25日~5月16日 回答者数:260人
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子どもの文房具選び。親ならではのお悩みも…
子どもが必ず使うからこそ、実はお悩みが多いのが「文房具」。幼稚園や小学校に通うにあたり「どんな文房具がちょうどいいの?」「みんなのお道具箱や筆箱の中はどうなっているの?」と気になる方も少なくはないはず。
今回はHugKum読者におこなったアンケート結果をもとに、実際に子どもが憧れている文房具から、親目線でのお悩み、さらにはイマドキの最新文房具事情まで、一挙ご紹介します。
これほしい! 子どもが憧れている文房具は?

子どもが憧れている文房具を尋ねたところ、圧倒的にたくさんの声があがったのが、なんと「シャープペンシル」でした。小学校では禁止されているところも多い文房具のひとつです。小学生のお子さんがいらっしゃる方も多いHugKum読者ならではの順当な回答と言えそうです。
シャープペンシルに憧れる理由として、「学校で使わせてもらえないから」という理由のほか、「削らなくていいからラク」という理由もあるようでした。
そのほか、お子さんが憧れている文房具として、さまざまな回答が寄せられました。
・ぬいぐるみみたいなペンケース、大人っぽいペンケース など
・3色ボールペンなど多機能なペン
・修正テープ
・水彩画鉛筆セットやコピック など
中には「小学1年生の娘が、コンパスに憧れています。お兄ちゃんが使っているのを見てうらやましそうにしています」(女性/北海道)という意見も。かわいらしい意見に、思わず微笑んでしまいますね。
「便利だけどいつから使わせたらいいの?」という親の悩みも

一方で、「便利な文房具は、いつから使わせたらいいのかわからない…」という悩みもあるようです。憧れの文房具として挙げられていた「シャープペンシル」には、特にたくさんのお悩みが寄せられています。
・芯が折れてあちこち落ちるのでまだ早いと思うのですが、本人は使いたいようなので悩んでいます(女性/東京)
・学校も使用禁止であり、力加減がまだできないので少し早い気がしています(女性/愛知)
・文字の書き方にへんなクセがついたりしないか心配です(女性/東京)
・筆圧の問題や、分解しておもちゃにしてしまいそうで心配です(女性/埼玉)
・先に正しい鉛筆の持ち方をしっかり覚えてほしいです(女性/宮城)
また、シャープペンシルと同じくらい「いつから使わせたらいいのかわからない」という声があがったのが「カッターナイフ」でした。
・危ないのでひとりで使わせていいのか悩みます(女性/山形)
・工作には便利ですが、うまく使えず手を切ってしまうなどの危険も伴うので悩みます(女性/北海道)
・学校では使い方を習ったようですが、家での工作では使わせるのは考えてしまいます。ずっと隣で見守ることができるわけではないので、指を切ってしまいそうで踏躇してしまいます。(女性/神奈川)
もっと小さなお子さんをもつ方からは「はさみ」という意見も挙がりました。危険が伴う文房具だからこそ、使いはじめのタイミングや、どこまでひとりで使わせていいのか、お悩みの方が多いようです。
親目線でチェック! イマドキの「便利な文房具」10選

一方で、最近ではそんな親たちのお悩みを解決するような文房具や、昔はなかった便利な文房具が続々と登場しています。
以前HugKumでも、お子さんのカッターナイフデビューを助けてくれるアイテムとして、刃の露出を抑え、けがを防いでくれる「キッター」という商品を紹介し、反響がありました。
アンケートでは、「自分が子どものころにはなかったが、今のお子さんの時代では当然のように使っている、あってよかった文房具」を自由回答してもらいました。挙げられたアイテムを一挙10選ご紹介します。
1.こすると消えるボールペン

今回特にたくさんの票を集めたのが「こすると消えるボールペン」。その代名詞となった「フリクション」(パイロット)は、2007年ごろから日本では販売開始されており、実は20年ほどの歴史があります。この意見には納得! という方も多いのではないでしょうか。デザインや機能性に年々改良が加えられており、より優秀な商品が続々と登場中です。
2.消しカスクリーナー

同様にたくさんの意見が挙がっていたのが、電動の「消しカスクリーナー」です。かわいらしいデザインと手に取りやすいコンパクトなサイズが特徴の卓上クリーナーは、机の上に落ちた消しゴムのカスをサッと簡単に掃除してくれます。消しゴムだけでなく、お菓子の食べこぼしなど日常のゴミにも使えて便利です。
3.芯がとがり続けるシャープペンシル

たくさんの意見が挙がった文房具のひとつに「芯がとがり続けるシャープペンシル」がありました。自動で芯が回転する「クルトガ」(三菱鉛筆)をはじめ、一定の細さ、一定の濃さで書き続けることができると人気です。お子さんに最初に買うシャープペンシルとして、より機能的なものを選んであげるのもいいかもしれません。
4.修正テープ

意外にも回答が多かったのが「修正テープ」。最初に日本に登場したのが1989年でした。以降、品質の改良や機能性の向上などさまざまな工夫を重ね、今ではさまざまなメーカーより、多彩な修正テープが販売されています。
コクヨからは学生にうれしい「ノートのための修正テープ」を発売。ノートの色味や、線の幅に合った修正テープで、ニュアンスカラーのデザインもかわいらしいです。
5.かきかたえんぴつ

小さなお子さんに鉛筆の正しい持ち方を教えたい…そんなときに便利! と声があがったのが「かきかた鉛筆」。軸が三角形になっている「三角鉛筆」をはじめ、小さなお子さんでも持ちやすい鉛筆が多数販売されています。
スタビロの「イージーグラフ かきかた学習鉛筆」は、丸く空いたくぼみに指を乗せるだけで正しい持ち方を自然に身につけられるすぐれもの。太い三角軸が指にフィットするので安定した姿勢で書けるのもポイントです。右利き用と左利き用がそれぞれ販売されています。
6.立てて使える筆箱

筆箱と言えば、昔は横に寝かせて置いておくのが当たり前。でも今は「立てて使える筆箱」が続々と登場しています。机の上に立てておけるので、文具の出し入れがラクにできると評判。さらに、大容量だったり、内ポケットがついていたり、取り出しやすい工夫がされている筆箱も多く、整理整頓もはかどりそうです。子どもはもちろん、大人でも使いやすい文房具です。
7.電子辞書

学校でも、タブレットの使用や電子黒板が当たり前になってきた昨今。文房具の枠組みとは少し外れてしまいますが、「電子辞書」も昔はなかったけれど今は当たり前に使っている勉強道具のひとつですよね。
辞書の内容が商品により異なるので、「小学生用」や「中学生用」、「小学校低学年用」など、お子さんの学年に合わせた商品を選んであげるといいでしょう。
8.削らずに書ける鉛筆

まさにイマドキな文具のひとつが「削らずに書ける鉛筆」です。サンスター文具が2022年より発売している「メタシル」は、鉛筆のように見えますが、芯まですべて金属でできています。芯の部分は、黒鉛を含んだ特殊合金でつくられており、鉛筆と同じような書き心地が特徴です。消しゴムでも消せるので安心ですよ。
今はまだ「全体的に色が薄い」「普通の鉛筆と比べると価格が高い」などの声もありますが、まさに最新の文具ということもあり、今後の改良や各メーカーでの展開に期待が持てる商品です。「鉛筆は削るのが面倒だからシャープペンシルを使いたい」というお悩みも解決してくれそうですね。
9.しゅくだいやる気ペン

勉強がもっと楽しくなる電子文具として注目されているのが、コクヨが発売している「しゅくだいやる気ペン」です。勉強した分だけLEDの色が変わったり、スマホと連動でアイテムをゲットすることができたりと、子どものがんばりを「見える化」し、より親子で楽しむことができる最新文具です。家庭学習に役立つこと間違いなしです。
10.くるんパス

コンパスのようで、実はただのコンパスじゃないと評判なのがソニックから発売されている「くるんパス」。小学生が使いやすいように設計されたコンパスで、にぎってくるんとまわすだけ。力の調整も必要なく、簡単に円が書けるコンパスとして、注目されています。これから算数の授業でコンパスを使うというお子さんに、ぜひおすすめしたい最新文具です。
イマドキの文房具を活用すれば勉強も楽しく!
今、より便利で、より楽しい文房具が続々と登場しています。今回アンケートで挙がった10選の中にも「こんな文房具があったんだ!」という驚きの商品があったのではないでしょうか。
小さいころから触れ合うものだからこそ、使いやすく、正しい習慣が身に付くものを選んであげたい。それにまつわる親の悩みも多種多様です。
イマドキの文房具を活用すれば、より机に向かう習慣がつき、学校に行く楽しみも得られそうです。ぜひお店に行ったときには、お子さんと一緒に文房具売り場をのぞいてみてくださいね。
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文・構成/伊東ししゃも



