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書き順は自由! 正しく書けない子が急増中!

近年、小学生の書き初めのレベルが低下していると感じます。昔は習字教室に通っている子どもはたくさんいましたし、学校の授業ではノートの書きとりをたくさんしていました。それが今では、習字に通う子どもは減っていますし、授業ではタブレットを使うようになったこともあり、書くことが嫌いな子や苦手な子が見受けられるようになりました。
国語や硬筆の授業では「留め」「はね」を教えますし、漢字の書きとりの宿題を出すこともあります。にもかかわらず、子どもによって書き順がまちまちです。字は通常、上から下へ、左から右へ書きますが、下から書く子や、漢字の「口」を一筆書きで書く子もいます。大半の子はしっかりやってくるものの、なかには鉛筆をさっと走らせたような字で提出してくる子もいます。
こうした背景としては、タブレットが学校で使われるようになったことで、保護者が子どもの書き方について、あまり重要視されなくなってきたことも一因ではないかと思います。
また、親御さんの子ども時代は、習字教室に通う子がたくさんいました。けれど、最近は、ダンスや英語、サッカー、プログラミングなどの習い事に人気が集まり、習字を習う子は確実に減りつつあります。
字を書くことに向き合い、丁寧に書く姿勢が大切! 集中力が高まり、学習向上につながります
スマートフォンやパソコンなどの普及にともない、親御さんのなかには、日頃、字を書く機会が少ない方もいると思います。けれど、子ども時代にたくさん書いていたという下地があるので、大人になった今、字を書く機会が少なくなっても困りません。それは今の子どもにも当てはまることで、書く力は大変重要です。親として、子どもに書く機会をたくさん与えること。それがとても大切なのです。
だからといって、上手に書けなくても大丈夫です。それより丁寧に書くこと、あるいは丁寧に書こうとする気持ちこそが大切で、じつはそれが子どもの学習向上にもつながるのです。
授業にタブレットが導入されたことで、ノートを書く機会は減ってはいるものの、学校ではまだノートに書きとる学習のほうが主流です。書くことに向き合い、丁寧に書ける子は集中力があります。字を丁寧に書いているからこそ、学習したことが頭に入るのです。また、テストの際、書いた字が先生に認識されないことで失点することもありません。

それは宿題も同じです。時折、ぐちゃぐちゃの字を書いてくる子がいますが、そんなときは「字が読めないからちゃんと書いてきてね」と、本人に直接伝えています。
1年生の冬休みは硬筆の宿題が出ます。親御さんも初心に返って、お子さんと一緒に書くことに向き合い、取り組んでもらえるといいなと思います。また、親子で共有する時間は大変貴重です。親御さんがお手本を書いてあげてもいいですね。まずは、書き初めを通して、ぜひとも書くことを楽しんでほしいなと思います。
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私がお答えしました
低学年の担任経験が豊富で、現在は主幹教諭として教鞭をとる傍ら、先生が読む教育情報サイト『みんなの教育技術』に執筆も行う。
1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子どもたち各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。
『小学一年生』2026年1月号別冊『HugKum』
イラスト/メイボランチ 構成/天辰陽子
