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“運動が苦手”にも理由がある? スポーツ科学で子どもの特性を分析
「アローズジム」は、進化し続けるスポーツ科学の知見をもとに、「視力」「筋力」「持久力」「瞬発力」「跳躍力」といった“5大基礎体力”の向上をめざす、子どものためのスポーツ科学トレーニング塾です。
スポーツ科学フィジカル検診施設「アローズラボ」で行うフィジカルテスト「スポーツドック」の結果をもとに、一人ひとりの体力や動きを分析し、小学生・中学生それぞれに合ったトレーニングを行っています。
――一般的なスポーツ教室との大きな違いはどこにあるのでしょうか?
原口さん:いちばんの特徴は“数値化”していることです。ただトレーニングをするだけではなく、まず体力を測定し、その子に合った強度やトレーニング内容を考えていきます。
“感覚”ではなくデータをもとに、「どんな特徴があるのか」「どこを伸ばしたほうがいいのか」を見ながら、その子に必要なトレーニングを組み立てていく点が大きな違いです。

――「運動が苦手」と感じる子には、どんな特徴があるのでしょうか?
原口さん:“運動が苦手”でも、子どもによって理由は違います。走るのが苦手なのか、止まるのが苦手なのか、体をうまくコントロールできないのか。そういった個々の特性を分析しながら、その子に必要なトレーニングを考えていきます。分析していくと、方向転換やストップの動作が苦手な子もいます。そういう動きも“神経系の発達”の一部なんです。
例えば野球選手は瞬発力や動体視力が重要ですが、持久力はそこまで必要ではありません。陸上選手は動体視力は必要ないですが、瞬発力や持久力が必要。サッカーやバスケットボールなら、様々な能力が必要になります。
このように、競技によって必要な力は異なります。だから「どの力が得意で、どこを伸ばしたほうがいいのか」を見ていくことが大事になります。
運動神経は生まれつきじゃない? ゴールデンエイジと発達の関係

――「運動神経は生まれつき」とよく言われますが、実際はどうなのでしょうか?
原口さん:もちろん体格など先天的な部分はあります。ただ、“体の使い方”や“神経系の発達”は、幼少期の経験による影響がとても大きいです。背景にあるのが、“ゴールデンエイジ”という考え方です。とくに幼少期から小学生頃にかけては、神経系が発達しやすい時期だといわれています。
ボールを投げる、止まる、方向転換をするなど、いろいろな動きを経験することで、体の使い方を覚えていきます。逆に、その時期にこういった経験が少ないと、後から習得するのが難しくなることもあります。

原口さん:例えば、自転車は子どもの頃に乗れるようになると、大人になっても乗れますよね。神経系の発達が大きい時期に覚えた動きは、体に残りやすいといわれています。逆に、大人になってから初めて自転車に乗ろうとすると、習得までかなり時間がかかることもあります。それだけ、子どもの頃の神経系の発達は大きく影響します。
小さい頃にいろいろな動きを経験している子は、中学生や高校生になってから新しいスポーツに挑戦したときにも、習得しやすい傾向があります。
アメリカでは、季節ごとに違うスポーツを行う“シーズンスポーツ”という考え方があります。いろいろな動きを経験することで、総合的な運動能力が育っていきます。
日本では、例えば野球をやっている子が甲子園をめざして、それからプロ野球に行くというように、小さい頃からそのスポーツをやっている人だけがその道に行けるようなイメージですが、アメリカではバスケが無理だったからアメフトにいこう、というように全く違う道でも可能性はある。これは、基礎能力の8割以上が身に付いているからこそできることなんです。
「なぜできない?」を子ども自身が理解する“運動×自己分析”
アローズジムでは、“運動をする”だけではなく、子ども自身が自分の体の特徴を理解しながら取り組むことも大切にしているそうです。測定したデータは、保護者だけでなく子ども本人も確認できる仕組みになっていて、月に1回のフィールドテストでは、自分の変化を振り返る機会もあります。

――子どもたちは、数値を見ることでどんな変化がありますか?
原口さん:数値は人と比べるのではなく、“過去の自分”と比較することを大切にしています。運動が苦手な子って、“どうせ自分はできない”と思ってしまうことが多くあります。でも、数値で「前より伸びている」ことが目に見えて分かると、自信につながっていきます。
「ここをもっと頑張ろう」とか、「先月より伸びた」ということを子供たち自身が理解できるようになると、主体的に取り組めるようになっていきます。“自分がどれだけ成長したか”を見ていくことで、運動が苦手な子でも前向きに取り組めるようになります。
とはいえ、社会に出ると相対的な評価をされてしまうことも多いですし、自分が全体の中でどの位置にいるかがモチベーションになる子もいますので、全国ランキングも確認できるようにしています。ただ、“自分がどのくらい成長したか”という絶対評価を大切にしたいと思っています。
数値化で見えてくる子どもの“得意”
――運動が苦手な子には、どんな声かけを意識していますか?

原口さん:本人が「運動が苦手」と思っていても、測定すると瞬発力が高かったり、反応が速かったり、その子の特徴が見えてくることがあります。まずはそこを伸ばしていきます。「できない」ではなく、「ここは得意」を見付けることで、自信につながっていくこともあります。
最初は運動が嫌いで、自信もなかった子が、50m走のタイムが少しずつ伸びていったことで、「もっと頑張りたい」と思えるようになったケースもありました。
とくに小学生くらいの時期は、「自分はできる」と思える経験がとても大切です。結果だけではなく、“成長している”ことを見える化することが、自信につながっていくのではないでしょうか。“できなかったことができるようになる”という経験は、運動だけではなく、その後のチャレンジにもつながっていくと思います。
スポーツだけじゃない? 現代の子どもに必要な“基礎体力”
――最近の子どもたちの体力や、体の使い方について感じることはありますか?
原口さん:体力低下は、どこの国でも課題になっています。とくに都心部では、遊ぶ時間や場所が減っていて、体を動かす機会そのものが少なくなってきている。ボール遊びができる公園や遊び場が減っていたり、外で長時間遊ぶことが難しかったり、これからの季節は暑さの影響で運動量が減ってしまったりすることもあります。

原口さん:運動は、スポーツのためだけではなく、集中力や考える力にも関係しているといわれています。長時間座って勉強するにも、姿勢を維持したり、集中力を保ったりするための基礎体力は大切です。
最近はeスポーツのように、座ったまま長時間集中する競技も増えています。そうした場面でも、姿勢を保ったり、集中力を維持したりするための体力や体の使い方は重要になります。
実際に、「集中力をつけたい」「姿勢を改善したい」「基礎体力をつけたい」といった理由で通われる方もいます。
「うちの子、運動苦手かも…」と悩む保護者へ
――運動に苦手意識を持つ子の保護者へ、メッセージをお願いします。
原口さん:“運動神経が悪いから無理”と決めつけるのではなく、まずはその子の特徴を知ることが大切だと思います。数値化することで見えてくるものもたくさんあります。
「スポーツ科学」と聞くと、トップアスリート向けのイメージを持つ方もいるかもしれませんが、実際には「運動が苦手」「もっと自信をつけたい」という子どもたちも多く通っています。「どうせ苦手だから」で終わらせるのではなく、「どうしたらできるようになる?」を一緒に考えていけたらと思っています。

子どもの“得意”を見付けるきっかけにも
今回の取材を通して印象的だったのは、“運動が苦手”を「才能がない」と決めつけるのではなく、「どんな特徴があるのか」を分析しながら、一人ひとりに合った方法を考えていくアローズジムの姿勢でした。子ども自身が「前より伸びた」「ここはもっと頑張れそう」と変化を実感できることは、自信にもつながり、「もっとやってみたい」という前向きな気持ちにもつながっていくのではないでしょうか。
また、スポーツの適性を知ることは、部活動や習い事選びのヒントにもなりそうです。「わが子に何が向いているのか分からない」「いろいろ試しているけれど続かない」と悩む保護者にとっても、新しい視点になるのではと感じました。
アローズジムでは、無料体験やフィジカルテスト「スポーツドック」も実施しています。気になった方は、公式サイトをチェックしてみてください。
「アローズジム」公式サイトは>>こちら
お話を聞いたのは
学校法人にて教鞭を執りながら複数の新規事業立ち上げを経験することからキャリアスタート。その後、現職へ移りスポーツ科学の素晴らしさを世の中に伝える活動に従事。世の中にイノベーションを起こす!
この記事を書いたのは
美容師として働いた後、子育てをきっかけにWEBライターとして活動をスタート。現在は親子向けWEBメディアを中心に、子育て・教育・ライフスタイル分野の記事を執筆している。親子イベントや商品レビュー、専門家インタビューのほか、映画や配信作品のレビュー記事も手がける。
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