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結婚から2年。子どもがほしくても、なかなか授からなかった
――上の娘さんを授かったときのことについて教えてください。
坐間さん 私は33歳で結婚しました。パートナーは同世代の会社員です。35歳になり、夫と「そろそろ子どもがほしいね」と話していたのですが、なかなか授かれなくて…。
夫婦で話し合って、不妊治療クリニックを受診することにしました。最初に、人工授精を試みたのですがうまくいかず…。次に、体外受精にチャレンジして、長女は4回目の体外受精で授かりました。
まわりにも不妊治療をしている人がいたので、不妊治療をすることに抵抗はありませんでした。
夫の海外転勤の話をきっかけに、第2子を考えるように
――下の子がほしいと思ったのは、いつごろでしょうか。
坐間さん 夫も私も3人きょうだいなので、夫婦で「できたら、もう1人ほしいね」とずっと話していました。
長女が1歳6か月ごろに、夫に海外転勤の話が出て「海外転勤する前に、下の子のことを真剣に考えよう」と夫婦で話し合いました。結局、夫の海外転勤の話は実現しなかったのですが…。
――双子を妊娠されたときのことを教えてください。インスタには「なかなか長い道のりだった」とありますが…。
坐間さん 長女のときの受精卵が保存されていたので、私の中ではもしかしたら順調に妊娠できるかも…と考えていました。でも妊娠初期で2回稽留流産(出血や腹痛などの流産の徴候はないものの、エコー検査で流産が確認されること)をしてしまって…。
体外受精は、40歳未満だと最大6回、保険適用されるのですが、双子を授かれたのは5回目の体外受精でした。

双子の出産は帝王切開で出血多量。意識がもうろうと…
――双子を授かったと分かったときのお気持ちを教えてください。
坐間さん もちろんうれしかったのですが、2回稽留流産をしているので、「無事に育ってくれるかな…」と不安もありました。
おなかが大きくなってくると横になるのがつらくて、夜、眠れないなどの悩みはありましたが、妊娠経過は順調で管理入院をすることもありませんでした。妊娠34週まで仕事を続けて、3歳の長女の保育園の送迎もしていました。
同じ双子ママの中川翔子さんより2週間くらいあとに出産をしているのですが、出産前は「2週間後こうなるのか」みたいに参考にしながらずっとSNSを拝見していました。
――双子の出産はどうでしたか?
坐間さん 妊娠37週で、予定帝王切開で生まれました。二卵性の双子で、男の子と女の子です。出生体重は男の子が2600g、女の子が2700gでした。
赤ちゃんは元気に誕生したのですが、私は出血量がかなり多くて、血が止まらず、途中から意識がもうろうとしてしまって…。記憶も途切れ途切れで、赤ちゃんが生まれたのは午前中でしたが、私が病室に戻ったのは夕方でした。

――大変な出産でしたね。産後はどのぐらい入院していたのでしょうか。
坐間さん 出産も大変でしたし、退院して自宅に戻れば、すぐに双子と3歳の長女の子育てに追われるため、少しゆっくり休んだほうがいいと思い、自治体の産後ケアを利用して、出産した産院で5日ほど延泊することにしました。退院したのは出産から約2週間後です。
夜、赤ちゃんを預かってくれるなど、助産師さんがサポートしてくれたので、入院中はゆっくり休むことができました。
双子が生後2か月になり仕事復帰!
――産後2か月のとき『シューイチ』で仕事復帰されたことが話題になりましたね。
坐間さん 双子が生後2か月のときに仕事復帰しました。長女は保育園に通っていますし、仕事は毎日ではないので、早めに復帰することにしたんです。
私が仕事の日は、夫がリモートワークをしながら自宅で双子の面倒を見ていますが、夫がどうしても無理な日は、夫の母やベビーシッターさんに双子のお世話を頼んでいます。

――現時点で分かる双子の個性はどういう感じでしょうか。
坐間さん 双子のお兄ちゃんは、ミルクをよく飲んでくれます。妹はよく寝る子で、長女によく似ています。性別が違うからか、抱き心地がまったく違いますね。
生後3か月(※取材時)なのでまだやっと首がすわり始めてきたくらいで、最近はケラケラとよく笑うようになりました。

赤ちゃんが泣くと、3歳の長女に「ママ、行かないで!」と言われる
――3歳の上の子は、赤ちゃん返りはしていませんか。
坐間さん 長女はもともと面倒見がいいタイプです。妹がほしくて、保育園の先生にも、私が報告する前に「ママ、赤ちゃんがいるんだよ!」と言ってしまうぐらい、赤ちゃんに会えることを楽しみにしていました。
でも、いざ双子が生まれたら、気持ち的にちょっと複雑みたいで…。赤ちゃんが泣くと「ママ、行かないで!」と言ったりします。私自身、まさか娘がそんなことを言うとは想像もしていなかったので、すごく戸惑いました。
――上の子とは、どのようにして関わっていますか。

坐間さん 出産前、長女が「赤ちゃんが生まれたらママとしたいこと!」と言って、「ママに抱っこしてほしい」「遊園地で、ママと一緒に乗り物に乗りたい」「バレエのストレッチをママとしたい」という希望を挙げていました。
振り返ると、双子の妊娠中は抱っこやおんぶができなかったり、遊園地に行っても一緒に乗り物に乗れなかったりと、どうしてもしてあげられないことも増えました。それは本人も早い段階で納得して、我慢してくれていたんです。
長女は、とても優しい子です。私が妊娠中、荷物を持って歩いていたら長女が「ママ、持ってあげる!」と言ってくれました。産後、長女とお風呂に入っていると、帝王切開の傷を見て「ママ、痛くない?」と心配してくれます。
長女の心への影響を考えると、これ以上、我慢や寂しい思いをさせるわけにはいかないと思い、今はなるべく長女との時間を優先するようにしています。

――例えばどのようなことでしょうか。
坐間さん 休日は、双子を夫に見てもらって、長女とお出かけしたりしています。お出かけ先で長女から「ママ、この洋服、赤ちゃんに買ってあげよう!」などといろいろ提案されるのですが、「着ないかも…」と思っても長女の意見を尊重して「そうだね! かわいいね。赤ちゃん喜ぶね」と言って、買っています。
夜、眠るときも、長女と添い寝をしています。双子は、それぞれべビーベッドで寝ています。長女の心を満たすことが、今は第一だと思っています。
――下の子を産んでよかったなと思うことは?
坐間さん 長女が、双子を抱っこしてとてもうれしそうにしていました。まだ3か月ですが、上の子の成長を感じられたことが想定外というか、思っていたよりも大きかったです。
双子と一緒のお出かけに悩みも…
――双子を連れて、買い物や小児科に行ったりするときはどうしていますか?
坐間さん 本格的な外出はこれからですが、双子用のベビーカーと双子用の抱っこひもは購入しました。でも双子用ベビーカーは大きくて、通路が広いスーパーにしか行けないんですよね…。
私が住む地域は、自治体から多胎家庭にはタクシー利用料の助成があるのですが、私一人で双子を連れて外出するとなると、タクシーに乗るときベビーカーをたたんでいる間、双子はどうしたらいいの? と悩んだりしています。でも失敗から学びながら、外出にも慣れていくんだろうなと思います。

――前向きですね。子育てに悩んだときは、どうしていますか?
坐間さん 私は、保育園のママ友や職場の先輩ママに相談しています。少し年上の子を育てる先輩ママの話を聞くと、先が見通せるのですごくいいですよ。
私は3歳の長女のことを相談することが多いですが、『シューイチ』レギュラーの潮田玲子さんや田中理恵さんも「上の子の方が大変」と口をそろえておっしゃっていて。上の子が小学生くらいになってもまだ大変みたいです。
1人で悩むより、誰かに相談したほうが心がラクになります。
――「ママ友がいない…」というママもいると思うのですが…。
坐間さん 私自身も、自分にママ友ができるとは思っていませんでした。最初は、私も先入観で「ママ友=怖い」というイメージがあったんです。でも実際は、怖いなんてことは全然ありませんでした。
保育園でお迎えの時間帯が同じママたちと顔を合わせるうちに、自然と会話するようになって。双子を授かり、おなかが大きくなってきたときも、ママ友からのお誘いに救われました。
例えばグループLINEで「今日、お昼から〇〇公園に行こうと思うけど、来られる方いますか?」というお誘いがあったとき。長女を連れて公園に行くと、長女は友だちと遊べて大喜び!
3歳になると動きも活発なのですが、長女が急に走り出すと、ママ友がすかさず「坐間さん、いいよ! 私が行くから」と追いかけてくれたり、「ベンチに座っていていいよ」と言ってくれたり…温かな心遣いが本当にうれしかったですね。
みんなお仕事をしながら子育てをしているので、「私も頑張ろう!」と思える原動力になっています。
子育てが大変なときこそ、ポジティブなことに目を向ける!
――「双子育児はとくに大変!」と言われますが、坐間さんはどのように乗り切っていますか。
坐間さん 双子に限らず、育児は大変だと思うので、やっぱり頼れる人や、息抜きの方法を自分なりに作っていくしかないですよね。行政に頼るとか、家事をアウトソーシングするとか、誰かに悩みを聞いてもらうとか。
あまり、この子だけを見なきゃいけないって思い過ぎなくてもいいんじゃないかなと思うんです。物理的にも精神的にも、逃げ道があったほうがいいんじゃないかな、と。
私は悩んだとき、ネガティブなことより、ポジティブなことに目を向けるようにしています。
双子ってやっぱり注目されますし、「うらやましい」と言われることも多いんですが、つい「大変なことも多いよ」と返したくなることも…。そんなときは、「双子育児って、人からうらやましがられるような素敵なことなんだ」と、ありがたく言葉そのままを受け取ればいいんだと思っています。

双子育児は大変さも二倍かもしれませんが、うれしいことも二倍。双子が同時に泣き始めると本当に大変なのですが、だんだん表情が豊かになってきて、二人一緒にニコっと笑ったりするととってもかわいいんです!
赤ちゃんは一人でもかわいいのに、二人同時にいるんですから、それはもう本当にかわいい。おそろいコーデも楽しめますし。双子のかわいさが、ハードな育児を乗り切るパワーの源です。
――いいですね。これから楽しみなことはありますか?
坐間さん やっぱり、長女と三人で遊んでいるところを早く見たいですね。ケンカもあるんだろうけど(笑)。
私自身は弟が二人いるんですが、姉妹ってうらやましいなと思っていて。姉妹でおそろいのドレスを着せるのもきっとかわいいですよね。
あとは、上の子が女の子だったので、男の子がどう育っていくのかを見られるのもうれしいです。双子と言えども二卵性なので、どこまで似るのかな? とか。
一人ひとりの成長はもちろんですが、二人や三人としての組み合わせも含めてきょうだい関係がどうできあがっていくのかなというのが楽しみですね。
防災士・坐間さんおすすめ! 赤ちゃんがいる家庭の防災グッズ
――坐間さんは防災士でもありますが、最後に子どもがいる家庭におすすめの防災グッズを教えてください。

坐間さん 我が家は避難場所でもそのまま飲ませられるように、液体ミルクと常温保存ができる牛乳を多めに備えています。
米粉の赤ちゃんせんべいもストックしています。米粉の赤ちゃんせんべいは、砕いてお湯で溶かすと、おかゆ代わりになるのでおすすめです。
でも赤ちゃんは成長するとミルクやおかゆを卒業しますよね。「ローリングストック」といって「普段から多めに加工品などをストックする→日常的に食べる→使った分を買い足す」サイクルを取り入れ、子どもの成長に合った保存食を準備しておくのがいいと思います。
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話を伺ったのは…
1985年生まれ。大学卒業後、エフエム群馬、北陸放送(石川県)で9年間、アナウンサーとして勤務。在職中に防災士と気象予報士の資格を取得し、2020年からウェザーマップに所属。テレビやラジオの気象キャスターとして活躍する。3児のママ。
取材・文/麻生珠恵

