補助軸を使う基準
えんぴつによっては色を変えたり印をつけたりすることで、補助軸を使うのにおすすめの長さを知らせてくれるものもあります。

例えば、サクラクレパスのかきかたえんぴつはえんぴつ全体が2色に塗り分けられていて、2色目との間(上から6cmの位置)まで削ったら補助軸を使うタイミングと書かれています。
他のメーカーでも補助軸を使う目安とするマークをえんぴつにつけています。
ですが、これはあくまで目安。お子さんの手の大きさによって握りやすい、握りづらいが変わってくるので、「短くて握りづらくなった」ときに補助軸の使用を考えてみましょう。
各メーカーの補助軸をご紹介
学童用品を製造販売しているメーカーの補助軸をいくつか試してみました。
サクラクレパス「小学生文具 えんぴつ補助軸」
小学生文具はサクラクレパスが出している商品群で、小学生の「使いやすさ」を考慮し、子ども・保護者・先生それぞれの目線から考えられた学童文具をラインナップしています。
写真①の2色づかいのえんぴつの片方の色を削りきった短さになるくらいが、補助軸を使う目安です。補助軸の両側からえんぴつを入れることができ、一方が丸い差込口(断面が丸いえんぴつ用を入れるところ)、もう一方が六角形の差込口(断面が三角・六角形のえんぴつを入れるところ)となっています。


えんぴつがしっかり止まるところまで差し込むだけで使うことができます。また外すときには、えんぴつを持ちながら筒の中に入っている白いパーツを押し出すことで、取り外せます。今回ご紹介の補助軸の中でいちばん細い商品です。
クツワ「補助軸」

アルミ製でとても軽い素材でできている上に、光沢感が素敵な補助軸です。
グリップ(持つ部分)にすべり止め加工が施されていて、持ちやすくなっています。

取り付けはグリップ部分を緩めてえんぴつを差し込み、ネジのようにグリップ部分を回してえんぴつを固定します。力の弱いお子さんの場合、しっかりと留められなかったときにはえんぴつが動いてしまうので、使いづらさがあるかもしれません。
クツワ「えんぴつホルダー」

クツワのもう一種類はえんぴつホルダーという道具。比較的力が弱いお子さんでも使いやすくなっています。

お尻のボタンを押すとえんぴつを入れる部分が大きく開きます。えんぴつを入れてボタンから手を離せば簡単にえんぴつを掴んでくれるえんぴつホルダーです。

また、安定して書けるようにえんぴつをある程度差し込む必要があるので、「補助軸」よりも使用するえんぴつの長さが必要です。
グリップ部分には横方向に彫り込んだ滑り止め加工がされていて、ボタン部分はキャップがついていて、外すと消しゴムが出てきます。
ソニック「補助軸 グリッペン」

えんぴつを挿入する穴の奥まで入れるだけで使える補助軸です。えんぴつの削っていない部分が2.5cm以上必要です。

えんぴつ側のグリップを回すとえんぴつが出てきたり、奥に入ったりする回転繰り出し式で、好きな長さに調整することができます。

また、反対端には消しゴムがついていて、こちらも回転繰り出し式になっています(替え消しゴムもあります)。

グリップが他の3製品よりも太くなっていて、形が工夫されているため、握るだけで正しいえんぴつの持ち方ができます。えんぴつの持ち方の練習をするという点でもお勧めしたい商品です。
縁の下の力持ち
JIS規格でえんぴつの長さは17.2cm以上と決められていますが、娘が「短いからえんぴつを交換する」と筆者に渡してくれたえんぴつの長さを測ると約6〜10cm。長いものでは半分も使っていないことになります。
保護者として「えんぴつとしてはまだまだ使えるのに、書きづらいから使えないのはもったいないな」と感じて今回、補助軸について調べてみました。
補助軸自体がえんぴつよりも径が大きいため筆入れに入れて学校で使うのは難しくても、家庭学習やおうち時間でお絵描きなどするときに使う習慣をつけてみてはいかがでしょうか?
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この記事を書いたのは
文房具の情報を声と文章で伝える、文房具プレゼンターとして活動。ラジオパーソナリティとして、パートナーの他故壁氏と共に制作する「30分間文房具の話だけをする」ラジオ番組「他故となおみのブンボーグ大作戦!」ほか、他番組へのゲスト出演も。
子育て経験とラジオ番組制作・出演を通して学んだ知識をベースに、文房具ライターとしても活動中。2025年9月には、文房具の特徴を商品ごとに解説した本「支援が必要な子からちょっと不器用な子まで 子どもの困ったを解決するハッピー文房具図鑑」(学事出版)を刊行。