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電子レンジいらずでほっかほか!「スープジャー」とは?
そもそも「スープジャー」とは、魔法びんと同じ“真空二重構造”の容器です。“真空二重構造”とは、内側と外側の間に空間をつくり、その空間を真空にすることで熱の伝導や対流を防ぐ仕組み。これにより、温かいものは温かいまま、冷たいものは冷たいまま持ち運べるそうです。

「スープジャーは、電子レンジ不要で温かいものを食べられるところが魅力の一つです。お子さまだと、学校や塾、クラブなどに電子レンジがあるところは少ないですよね。それに、冬場のクラブ活動は寒さも大敵です。お勉強やスポーツなどで頑張るお子さんに温かいものを食べてほしいというご要望に、ぴったりのアイテムですよ。
サイズや形状にもよりますが、われわれでいえば400mlサイズで、6時間で60℃以上、11℃以下の温度をキープすることができます」(以下、「」内、すべて『サーモス株式会社』社長室 ブランド戦略課 広報グループ・神林由香さん)

「食中毒の予防」のために気を付けること
お弁当で気を付けるポイントの一つに“食中毒の予防”があります。神林さんによると、保温・保冷効果により、食中毒の菌が繁殖しやすい温度帯になるのも予防できるのだとか。
スープジャーの場合は、次の3つを守りましょう。これは、温かいものは温かいままで、冷たいものは冷たいままで、おいしく食べるためにも大切なポイントです。
1 作ってから6時間までを目安に食べる
2 一度に食べ切る
3 何度もフタを開けない
「スープジャーは、沸騰したあつあつの汁物を入れても、何度もフタを開けてしまうと外気が入り、中身の温度が下がるので、腐敗の原因にもつながります。また、一度スプーンや箸をつけたら食べ切っていただくのも、おいしさのキープはもちろん、食中毒予防という意味でも忘れないでください」
スープジャーの安心・安全な「正しい使い方」
スープジャー最大のメリットとも言える“保温・保冷力”を最大限に生かすためにも、正しい使い方を守ることも重要です。
フタをしめたときに「約1cm下」まで中身を入れる
中身は、「止水部(しすいぶ)」といわれるフタの約1cm下まで入れます。

「そもそも内容物が少なすぎると、空間が生まれるため、ぬるくなってしまいます。スープジャーの内部全体が、十分に熱かったり冷たかったりすることが大事です。ですので、フタを閉めたときにあふれない約1cm下まで十分に入れてくださいね」
入れる中身でおすすめなのは汁物です。
「保温・保冷性を重視するのなら汁物がいいですね。リゾットやショートパスタを使ったレシピなどさまざまに活用できますが、いつもよりソースを多めにしたりスープパスタのようにしたりするなどしていただくと、より保温された状態でお召し上がりいただけますよ」
スープジャーの「保温・保冷」をする
スープジャーは予熱・予冷も重要です。温かいお弁当にする場合は、中身を入れる前に沸騰したお湯を入れて保温します。冷たい場合は、氷水や氷などで保冷を。

「たとえばスープを入れるなら、スープを作る前に熱湯を入れてスープジャーを予熱しておきます。予熱・予冷するとき、フタはしなくてOKです。そしてスープが完成したら、予熱していたお湯を捨て、なるべくあつあつの状態で注ぐ。これがお弁当タイムに温かい状態でおいしく食べるコツです」

生ものはNG!かならず「加熱したもの」を入れる
食中毒の予防という意味でも「腐敗の可能性がある生ものは避けて」とも。
また、スープジャーに入れてはだめなものに、ドライアイスや炭酸飲料もあります。これらが発生するガスにより内圧が上がり、フタが開かなくなったり、フタが飛び出したり、内容物が噴き出る可能性もあるそうです。「炭酸飲料を持ち歩きたい場合は、専用ボトルを活用してください」。
ちなみに酸味のあるものや、カレーのようににおいの強いメニューもOK。
「カレーは少しにおいが残る可能性もありますが、通常の使い方をしていただければ大丈夫です」
スープジャーの「持ち運び方」
かばんに入れるなどして持ち運ぶスープジャー。とはいえ、元気な子どもたちが温かい(冷たい)汁物を…と考えると、ちょっと心配な親御さんもいらっしゃるかもしれませんね。
安心・安全に持ち運ぶコツは?
1 パッキンの付け方をチェックする
2 フタを閉めた後、逆さにして漏れないことを確認する
3 縦向きで持ち運ぶ
「基本的には、パッキンがついたフタをちゃんと閉めていただければ漏れることはありません。ただ、パッキンの付ける方向などが違うと、漏れる原因になりますので、ご確認くださいね。できれば、フタを閉めた後に逆さにして漏れないかをチェックするのもおすすめします。

また、落としたりすると破損の原因になりますので、スープジャーの専用ポーチなどに入れて、縦向きで持ち運んでいただけると安心です。保温・保冷効果もより続きますよ」

スープジャーの「お手入れ」方法
基本的には、中性洗剤をつけたスポンジで本体とフタをしっかり洗い、乾燥させれば良いとのこと。食品に使えるアルコール除菌スプレーなどは、本体内側には使えるものの、本体の外側やフタなどは変質の可能性があるそう。スープジャーを長く大切に使うためにも、きちんと洗う程度にとどめておく方が安心かもしれません。
「においなどが気になる場合は、酸素系漂白剤を使っていただいても構いません。ただし塩素系漂白剤は、サビや保温・保冷不良の原因になるので避けてください」
このほか、電子レンジでの再加熱もNG。スープジャーに使われている金属がスパークする可能性もあるので、やめましょう。
タイプ別!「子どものお弁当用」におすすめのスープジャー
小さなお子さんや少食さんに「真空断熱スープジャー 200ml」

「スープ1杯分のコンパクトサイズは、小さなお子さんや少食さんにおすすめです」。重さも200gと軽量で、持ち歩きの負担が軽いのもポイントです。
たくさん食べたいお子さんや中学年以上は「真空断熱スープジャー 300ml/400ml」

「低学年でもたくさん食べたいお子さんや、中学年以上になってきたら300〜400mlサイズがいいと思います」。こちらはフタがパッキン一体型でお手入れがしやすいモデル。パッキンをつけ間違える心配がないのもうれしい。重さは300mlも400mlも約300g。
おにぎりやおかずもプラスできる「スープランチセット」

「スポーツキッズなど、たくさん食べたいお子さんには、スープジャーとお弁当箱がセットになったものもご用意しています」。スープジャーに温かい汁物を入れて、お弁当箱にうどんやおにぎり、おかずなどを入れるなどといった、お弁当のバリエーションも広がるセット。専用ポーチ付き。
スープジャーでもすくいやすい!「スプーン・ハシセット CPE-001 ピュアホワイト」

「中身をすくいやすいよう、先端がスクエアになったスプーンとハシのセットです。汚れが目立ちにくいブラウンカラーで、口当たりの良い素材感です」。スプーンは16cm、ハシは18cm。持ち歩いてもカチャカチャと音が鳴りにくいハシ留め付き。
工夫次第でいろいろ楽しめる「スープジャー」を取り入れてみましょう
正しい使い方とコツを押さえれば、使い勝手の良さからとりこになる人も多いというスープジャー。上手に活用して、頑張るお子さんにおいしいスープジャー弁当を持たせてあげませんか?
次回はおすすめのレシピをご紹介します。
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取材・文/ニイミユカ

