「子ども用フロス」は本当に必要?カナダ発!歯科医師も太鼓判のおすすめフロスを試してみた

PR

虫歯予防にすごく大切なのに、日本人になかなか習慣が根付かないデンタルケアと言えば、デンタルフロス(または歯間ブラシ)です。親に「フロス」を使う習慣がなければ子育てで使う可能性も少なく、親からの需要が少なければ、市場に出回る子ども用フロス商品の選択肢も充実していかないですよね。そこで今回は筆者が海外取材中のカナダで偶然見付けた、使い勝手抜群の子ども用「フロス」を紹介します。Amazonでも買えますから、「普段は使わない」という人も、ぜひともチェックしてみてくださいね。

どれだけ「フロス」って大切なの?

筆者撮影

幾つかの調査によれば、日本でも「フロス」の使用者は、少しずつ増えているといいます。少し古い調査ですが、例えば2016年にサンスターが行った『歯とオーラルケアに関する意識調査』によると、日本人のデンタルフロス使用者の割合は2006年の10.2%に対して、2016年は21.3%。2倍以上に増えた計算になります。

ただ、2倍に増えたと言っても、全体で見れば10人に2人、5人に1人程度しかフロスを使用していない状態です。それだけ少ないと、子育てでわが子に「フロス」を使用する家庭も少なくなるはずです。

しかし、「フロス」の使用は子どもの歯を守るためにとても大事。HugKumでは過去に歯学博士の渡辺智良先生に聞いた『【乳歯の虫歯ケア】人気歯科クリニックに聞いた、20本が生えそろうまでにこれだけは』の記事を公開しました。

この記事でも2~3歳の子どもに奥歯が生えそろった段階で、フロスを使い始めたいと紹介しました。その理由として、

「最初に生えてくる奥歯(D)と2本目に生えてくる奥歯(E)の間は、虫歯が多いです。普通の歯ブラシでは掃除できず、虫歯の発見も遅れて、4歳くらいで虫歯が見つかるケースも多いですから、歯と歯の間は必ず清掃する必要があります。毎日の仕上げ歯磨きをしてあげるときに、子どもは歯間ブラシが入るスペースがありませんので、必ずフロスをしてほしいです」

と渡辺先生は語っていました。

先端が二またに分かれたデンタルフロス(筆者撮影)

そもそもフロスとはデンタルフロスの略語で、日本語で言えば歯間掃除用の糸になります。巻き尺のようなリールから引っ張り出して切り、糸の両端を自分の手で持って使うタイプもあれば、先端が二またに分かれたスティックに糸が最初から張ってあるタイプまで、さまざま。

ただ、ドラッグストアなどに出かけても、子ども用のデンタルフロスはなかなか売り場で見かけないような印象があります。実際に筆者の暮らすまちの近所にある大きなドラッグストアを何店か巡ってみましたが、見当たりませんでした。

そもそも大人用の「フロス」ですら、歯ブラシの充実度と比べると寂しい限りです。まして子ども専用のデンタルフロスとなると、需要が十分ではないと予想されます。その結果、容易に手に入らない状況が出来上がってしまうのですね。

子ども小さな口の中で小回りが利く子ども専用フロス

筆者撮影

一方でカナダのスーパーマーケットで適当に選んでかごに入れたフロスが子ども用だったように、北米、ヨーロッパなどのドラッグストアやスーパーマーケットでは、普通に子ども用の商品が陳列されていました。

その中で、偶然手に取ったフロスが、サンスターから出ている『GUM Crayola Kid’s Flossers』になります。最初は大人用だと思って旅先で幾つか使ってみましたが、二またに分かれたスティックの先端の幅が狭いため、大人の大粒な歯に使おうとすると窮屈で使いづらい印象を受けました。

しかし、帰国後に調べてみると、GUM Crayola Kid’s Flossersは、子ども用として人気のフロスだと判明します。トロントで知り合った知人に聞いてみたところ、現地では定番商品でもあると言います。パッケージにも、

<Recommended by Dental Professionals>(GUM Crayola Kid’s Flossersのパッケージより引用)

と書かれています。「歯科の専門家たちが推薦」という意味ですね。

子ども用として優れている点は、まさに筆者が自分で使ってみて「二またに分かれたスティックの先端の幅が狭いな」と思ったそのサイズ感。2~3歳の子どもの口と歯は小さいです。その口に、大人の手で糸の両端をつまむタイプのフロスを入れようとすると、子どもが苦しがります。

先端が二またに分かれたスティックタイプのフロスであっても、大人用だと糸の張られた二またの幅が大きいため、左右に動かすとスティックが口の中を圧迫し、子どもが場合によっては痛がります。

筆者撮影

一方のGUM Crayola Kid’s Flossersは、二またスティックの先端の幅が狭く設計されているため、子どもの小さな歯にピッタリ。さらに特筆すべきポイントとしては、持ち手がカーブをつけてつくられているため、子ども小さな口の中で小回りが利きます。

潮風になびく防砂林のように大きく握り手が傾斜しているため、スティックの二またに分かれた先端だけを、子どもの小さな口の奥まった部分に入れて、奥歯残っています間で動かすといった動作がスムーズにできるのですね。

Amazonの評価も4.5とハイスコア

筆者撮影

GUM Crayola Kid’s Flossersの場合は、握り手のバリエーションも豊富です。ピンク、ブルー、グリーンと3色×3パターンのデザインが用意されているので、「今日は何色がいい?」「どれがいい?」と聞けば、「昨日はピンクだったから、今日は青!」などと、子どもに選ぶ喜びも楽しませてあげられます。

糸には甘いグレープの香りがつけられているため、わが家の5歳と2歳の娘も、喜んで使っていました。しかも糸には、フッ素がコーティングされているという点にも注目です。Amazonに寄せられた970件の評価は4.5とハイスコアを記録していますし、

「Easy to use, kids love them」

(使いやすく、子どもが大好きです)

といったコメントが世界中から寄せられています。

ただ、残念ながらGUM Crayola Kid’s Flossersは、日本で販売されていません。サンスターに問い合わせてみると、販売されているエリアは北米と中南米のみだとの話。Amazonでも買えますから、チェックしてみてください。

文と写真/坂本正敬

 

【参考】

選ばれていたのはデンタルフロス!10年間で使用者は2倍に増加【歯とオーラルケアに関する意識調査】

子どもの歯に関するアンケート結果報告について – 芽室町役場子育て支援課子育て支援係

編集部おすすめ

関連記事