こんにちは!離乳食インストラクターの中田馨です。離乳食を食べさせるときのスプーンはどんなのがいいの?手づかみ食べが上手にできるようになってきたけれど、そろそろスプーンを持たせていいのかな?と感じているママさん。今日は赤ちゃんのスプーンの選び方や自分でスプーンを使うときのポイントを話します。
目次
離乳食のスプーンはいつから使う?
目安は1歳頃。赤ちゃんが欲しがっているかも見極めて
赤ちゃんにスプーンを持たせ始める目安は1歳ごろからです。月齢以外にも、赤ちゃんが離乳食の時間にスプーンを欲しがった頃を目安としても良いです。ただ、最初からうまく使えるわけではありません。スプーンを持ったまま椅子から立って動き出すこともあります。スプーンを持たせたときは必ず大人がそばで見守りましょうね。
離乳食スプーンを赤ちゃんが噛んでしまう理由や対処法
離乳食を始めた頃に、赤ちゃんがスプーンを噛むときがありますよね。赤ちゃんがスプーンを噛む理由は感触を確かめているからです。噛むときは「お口開けてね」と伝えてスプーンを引き抜きましょう。
それを毎日続けて「スプーンは噛まない」ということを伝えていきましょう。
赤ちゃんがつかみやすい離乳食スプーン選びのポイント
大人が使うスプーンと赤ちゃんが使うスプーンは違います。赤ちゃんが使いやすいスプーンは2つのポイントを満たしたものです。
持ち手が握りやすく太めになっている
小さな赤ちゃんの手でも握りやすいのは、柄が太めになったデザインのもの。キッズデザイン賞などを受賞している商品なども参考に、選んでみてください。
短めのスプーン
離乳食を自分ですくって口に運びやすいのは短めのスプーンです。短いスプーンなら、食べ物、お口の位置を把握しやすいのです。
素材選び
シリコン、プラスチック、木製など、離乳食期のスプーンにはいろいろな素材があります。まずはいくつか試してみて、赤ちゃんの反応をみるのがおすすめ。赤ちゃんによってはスプーンの感触を嫌がることもあります。
おすすめしたい商品をいくつかピックアップしました。
シリコンスプーンのおすすめ
離乳食初期でよく使われるのがシリコンスプーン。さまざまなメーカーから出ていますね。私がおススメなのは株式会社マーナの「なにげないけどすごいスプーン」です。このスプーンは、インストラクター協会では離乳食後期ごろからおすすめしているものです。離乳食以外にも使えます。例えばジャムやヨーグルトなどを残さずすくえるので、離乳食が終わった後もお家用のスプーンとして重宝します。
マーナ(MARNA) なにげないけどすごいスプーン
木製スプーンのおすすめ
「離乳食を食べてくれない」というお悩みをもつママに、私は助言のひとつとして「スプーンを木のスプーンに変えてみるのも一つの方法だよ」と言っています。シリコンやプラスティック製のスプーンの感触が苦手な赤ちゃんもいます。大人用の木製ティースプーンでももちろんOKですし、離乳食用のスプーンもあります。こちらの、はじめてにぎるベビースプーンは、持ち手ももちろん木なので温かみがあり、おすすめです。
ナガオ サオの木 はじめてにぎる ベビースプーン 先丸
離乳食のスプーン練習はいつからさせるべき?
離乳食のスプーン練習を始めるタイミングやステップアップ方法についてお話しします。
興味を示したときがはじめどき
赤ちゃんがスプーンに興味を持ち始める頃が練習する時期の目安です。1歳ごろから興味を示し始めることが多いですが、無理強いをしなくても大丈夫です。スプーンは持たせたからといって、すぐに使えるようになるわけではありません。以下の4つのステップアップ法を参考に、スプーンの練習をしてみましょうね
スプーンを上手に使えるようになる4のステップアップ法
1.少々手間でもスプーンを持たせる
2.赤ちゃん用と大人用の食器を分ける
3.大人がすくって一緒にスプーンを持ち口の中に入れる
4.大人がすくって赤ちゃんが口に入れる
多少の食べこぼしには目をつぶって、赤ちゃんが自分で食べようとする意欲を尊重してあげましょう。スプーンの練習中は、赤ちゃんがスプーンですくう用のお椀とママが食べさせるお椀を分けるとスムーズです。
また、この頃の赤ちゃんはスプーンの柄を上から握ります。大人のように鉛筆持ちしませんが、成長とともに2,3歳ごろを目安に大人と同じように鉛筆持ちできるようになってきます。
アンケート調査で判明!離乳食スプーンのおすすめ人気商品
Hugkum編集部では、1~2歳の子を持つママパパを対象に離乳食スプーンのおすすめ商品についてアンケート調査しました。人気の商品をいくつかご紹介します。
コンビ テテオ teteo フィーディングスプーン
人気メーカー、コンビのスプーンでおススメなのは、5カ月、7カ月、9カ月用のスプーンがセットになっている歯科医さんと一緒に研究し開発されたスプーンです。各月齢の赤ちゃんの、お口の発達に合わせて作られています。
★ママパパの口コミ
ピジョン 食べるnoおうえん はじめてのフィーディング
ピジョンのスプーン、おすすめはこちら。離乳食初期の赤ちゃんの「食べる」「飲む」を無理なく促し、赤ちゃんの口の奥までスプーンを入れすぎないようなデザインになっています。
★ママパパの口コミ
エジソンママ フォーク&スプーン
深めのスプーンなのでペースト状の離乳食もすくいやすく、平らな面が食器にフィットして最後まできれいにすくえます。フォークには波状の溝がついていて、食べにくい麺類もすべり落ちずにキャッチ。自分で食べ始めた赤ちゃんも上手に食べられます。
★ママパパの口コミ
リッチェル おでかけランチくん 離乳食スプーンセット
深めの大きいスプーンと小さいスプーンの2本がセットになったリッチェルの離乳食スプーン。赤ちゃんの口元が見やすいように柄の部分がカーブしていて、離乳食を食べさせやすいと人気です。やわらかい素材で赤ちゃんの口にもやさしい触感。外出時の持ち運びにも便利なケース付き。
★ママパパの口コミ
レック アンパンマン 離乳食スプーン
人気キャラクターのアンパンマンの顔が付いた離乳食スプーン。赤ちゃんの口にフィットするサイズ感で、スプーンに離乳食が残りにくいように浅い設計になっています。お皿のフチに引っ掛けたり、ちょい置きできるスタンド付きで先端がテーブルに着かないので衛生的。赤ちゃんの食べやすさと、ママパパの食べさせやすさのどちらからも工夫がされています。
★ママパパの口コミ
エジソンママ これさえあればOKパック5本セット
離乳食スプーンで悩んだら、こちらのセットアイテムがおすすめ。赤ちゃんに食べさせやすいカタチのスプーンや、食材をつぶせるマッシャー、麺類もすくいやすいフォークなど5本セットになったアイテム。離乳食初期から、離乳食完了後まで長く使えると人気です。
★ママパパの口コミ
離乳食スプーンは赤ちゃんにあったものを選ぼう
お店には、さまざまなスプーンがあります。どれを選ぶかはなかなか難しいと思いますが、赤ちゃんとの楽しい離乳食時間のために、今日ご紹介したものもぜひ参考にしてみてくださいね。
文/中田 馨(なかた かおり)
一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。