授乳中に手が疲れる、赤ちゃんがずり落ちる、授乳と寝かしつけでヘトヘト…そんなお悩みはありませんか。それを解消してくれるのが、授乳チェアです。
そこでこの記事では、授乳用の椅子やチェアの必要性から、使い方や注意点、選び方までを解説していきます。また、HugKum編集部がセレクトした、おすすめの授乳用椅子・チェアもご紹介します。
授乳用の椅子やチェアは必要?
授乳専用につくられた椅子やチェアは、授乳が楽になる設計でつくられているため、持っていると大変便利なアイテムといえるでしょう。ただし、やや割高なのがネックです。
ソファや肘掛のついた椅子と、授乳クッションなどで代用することも可能ですので、価格やお家のスペース、授乳後もそのチェアを使うかなどを考慮して、導入を検討するのをおすすめします。
授乳時の椅子の使い方・注意点
便利な授乳用椅子・チェア。その使い方や注意点などをご紹介します。
深く腰掛け、肘置きを使う
授乳用椅子・チェアの一般的な使い方をご紹介します。
まず、赤ちゃんを横抱きして椅子に深く腰掛けます。このとき、背もたれに腰の部分が当たるようにすると、腰痛を防げます。
そのあと、赤ちゃんの頭があるほうの肘を肘置きに乗せ、授乳しましょう。そうすることで、赤ちゃんの頭の重さを肘掛が分散してくれ、ママの腕が疲れたり、しびれたりすることを軽減してくれますよ。
しっくりくる授乳姿勢で
授乳姿勢には、基本的な「横抱き」や、飲ませる側のおっぱいと逆の手と腕で赤ちゃんを支える「交差横抱き」、ママのお腹に赤ちゃんを乗せて授乳する「レイドバック」などがあります。
授乳チェアに座り、さまざまな授乳姿勢を試してみてください。ママ、赤ちゃん、チェアにぴったりな姿勢を見つけることで、授乳がもっと楽になるはずです。
授乳クッションを活用する
授乳チェアがしっくりこない、授乳姿勢がうまくとれない、という場合には、クッションをプラスしてみてはいかがでしょう。
背もたれと背中の間にクッションを挟んでみたり、U字型の授乳クッションを使ったり、授乳用の腕枕を活用することで、楽な姿勢をとれる可能性もありますよ。
授乳用椅子の選び方
授乳用チェアの使い方や注意点を知ったところで、選び方にはどのようなポイントがあるのか、解説しましょう。
機能性
授乳椅子・チェアを選ぶ際に最も重要なのは、座り心地がよく、授乳時にママの負担を軽減できるものを選ぶことです。それに加え、選ぶポイントで重視したいのが機能面です。
リクライニングタイプならば、背もたれの角度を用途によって変えられるのがメリットです。
また、ロッキングチェアタイプは、ゆらゆらとスイングするので、授乳後の寝かしつけにぴったり。さらに、折りたたみ式であれば、必要のないときには収納しておけるのが良い点です。
その他、座椅子タイプは座面が低く、ママのあぐらの中で赤ちゃんをホールドできます。座椅子タイプで背もたれがあるものは、授乳姿勢が楽にとれるのが特徴です。
それぞれメリットは異なるので、ご自身にあったものを選ぶとよいでしょう。
汎用性
授乳専用チェアは、赤ちゃんが成長し、授乳が必要なくなったあとにも使えるものを選ぶのがおすすめです。ご自宅のインテリアにマッチするものや、ママ以外の家族も使いやすいものを選ぶと、長く快適に使えます。
レンタル
「わざわざ授乳専用のチェアを購入するのは気が引ける」、「一時的にしか使わないからもったいない」、「まずはレンタルで試してみたい」という方には、授乳チェアのレンタルを活用してみてはいかがでしょうか。
コンビウィズ 授乳用チェア エンジェルチェアNS-R1【1ヶ月レンタル】(コンビウィズ)
「エンジェルチェアNS-R1」は、授乳時の姿勢や、腕、腰などにかかる負担を軽減するための授乳専用椅子です。名前のとおり、エンジェルの翼のように体をしっかりと優しく支えてくれます。
背もたれ部、肘あて部、座面はすべて子供がなめても安全なオリジナルウレタンレザーを使用。シートの高さは赤ちゃんがずれ落ちないよう、膝が自然に高くなるように設定されています。
レンタル期間は1ヶ月スパン。延長することも可能です。
3タイプの授乳用椅子おすすめ
授乳タイムを楽にしてくれる、授乳用椅子・チェアのおすすめ商品を厳選しました。
背もたれがあるもの、座椅子タイプ、ロッキングチェアタイプの、3つの授乳チェアをご紹介します。
背もたれがついた専用の椅子・チェア
背もたれがついた授乳チェアなら、体を背もたれに預けることができるので、楽な姿勢で授乳ができ、腰の負担も減らせるのがメリットです。
授乳チェア HugHug(ハグハグ)(パラマウントベッド)
「授乳チェアHugHug」は、ママの視点から生まれた授乳チェアです。
はじめての授乳でも使いやすい授乳クッション付き。背もたれについてる授乳クッションは、授乳するときには取り外し、くぼみ部分を体に沿わせてからアームレストに乗せましょう。すると、赤ちゃんを抱えた腕を支えてくれるので、負担を軽減できます。
また、ママと赤ちゃんのすき間を埋めることで、疲れにくい授乳姿勢をサポートします。
BO-RION 授乳用マッサージソファ 授乳用チェア(BO-RION)
ヒップエアバッグマッサージとウエストエアバッグマッサージ機能がついた授乳チェア。
両側のヒップエアバッグと後ろのウエストエアバッグの調整で完全に体にフィットし、包まれるような座り心地で、背筋と腰の負担を軽減してくれます。
クッション付きの柔らかい肘掛けが付いているから、授乳時の赤ちゃんの重みを分散し、ママの腕にかかる力を和らげてくれるのもポイントです。
omoio フェアリーチェア BR-FC50 授乳専用チェア ベビールーム 椅子 ベンチ(omoio)
ママの意見を参考に開発された授乳専用チェアです。座の前方を上げることで長時間の授乳でも疲れにくいようになっているのが特徴。腕や肘の負担を軽減するために角度や堅さを考慮したつくりになっています。
座椅子タイプ
座椅子タイプなら、あぐらをかいて、その部分に赤ちゃんをすっぽり収めることができるので、安定した姿勢で授乳ができるのがメリット。また、移動も楽にできるため、どこでも授乳が可能です。
【MOGU】-mogu-モグ MOUNTAIN(MOGU)
パウダービーズの優れた流動性により、体型に合わせて自在に変形し、体をゆったりと包み込んでくれるので、心地よい感触を全身で体感できます。安定した姿勢を保つことができるので、授乳姿勢をしっかりサポート。カラーは、レッド、ベージュ、ブラウン、ブラックから選べます。
座椅子フロアチェア ビーズクッション(Aning)
コンパクトサイズの座椅子ですが、機能は充実。背もたれはフラットから直立までの5段階調節が可能。フラット状態時には、赤ちゃんをそのまま寝かせることができます。また、腰部サポートクッションが、腰や背中の痛みを和らげるのもポイントです。折り畳みもできて、カバーの水洗いも可能。授乳期用だけではなく、子供から大人、お年寄りまで使用できます。
ロッキングチェア
海外の映画で、ロッキングチェアに座って授乳をするシーンを見たことがある人もいるのではないでしょうか。ロッキングチェアは、ママの腰痛も緩和してくれる優れたアイテムです。ゆらゆらと揺れるので、赤ちゃんだけではなく、ママも癒されます。
BOORI ロッキングチェア(BOORI)
1993年、オーストラリアで創業したベビーベッドと子供用家具専門メーカー「BOORI」のロッキングチェアです。クッションはほどよい固さがあり、ママが楽な姿勢で授乳できます。また、授乳以外にも、赤ちゃんをあやしたり、家族がくつろぐ椅子としてもぴったりです。
HELIn クリエイティブロッキングチェア(HELIn)
モダンなデザインのロッキングチェア。椅子部分は頑丈なプラスチック、ロッカーボトムは木製の構造になっています。肘掛もついているから、授乳が楽にできるのも魅力。授乳後は、ゆらゆらと前後に揺れれば、その心地よさに、赤ちゃんもすぐに眠ってしまうでしょう。
授乳は椅子に座って楽に!
授乳用の椅子・チェアは、長時間赤ちゃんを抱っこして座っても疲れることが少なく、授乳もぐっと楽になるアイテムです。
ママブログやSNSなどにも、買ってよかったものとして、授乳用の椅子・チェアが挙げられているようです。今回の記事を参考に、授乳用の椅子・チェアの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
文・構成/HugKum編集部